2006年12月31日

心機一転

今年も残すところ12時間と少し。日本にいると大晦日、元旦は一大行事でしたけど、こちらアメリカはクリスマスが過ぎれば、もう次の年(休み明け)への準備が始まります。なにせ2日から通常通りの生活になりますからね。とはいえ、年末は最後のホリデー期間ということもあって、我が家もこの土日月の3日間の休みをのんびりと過ごしてます。

今年を振り返ってみますと、『ペンシルバニア大からサウスカロライナ医科大への異動』=『フィラデルフィアからビューフォートへの引越し』が個人的にはトップイベントでした。なにせ新設のブランチということもあって、ほとんどゼロからのスタートでしたから、職場の環境作りだけでも苦労の連続でした。最近はようやく軌道に乗ってきて、なんとか実験が出来るレベルにまでなってきましたが、それでも先の見通しはそう明るいものではありません。それでも前に進むしか道はないので、あと1年全力で頑張ります。

私生活でもいろいろとありました。生きていれば色々なことがあるのが普通ですから、一つ一つ処理なり受容していくしかありません。が、中には人生の転機になるようなこともあるわけです。今年はそんな事件が起きた年でした。

ブログを書き始めてこれで3回目の大晦日を迎えます。毎年恒例の来年の標語ですが、今年はストレートに「心機一転」で行きたいと思います。

ブログをご覧の皆様にとって来年もどうか素晴らしい一年でありますように。。。

2006年12月29日

治安悪化?

今日は通勤途中で初めてライフルを持った人を見ました。

多分狩りをしていたのだと思いますけど、実際にそういうのを目の当たりに見るとリアルですね。 ここのところ通勤路において殺人事件が起きたばかりだったので、ちょいとナーバスになってしまいました。

そういえば先日の新聞に、今年は全米で久しぶりに殺人事件が増えたという記事が載ってました。

この辺りは特に治安が悪いということはないので、記事の中でも特に触れられていませんでしたが、予想通りといいますか、フィリーは全米の中でもトップレベルの殺人事件の多さみたいです。その記事の中でもフィリーの市長さんのコメントが載るくらいですから。

基本的には都市部での治安の悪化が目立つようです。多くは銃による犠牲なのですが、最近は違法に他国から持ち込まれた銃による犯罪が圧倒的に多いそうです。 アメリカでは簡単に銃は手に入れられますが、犯罪に使われる銃はそうした正規の銃ではないというところが皮肉ですね。

いくらアメリカといえども、普通に生活している分には事件に巻き込まれることはまずないのでしょうけど、こんな田舎町ですら黒人同士による(と思われる)銃による殺人事件が数ヶ月に一度の割で起きているくらいですから、この問題は本当に根深いんだと思います。貧困だけが理由ではないでしょうけど、加害者も犠牲者も黒人が圧倒的に多い(と思われる)のが、このアメリカ社会の現実を物語っているのではないでしょうか。

2006年12月27日

ジェームスブラウン逝去

"Godfather of Soul" として知られるジェームスブラウン氏が心筋梗塞のため、25日の朝方アトランタ市内の病院で亡くなりました。73歳だったそうです。James Brown氏はサウスカロライナ州の田舎町(Barnwell)出身で、地元紙では一面で取り上げられました。つまり彼はSouth Carolinian(サウスカロライナ人)なわけで、BarnwellはここBeaufortからもそう遠くないところですし、興味のない私もとりあえず記事を読んでみました。

私はソウルとかファンクといったジャンルはほとんど聴かないのですが、彼の名前はカップヌードル味噌味が発売になったときのCMで知りました(無知ですみません)。

BeaufortGazette紙によれば、彼の偉業は次に要約されます。

・ ソウル音楽のゴッドファーザーのみならず、ヒップホップやファンクミュージックの父でもある
・ 彼のショーステージによって、歌手パフォーマンスがそれまでのものから変革をとげた
・ アメリカの黒人に力を与えた(「I'm black and I'm proud」)
・ ブラウンダンスが流行し、多くのアーチストが模倣した
・ ビートルズを除いて、20世紀のアメリカポップ界に最も影響を与えた人である

アメリカ音楽界(20世紀ではイコールほぼ世界音楽界ですね)において、彼は歴史を変えたほどの人なわけです。


そんな彼の死後、相続問題が発生しているそうです。

こちらは今日のニュースから。

彼には36歳の妻と5歳の子供がいるのですが、その方とは入籍していなかったらしく、現在二人は家から立ち退きを命じられているそうです。彼女らが一緒に暮らしていたのは事実なのですが、ブラウン氏が亡くなる数ヶ月前から別居状態だったらしく、どうもそれが事態を複雑にしている様子。

しかし、その年の差は実に27歳。(←37歳差です。思いっきり引き算間違えてました^^;1/3加筆)やりますなぁ。

他人のこととはいえ、スーパースターともなると死んだ後もいろいろと大変なんでしょうねぇ。

2006年12月25日

アメリカのビーチリゾート ~ Edisto Beach

アメリカでは2つ以上家を持っているというのはそれほど珍しいことではなく、ある程度の富裕層になるとセカンドハウスどころか、3つも4つも所有してたりします。

私が小さかった頃は、日本のぷち上流家庭(中流の上の方)でも別荘を持つことが一つのステータスだったように思いますが、そのほとんどが避暑目的で、どちらかというと海沿いよりは山間部の方が好まれたように思います。最近もその傾向に変わりはないんでしょうけど、高齢者には避寒目的で暖かい気候が好まれる傾向にあるようで、都心からだと近場の房総などが人気があるのではないでしょうか?(この辺の情報に関してはまったく自信がありませんので、間違っていたらすみません)

こちらアメリカでは、セカンドハウスを建てる場所としては、圧倒的にビーチリゾートが人気でして、カリフォルニアやフロリダなどはその最たる地域です。

ここサウスカロライナ州の沿岸部も人気が高く、あるリサーチによればビューフォートはリタイア後に住みたい町第1位に選ばれたこともあるくらいの人気の場所です。

実際に住んでいる身からすると、この辺りは気候も温暖ですし、フロリダと違ってハリケーンの心配も少ないので、働く必要がないのであれば(ここ重要!)、非常に住みやすい場所なのではないかと思います。

ビューフォートカウンティ(日本の区みたいなもんです)の中でも、ヒルトンヘッドは高級ビーチリゾートととして知られ、ここ数年で周辺人口も急増しています。リゾート開発が進んだということは、それだけアメリカの景気がよかったということなんでしょう。昔からこの辺りに住んでいる人たちに話を聞くと、ヒルトンヘッドの隣にあるブラフトンという町は、7~8年前までは大通り沿いですらクルマの解体業者を除いてお店など何もなかったようなのですが(ちょいと大げさですけど)、いまや住宅が立ち並び、モールなども数多くあります。おかげで田舎町だというのに、週末になると渋滞するのでうんざりします。

さて、前置きはこれくらいにして(え!前置きだったのかよ!というのはさておき)、本題のエディストビーチですが、ここもそうしたビーチリゾートの一つです。ビューフォートとチャールストンの間にあるビーチなのですが、ここがまた凄い!何が凄いかっていうととんでもなく辺鄙なところにあるのに、ビーチ沿いだけは高級住宅が建ち並んでいるのです。

17号線から道を外れることおよそ30分(30マイル)。途中には何にもありません(というのはウソで多少の住宅はあります)。ビーチはまだかまだかとドライブしていると、突然この場にふさわしくない立派な大きな橋が現れます。それからしばらくして、ビーチに到着するわけですが、そこにはビーチに沿って片側2車線の道路が走ってるのです。「へ?そんなにクルマとすれ違ってませんが、なぜに?」しかし、すぐにその理由が飲み込めました。その道路脇には延々とビーチに沿って、ゴージャスなコテージが建ち並んでるんです。左側の家々は全てオンザビーチです。バルコニーやリビングからは180度に拡がったビーチを堪能できるんです。

ん~~~、こりゃまいったね。こんな風景をまったく想像していなかった自分たちは、またもやカルチャーショックを受けたのでした(笑)

フロリダの海沿いをドライブしてて、ビーチ沿いに建てられた豪邸は腐るほど見ていたのですが、こんなところにまで。。。

今まで見てきた数あるリゾート地の中でも、本当のオンザビーチっていうのはそれほど多くはないんです。そりゃいくらビーチがあったって、そこに面した場所はたった一列分しかないわけですからね。そういった意味で、ここは建物の密度の割にはオンザビーチ率が高い場所なのではないかと思います。

探せば他にもこういったところはあちこちにあるのでしょうけど、なんか知られざるアメリカの一面を垣間見た気がしたのでした。



2006年12月24日

【EVENT】 チャールストン郊外のクリスマスディスプレー②

つづき

会場の中には駐車スペースがあって、そこから一部歩いて見て回ることもできます。

また公園の中心には出店などもありました。






左の写真は子供がマシュマロをあぶっているところです。 アメリカの伝統的なおやつです。

こういうのを見てると会場の雰囲気は日本の初詣の神社に似ていなくもないかな?ただ焼いているのはお札じゃないですけどね(笑)








こちらは恒例のサンタさんと写真を撮るコーナーです。たくさんの子どもたちで行列が出来てました(1枚$7)。

このほかにもロッククライミングがあったり、メリーゴーランドがあったりと、さながら遊園地のようでした。








こちらも可愛らしい電飾です。














遊園地みたいでしょ?

こういう飾りがパークには600個ほど飾られています。

このお祭りも今回が17回目になるのですが、パンフレットによると最初は電飾も17個しかなかったそうです。






面白かったのが、こちらの夏休み中のサンタさん。
水着着て海辺でくつろいでます(笑)

















湖の周りにはこういったドラゴンのほかに、イルカなどの電飾が並んでました。












そしてご存知チャールストンの名所、クーパーリバーブリッジの電飾も。












チャールストン郊外のクリスマスディスプレー①

アメリカのクリスマスといえば、きらびやかに豆電球で飾られたおうちのデコレーションが風物詩になっています。

ここビューフォートでも、まるでおとぎの国にでも迷い込んだかのようなファンタジーさ満点のおうちもあるにはあるのですが、フィラデルフィア郊外と比べると盛り上がりは今ひとつ。

そこで先日から目をつけていたチャールストン郊外のクリスマス電飾を集めたテーマパークに行ってみました。(テーマパークの詳細はこちら


チャールストンのダウンタウンからフォリービーチに向かう途中を右に入っていくと会場に着きます。途中案内がないので、ちょっとわかりにくいのですが、地図の通りに行けば大丈夫でしょう。

この日は土曜日の夜ということもあって、会場は超満員。会場まで渋滞が出来ていました。


入口で入場料($10/1台)を払って、そのままクルマでルートを回ります。入口にたどり着くまでにも数々の電飾が沿道に立ち並び、気分を盛り上げてくれます。

左は入口の両脇に並んだ行進する兵隊さんたちです。


中は数マイルの1周コースになっていて、途中途中でいくつかのテーマに区切られています。

左はテーマの切り替わりにあった光のアーチです。オープンカーだとこういうとき便利です。









こちらも同じくお星様のアーチ。

周りにはルーフに子どもたちが乗っかって見てました。アメリカらしいクルマの使い方ですな。










動きのある電飾が多く、これも風車がチカチカと回っていました。

不謹慎かもしれませんが、日本のパチンコ屋のネオンがたくさん並んでいるような感じです。









こちらは「ざ・アメリカ」とでもいうべきディスプレー。リバティーベルもありました。












フェスティバルの名前にはクリスマスの文字はないのですが、やっぱりこれがないとなんかピンときません。 宗教的な意味をもつ『クリスマス』という言葉は、アメリカの公的な場では最近は敬遠されがちです。『ハッピーホリデー』が一般的になりつつあります。











リースをあしらった光のトンネル。













動物園のコーナーにはフラミンゴの数十羽の群れが。














出口にはお決まりの『ハッピーニューイヤー』で締めくくりです。


②につづきます

Charleston Crab House

チャールストン郊外にあるシーフードレストラン。お店の名前通りカニ料理が盛りだくさん。
味も量もアメリカンだけど、新鮮なシーフードが食べられます♪

【場所】
James Island Waterfront Dining map
145 Wappoo Creek Drive
(843) 795-1963

Downtown Charleston
41 South Market Street
(next to the City Market)
(843) 853-2900

【営業時間】
月~木曜  11:30am - 10pm
金土曜   11:30am - 10:30pm
日曜     11:30am - 9pm


チャールストンのダウンタウンからフォリービーチに向かう途中、川岸右手にひときわ目立つカニの看板が見えます。川辺にあるロケーションのよいレストランです。

お店へのアプローチは少々わかりにくくて、橋を越えて一つ目の交差点を右折し、さらに次のWappoo Creekを右折して住宅街を抜けるとその行き止まりにあります。Wappoo Creekの角には看板が出ていますが、小さいのでお見逃しなく。

なぜかお店の看板はさかさまになってます。



海沿いのシーフードレストランによくある洒落た内装です。

店内からは川が一望できます。もちろんオープンエア(バルコニー)席もあって、夏場はもちろん冬場でも気候のよいときは外で食事ができます。








こちらはおつまみのフリッター。小麦粉(+α)を揚げただけのスナックです。 お店のサービスでした。

今回は前菜にグリッツ "BBQ Shrimp and Grits with Cheese ($6.99)"(右下)、メインにマグロ料理 "Wasabi Encrusted Tuna ($15.99)"(左上)とソフトシェルクラブの揚げ物 "Fried Soft Sheel Crabs ($16.99)"(右上)を頼みました。






グリッツは南部料理の一つで、とうもろこしの皮をとって粗く挽いた粉で作るお粥のようなものです。食感はオートミールよりはお粥に近いかなぁ?といった感じで、独特の食感です。

メインの料理には付け合わせとサラダが付きます。付け合せでもグリッツを選ぶことができますから、ぜひ挑戦してみてください。

ソフトシェルクラブはとっても美味しかったです。ちなみに衣は塩辛かったので、中身だけとって食べました(笑)


お店の店員さんが着ていたTシャツがとても可愛かったので(店員さんもかわいかったというのもあるけど)、思わずお土産として購入($15)。

サウスカロライナの州旗をパロったデザインで、三日月がカニになってます(笑)

皆さんもサウスカロライナ土産に一枚いかがですか?

(番外)
そうそう、店員さん(店長さん?)がいきなり「どうもありがとうございました。おやすみなさい。」って、帰り際に話しかけてきたので驚いちゃいました。この方見た目は普通の白人さんなのですが、おばあさんが日本人ということで、少しだけ日本語も話すことができるそうです。チャールストンやビューフォートでは、このようにときどき突然日本語で挨拶してくる人がいるのでビックリすることがあります。でもなんかこういうのって嬉しいですよね。

2006年12月22日

アメリカ人口動態 2006年度版

おなじみCensus Bureauから最新のアメリカ人口動態が発表になりました(Beaufort Gazette, 12/22)。

左の図は記事より拝借したものですが、ハリケーン カトリーナの影響で人口が激減したルイジアナ州およびミシシッピ州を除いては、基本的に南部の州は人口増です。

サウスカロライナ州は全米10番目の増加率だそうです。もちろん中でも人気なのは海岸沿いの都市&町です。ちなみに第一位はおなじみアリゾナ州。そして、ネバダ州、アイダホ州、ジョージア州、テキサス州と続きます。

単純人口増加数で見ると、1位はテキサス州で、続いてフロリダ州、カリフォルニア州、ジョージア州、アリゾナ州となるようです。これらの州の共通点は、南に位置する海岸に近い州ってことです。実際に私も北部から南部に移り住んでみて、気候的に南部の方が暮らしやすいですし、オンショアが人気なのはいずこの国も同じことです。

厳密にはこれらの統計には不法移民は含まれていませんが、まあ、上記の地域は不法移民も多いでしょうから、仮に不法移民を含めても順位にそれほど影響はないかと思います。

合わせて人口の多い州ベスト10も発表になり、ついにニュージャージー州はトップ10外へ(昨年の統計はこちらの記事)。変わりに入ってきたのがノースカロライナ州です。ノースカロライナ州の人口が増えているのはビジネスチャンスに恵まれた環境であることが理由の一つかと思います。


今日はそれに関連した記事をもう一つ。

グーグルがサウスカロライナ州チャールストン近くに支店を作ろうと計画しているらしいです。この地が候補に上がっているのには、もちろんいろいろな理由があるのですが、ノースカロライナのリサーチトライアングルに近いということも関係していると思われます。

今のうちにこの辺に土地でも買っとくか!と半分冗談で考えたりもしますが、どうなんでしょう?アメリカ経済がうまくソフトランディングするとなると、不動産は今年前半が買い場なのかもしれませんな。

2006年12月16日

ヨード不足による弊害

"In Raising the World’s I.Q., the Secret’s in the Salt"’(NYT,12/16/06)

正直知りませんでした。。。世界中が潜在的なヨード欠乏症に陥りやすい状況にあることを。
ヨードは海藻類に多く含まれるため、海に囲まれた島国 日本では通常意識されることはありません。

しかし、ある資料によると世界の30%の人たちがヨード欠乏のリスクにさらされているようです。

ヨードは甲状腺機能と関係し、成長発達過程における重度のヨード欠乏は精神遅滞の原因となります。

今ではこのことは広く知れ渡るようになり、ヨード不足になりがちな地域の人々はヨード化塩(iodinized salt)を摂取することによって、ヨード不足を解消しているようです。

ヨード化塩の摂取は1990年代には世界の25%でしかなかったのが、今は66%にまで高まりました。その一例としてカザフスタンでは1999年にはわずか29%しかヨード化塩が浸透していなかったのが、94%にまで普及したことが挙げられています。

それでも未だに世界的にはヨード不足による知的障害児が後を絶ちません。例えばカザフスタンのお隣パキスタンでは70%の家庭でヨード化塩を摂っていないのです。

ヨード化塩はコストが非常に安く、それゆえに少ないお金でたくさんの人を救うことができる可能性を持っています。

この記事のタイトルは、ヨード不足によるIQ低下が10~15程度であることから、逆にヨード欠乏症がなくなれば、世界的に平均IQが上がることを意味しています。

今後も確実にヨード化塩が浸透し、世界中からヨード欠乏症が根絶されることを切に願っています。

2006年12月15日

情報操作問題について考える

去る12月11、12日の2日間、イランのテヘランにて”ホロコースト会議”が行われました。日本ではほとんどニュースになっていないようですが、アメリカでは連日CNNなどで大きく取り上げられています。

ホロコーストといえば、「アウシュビッツ」「ガス室」「ユダヤ人虐殺」「ナチス」といったキーワードで語られるように、『第二次世界大戦中に、ヒトラー率いるナチスによって、ドイツおよび周辺国(ポーランド)にて、ユダヤ人を強制的に収容し、毒ガスにより大量虐殺した』とされる事件です。

しかし、実はホロコーストの真相については、まだ明らかになっていない部分が多いのです。

先のイランで開かれた会議では、「ホロコーストの史実を検証すべきだ」と考える人々が70人ほど集まって話し合いがもたれました。結論は出なかったようですが、「ホロコーストは間違っている」とする意見が多勢だったようです。会議のあと、地元の新聞にはユダヤ人代表とイラン首相が握手をしている写真が掲載され、話題になりました。このイランの首相であるムハンマド・モサデクは、ホロコースト修正主義者の先鋒であり、イスラム圏ではホロコーストはなかったと信じている人も多数います。

もちろんこれに対して怒ったのがイスラエルのユダヤ人たちです。またアメリカの報道機関の受け止め方も大体は否定的なものでした。

私が見聞きした情報に基づいて考えると、ナチによるユダヤ人収容&虐待は間違いない事実だと思います。しかし、ガス殺やその数などに関しては、その説明に矛盾が多く、検証を要すると思われます。

このように定説が一人歩きして、歴史上の事実がきちんと検証されていない問題は、ホロコースト以外にもあります。

例えば、日本では南京事件がそれにあたります。

こちらも実際に起きた事件であることは確かと思われるのですが、その経緯や規模などの詳細については不明な点が多いです。そして言い伝えられていることの一部は、明らかに間違った情報に基づいていることがネットを通して一般にも知られるようになってきました。


そして最近ではアメリカの911テロ事件でも、多くのことが未検証のまま、国策の動機付けとして利用されたことが明らかになりつつあります。

少々長いのですが、911テロ事件の裏に隠された秘密について迫ったドキュメンタリー映画がこちらで配信されていますので、よろしかったらご覧ください。


結局何が言いたかったのかというと、

情報は操作されるものである

史実は検証を待って語られるべきである

ということでしょうか。

2006年12月8日

大型テレビ

昨日用事があって、帰り際にBest Buy(大型家電店)に寄ってきました。

月に一度くらいはこの店に行く機会があるのですが、この時期はクリスマス商戦ということもあって、いつもより力が入ってます。

注力商品はなんといっても大型ディスプレーです。

夏ごろに見たときは、日本メーカーの製品は半数くらいで思ったよりも勢いを感じなかったのですが、今日見たところは7割くらいは日本のメーカーでした。 中でも目を引いたのがPioneerのプラズマディスプレー。なんと65インチ!確か去年(一昨年だったかな?)の展示会で世界最大のプラズマディスプレーとして70インチが発表されていたように思うのですが、いよいよ家庭向けの製品でも70インチの世界に突入ですね。さすがに価格は店頭商品の中ではダントツに高くて6,500ドルでした。それでも一昔前のハイビジョンテレビよりもずっと安いです。

《注》すみません、訂正です。いま書き足したときに調べたら65インチじゃなくて60インチみたいですね<パイオニア。見間違えたのかなぁ?パナソニックは65インチも出しているみたいです。

液晶がメインの日本市場と違って、こちらアメリカの主力は50インチ前後のプラズマディスプレーもしくは70~80インチのリアプロのようです。もちろん液晶もありましたけど、アメリカ人は安くてより大きい画面を好むからなんでしょうね。 価格はどちらも似たようなもので、ボリュームゾーンで$2,000~3,000ってところでしょうか?日本は同じ画面サイズだと50万円以上はしますから、如何にアメリカが安いかというのがわかります。

《注》↑と書いてからお値段を調べなおしてみたんですが、日本も結構安くなってるんですね^^;
 - ベストバイのプラズマディスプレーの料金表(ウェブ)
 - 特価comの料金表
実はあんまり変わらないのかな?

画質の方はというと、、、日進月歩でよくなってますね。中でも目を引くのがSAMSUNGの製品で、日本製品と比べても遜色ないです。それどころかよく見えます。 でもこれってどちらかというと日本製品の画質が悪く見えているだけで、本来の映りじゃないのが原因なのではないかと思ってます。 私の勝手な邪推ですが、おそらくSAMSUNGの営業がBest Buyに根回しして、自社製品が相対的にキレイに見えるようにディスプレーさせているんじゃないんでしょうか? 日本のメーカーはこうした末端の店頭でどのように飾られているのかを細かくチェックしないと、アメリカ人が日本製品の方が性能が劣っていると思いかねません。中には明らかにチューニングが狂ったままの製品もあって、ひねくれものの私には何か意図的なものを感じてしまいます。

テレビ以外の商品も日本勢が圧倒的で、デジカメもノートパソコンも高機能品はほとんどが日本製でした。特にデジカメは日本メーカーの独壇場ですね。けど値段を見るとあまりにも安いので、なんか複雑な気持ちになります。同じ機種でも日本で売っている方が高いんじゃないでしょうかねぇ?

と、まあ勝手なことをいいましたけど、白物家電が中国に移った今、こうしたハイテク家電は日本がリードしているのは間違いないわけで、是非ともこれからも頑張り続けて欲しい分野だと思います。

(続き)

今日はウォルマートの家電コーナーを覗いてきたのですが、こちらは店頭商品の半数以上がいまだにブラウン管テレビでした。ブラウン管だと30インチ前後の日本メーカー製でも$200程度から買えますからビックリです。VTR付きでも小型(20型以下)だと$100切ってます。もちろん聞いたことのないメーカーが多いですけど。ウォルマートに置いてある薄型テレビはサイズも小さめのためか、液晶がメインでした。中には32型で$1000切ってるのもありますから、本当に安くなったものです。メーカーは聞いたことのないメーカーでしたけど。多分、中国製なんじゃないかな?

今後も大型テレビはますます画面は大きくなり、高画質&低価格になっていくんでしょうね。キャノン・東芝のSED、ソニーのFED(そういえば最近投資会社と共同で新会社を立ち上げましたね)と新技術も目白押しです。

そうそう先日マイアミにいったときに見たんですけど、海辺の高級コンドミニアムの角部屋の壁一面にフットボールゲームが映し出されていました(サンクスギビングだったので)。こういうお宅がアメリカにはごまんとあるんでしょうね。ん~、うちにも大画面テレビが欲しくなってしまった(笑)

2006年12月4日

Holiday Festival of Lights

いよいよ師走です。アメリカはすでにクリスマス商戦一色。ラジオを点ければ一日中クリスマスソングが流れ、「ハッピーホリデー~♪・・・」が私の頭の中ではリピートしてます(苦笑)

そんなクリスマスムードの中、家々のライトアップを楽しみにしていた我が家なのですが、こちらサウスではライトアップはあまり盛んではないようです。ニュージャージから移ってきた英会話教室の先生も、ノースに比べてサウスはクリスマスディスプレーが少ないと嘆いていました。

まあ、12月だというのに暑くて寝苦しいこともあるくらいですから、冬をイメージした飾りつけをしても違和感があるのも確かです。でも去年フィリーの郊外で見たディスプレーのゴージャスさを一度体験してしまうと、つい今年も・・・と期待したくなるのが人の性というもんです。

どこかでクリスマスのイベントがないものか?とリサーチしたところ、、、

ありました!!

Holiday Festival of Lights
at James Island County Park
November 10th ~ January 1st

ウェブサイトを見ると、椰子の木のライトアップがあったりして、いかにも南国らしい雰囲気。これは見に行かないと!

入場料は、車1台に付き10ドル (15人まで)。
時間は、夕方5:30~11:00(金・土)、10:00(他の曜日)。
となっています。

今年で17回目。Folly Beachに行く途中にあるみたいですから、チャールストンに住んでいる方には案外有名なイベントなのかもしれません。全米ベストライトアップ第7位だそうですから、お近くの方は是非どうぞ!

2006年12月1日

少子化白書

少子化白書平成17年度版が公表されました。

何をいまさらである。大体において平成16年が白書第一号って遅すぎますよ。内容を見るとエンゼルプランは平成7年度にスタートしたとありますが、この10年は何だったの?って状態です。深刻さがまったく分かってませんでしたね。

コチラにある背景を読んでもらうとわかりますが、政府は未だに状況をぜんぜん分かってませんね。

もちろん少子化に至る原因は複雑多様です。けど根本は国が抜本的な対策を打ってこなかったことにあるんです。少子化対策なんて難しいようで案外簡単なのではないかと思います。

簡単に言えば「子どもを産むのがエライ」「子供をつくらないと損」みたいな状況を作り出せばいいんです。経済的援助が一番効果的でしょう。年金のような手当てを作って、それを充実させるのが一番です。国民は将来への投資だと思えばいいんです。

周りの友人たちを見ていると、子供が出来てしまえば、どんな状況であってもそれはそれは全身全霊かけて子育てしてます。でも2人目、3人目となると、なかなかそうは行きません。疲弊しきってます。統計上見ていると、少子化の一番の原因は全く子供を作らない夫婦が増えていることで、子供を産む人たちに限って言えば、その人が産む子どもの総数にあまり違いはないようなのですが、やはり対策を考える上ではすでに子供を育てている人たちに耳を傾けるべきでしょう。

子どものいない人たちにどうすれば子どもを作りますか?といくら聞いてみたところで、そう簡単には変わりません。それよりも実際に子供を育てている人たちが、子供を育てやすい環境にしてあげることが、遠回りでも子なし夫婦を減らすのに効果的なんだと思います。

具体的なことについては、また別の機会にでも。

2006年11月29日

アメリカ中間選挙を考える

坂本弁護士とその家族が行方不明になった事件をきっかけにオウム真理教問題を追い求め、一躍ときの人になったジャーナリスト江川紹子さんのコラム。

ぜひ、リンク先を読んで見てください。私がアメリカ人の行動に対して感じていることを的確に代弁してくれています。

要点は次の2点に集約されています。(””は引用)

”裏を返せば、アメリカ国内の経済への影響が少なければ、イラクで何万人が死んでいようと、国際的な批判が高まろうと、さしたる問題にはならなかっただろう。” ”アメリカの大統領は、その判断によって様々な国の人々の生活や命が破壊されたりするなどの、強大な影響力を持つ。けれども、その政治権力(大統領や議会)は、実は基本的には極めて内向きなアメリカ国民の感情によって選ばれる。だから、日本の私たちの命より、アメリカ国内のガソリンの値段の方が、アメリカの政権にとっては大事、という事態もありうる。”

”それにしても”うんざり感”が、(どうせ何をやっても……)という無力感に結びつくのではなく、(だったら政治を変えよう)という前向きな行動に結びつくアメリカには、やはり草の根レベルの民主主義というものが息づいている。”

特に後者は私が多くの日本人に向かって訴えたいことです。民主政治である限り、国民は政治を変えることができるのです。これを忘れてはいけません。無駄と思う前に、目の前のものから最善の選択を行うことが重要です。投票しないということは、権利の放棄であり、政治についての不平不満をいう権利は与えられません。

2006年11月20日

学長の給与

Highest paid college presidents (CNN, 11/20/06)

アメリカの大学(およびカレッジ)の学長の給与についての記事。

過去にニューヨークウォール街で働く人たちの給与や企業トップの給与についての記事を紹介しましたが、今度は教育機関の長である学長の給与についてです。

日本は国立大で最も給与の高い東大の総長の給与が2483万円です(参照)。

記事によると、アメリカでは公立と私立合わせた853の機関のうち、$500,000(約6千万円)以上もらっている人が112人(昨年は73人)で、そのうち42人(同23人)が公立大学の学長です。ミリオネラ(約1億2千万円以上)も5人(全て私大)ほどいて、こちらの数は昨年と変わりなしとのこと。リンク先をみてもらうとわかりますが、ハーバード大などのアイビーリーグの大学はトップ10には出てきません。自分になじみのある大学でランクインしていて驚いたのは、Drexel universityですかね?かなりやり手の学長だと聞いてます。

しかし、いやはや凄いですね。でもこれは日本と比べればであって、企業トップの給与から見ると桁違いに少ないです(もちろん日本の企業トップも少ないですけど)。学長になるような人は、副収入も含めれば実際はもっともらっているのだと思いますけど。まあ、感覚的には、国内から見る日本の学長とそれほど変わらないのかもしれません。つまりはその労働の対価としては、それほど高い給与ではないということです。逆に言えば、絶対値で見た場合、それだけ日米間の賃金格差は開いているということなのでしょう。

かなり話はそれますが^^;、アメリカ型資本主義の最大の特徴は、私から言わせると"資産が資産を生み出す"ということです。正確には"生み出すことが可能"ということですね。本来なら日本人は世界一の個人資産を誇るので、このルールに則ってきちんと活用すれば、どんどん資産は膨れていくはずなのですが、実際にはそうはなっていません。理由は簡単ではありませんが、本来なら得るべき利益獲得の機会を失っているからだと思います。それと対照的なのがアメリカです。

これは素人の私が考えることであって、専門家からすれば異論もあるのでしょう。しかし、この原因を突き止めることは、日本の将来を考える上で避けては通れない問題だと思うのです。これは何も日本だけの問題ではありません。中国を始めとしたアジア各国の問題でもあります。現状は世界がアメリカ(ドル)を支えるために、必要以上に余分に働いているといってもいいのかもしれません。

私を含めて日本の国民はこうした現状についてもっと知るべきでしょうし、政府もきちんと説明責任を果たすべきです。そしてその上で、政治で議論されるべき問題でもあります。一般国民が全てを理解することは到底無理な話ですが、せめて国策としてどのように考え、そして問題点がどこにあるのかはいつでも参照できるようにするべきなのではないでしょうか?

今のままでは、日本の没落していく姿しか私の目には映りません。確かにこのままいっても、優れた一部の日本人は裕福になれるでしょう。しかし、大多数の人はアメリカの低所得層並の生活を強いられる可能性が高いように思えてなりません。自分が悲観的過ぎるのかもわかりませんが、総人口減も含め早急に対応策を立てないと手遅れになるように感じるのですが、皆さんの考えはどうでしょうか?

2006年11月17日

植草氏のレポート

手鏡で女子高生のスカートを覗いたり、電車で痴漢をしたりと(いずれも本人は否定してますが)、世間をお騒がせしている経済評論家 植草秀一氏のコラムをご紹介。

私が日本にいたときにはよくテレビのゲストコメンテーターとして登場してましたが、その頃から経済に関するコメントは的確で素晴らしい分析力でした。一連の彼の犯罪行為はともかくとして、アナリストとしての能力は高いものと思います。

今回のコラムでは、日本経済の先行きに対して警鐘を鳴らしています。興味のある方は是非読んでみてください。

しかし、日本の経済政策は失敗の連続ですね。アメリカに来て、つくづくそれを感じます。ようやく民間主導で景気が回復してきましたが、内需拡大が起きる前にまた緊縮財政みたいです。何度こうした失敗を繰り返せばよいんでしょう。。。

「いい加減にせいよ!」と声を大にしていいたいですね。

日本の財政を健全化したい気持ちはよくわかるのですが、どうしてもう少し待てないんでしょうかねぇ?日本の官僚には長期的視野を持った人はいないのでしょうか?これだけ世界経済が成長している中、なぜ日本国民はその恩恵に授かれないのか?国民はもっと政府を追求すべきです。本来、日本はアメリカ同様、こうした世界経済成長に対する恩恵を享受すべき立場にあるのですから。

日本国民ももっと政治に関心を持って、国を動かすべきだと思います。こんなこと言っても無力感だけが増す国なんですよね、日本というところは。。。。

2006年11月16日

近況バトン

フィリーブロガー仲間のkyさんからバトンをいただきましたので、早速いってみましょう!


◆最近いいことありました?

カメ拾った」こと、かな?

というのは冗談で、
職場でしばらく口利いてなかった人と仲直りできた」こと。
この歳になってレベルの低い喧嘩をしてしまった^^;もっと心を広く持たなければ。。。と反省。

あとは念願の「グランドサークルをドライブできた」こと。


◆逆に嫌なことありました?

嫌なことは思いつかないんですけど、がっくりすることはいくつかありました。

クルマのリアガラスが外れた(古いオープンカーなので仕方ないけど、どうすべ?って感じ)
日本においてあるクルマの車検が切れていた(忘れていただけなんですけど、Yokoが大変だったみたい^^;)
飲みたかった銘柄のビールが売り切れていた(サウスカロライナの地ビールなんですけど、いつも売り切れていてなかなか買えません)
話したい言葉が思い浮かばず自己嫌悪(これはほぼ毎日です^^;)


◆マイブームは?

う~ん、今は特にないかも。
強いていえば、キューカンバで"きゅうちゃん"作ることかなぁ?
簡単に作れるのでオススメですよ♪


◆最近購入したものは?

デジカメ用の充電池
この世界ちょっと目を離しているスキにどんどん容量がアップしてるのでビックリです。
本当はPVR(日本のHDレコーダー)を買いたいんですけど、どれにするかで悩んでます


◆最近食べた美味しいものは?

自分で作った味噌汁。やっぱり仙台味噌が一番!
アメリカのものでは、缶詰に入った各種ナッツかな?ハニーローストやスパニッシュナッツが安くて美味しいのでお勧めです♪


◆最近目論でいることは?

やっぱり旅行ですかね?
近場ではフロリダキーウェスト(これで近場といえるのか?は別として)、バケーションが取れたら南米ヨーロッパに行きたいです。


◆今期のテレビで面白そうな番組は?

ドラマはほとんど見ていないので、よくわかりません(^^;
また「24」が始まるので、それが楽しみといえば楽しみです。


◆スケジュール。予定。

来週末のブラックフライデーに買い物に行くこと。なんとサウスカロライナ州は金土日とタックスフリーらしい!


◆今の目標

あー、早く論文まとめないと^^;
あとはやっぱり英会話の上達ですかね?


◆次に回す人

う~ん、誰にしましょう^^;

こちらはブロガー仲間がほとんどいないので、、、

夏天さん、emikoさん、himeさん、charlestonさん、よろしくお願いしますm(_ _)m

2006年11月12日

臓器売買

あまり詳しいことは知らないのですが、日本ではちょうど宇和島の病院での病気腎移植が問題になっているようなので、腎移植に関連した記事をご紹介。


パキスタンでは、貧困を理由に自分の腎臓を売る人が後を絶たないとのこと。ご存知のように腎臓は左右二つありますが、片方が正常に機能さえしていれば生命に異常はありません。そのため、昔から割と安易にお金目的で片方の腎臓を売る人が多いわけです。

こうした臓器は何もパキスタンに限ったことではなく、世界中いたるところで行われているといわれてます。昔は日本でも行われていたくらいですから。

この記事では、タイトルの"Pakistan's 'Kidney Basaar' Thrives"からわかるように、その相場がパキスタンでは極端に安いことを指摘しています。年間約2000例の取引があるといわれていますが、腎臓一つあたり$2,500、ときにはその半分以下で取引されているようです。レシピエント(臓器移植者)側が支払う金額も$6,000~$12,000で、中国では$70,000であることからも安いことがわかります。

アメリカでは法律で臓器を売ることは禁止されていますが、ドナー(臓器提供者)不足から$40,000程度の謝礼を認めてもよいのではないかと国際腎臓学会では提言しています。

パキスタンでは少なくとも20以上の移植専門診療所があり、患者の10%は外国人だと言われています。外国人の多くは中東からで、1~2%がヨーロッパからだそうです。

政府はこうした臓器売買をなくすために、腎臓移植のための法整備を行おうとしているようです。

この記事では。借金のため自身の腎臓を売っただけでは借金を返せず、その息子も父のために腎臓を売った親子の話が例として取り挙げられています。たとえ腎臓が一つあれば生命に異常がないとはいえ、その予備能力は極端に失われます。腎臓提供後は定期的な検査を含めた健康管理も必要です。この親子は術前のようには働けない、走れないなどの症状を訴えていますが、それだけ腎機能が落ちていることに他なりません。

(ここまでが記事の要約)

現在、腎移植が必要な患者の多くは、糖尿病による腎機能障害が原因です。糖尿病はきちんと血糖をコントロールすれば、治療可能(治癒ではありません)な病気です(<注>血糖をきちんとコントロールしても各種臓器障害の予後は正常に比べると悪いともいわれています)が、アメリカを始め世界中で患者の数は増え続けてますし、今後も当面は腎移植が必要な人は増えこそすれ、いなくならないことでしょう。臓器移植、特に生体移植はいろいろな難しい問題を抱えてますが、貧困を理由とした臓器売買も一つの大きな問題です。

わかってはいるのですが、こういったことからもまだまだ世界は発展途上なことがよくわかりますね。

ジャンケン世界一

じゃんけんの世界一を決める大会がカナダのオタワで開かれたそうです(ソースはコチラ)。 World RPS Society主催のじゃんけん王者決定戦は2002年から開かれているとのこと。優勝者は1万カナダドルもらえるそうです。世界一といっても、それほど多くの国から参加しているわけではないみたいですけど。

アメリカで暮らしているとほとんどじゃんけんをする機会がありません。日本だとちょっとした決めごとだとすぐに「ジャンケンで決めようか?」となりますが、こちらでは話し合いで決まることの方が圧倒的に多いような気がします。映画やドラマを見てても、コイントス(coin tossing/flipping:コインの裏表を予測して決める)で決めることはあっても(もちろん日常ではほとんど見ませんが)、ジャンケンが出てくることはまずありません。

ちなみにアメリカでは「じゃんけん」のことを、「Rock, Paper, Scissors(RPS)」といいます。日本語に直すと「グー、パー、チョキ」ですが、これはこのまま掛け声を表すことばでもあるので、「じゃん、けん、ぽん」と訳すのが正しいのかもしれません。ちなみにイギリスでは「Paper Scissors Stone」というそうです(Wikipedia)。また細かいことですが、アメリカも州によっては違うみたいです(例えば手を出すタイミングが123!ではなく、12!とか(記事参照))。 各国から来ている人たちと話をしていても、「じゃんけん」を知らない人はまずいませんが、その呼び方はさまざまです。ヨーロッパ人然りアジア人然り、どの文化でもほぼ似たようなゲームを持っているというのはとても興味深いことです。

それでは、このジャンケンの起源はどこにあるのでしょう?

ウィキペディアには、元来日本にあった拳遊び(三すくみ拳)に17世紀末に中国から伝わった数拳の要素が加わって、19世紀末になって今のジャンケンになったとあります。また「Rock, Paper, Scissors」については、本家Wikipediaにはその歴史は書いてないのですが、今回の記事によれば「その起源ははっきりしないが、18世紀半ばにイギリスには存在し、1918年にカナダに伝わった」とあります。Multicalturalpedia(多文化理解辞典)じゃんけんの項目を見ていただくとわかりますが、その起源はよくわかっていないというのが本当のようです。

出す手の形が、国や地域によっては3つだけではなく、4つあるところもあるようで面白いですね。

じゃんけんは、理論上はグー、チョキ、パーはいずれも1/3ずつの確率で勝ち負けあいこになりますが、実際にはそうなりません。明らかにチョキを出す確率は低いというのが定説です。確か数年前に論文か新聞の記事でみたように思います(ソースがハッキリしなくてすみません)。最近は神経科学の領域でも、RPSを使った意思決定の神経機構を調べる実験が行われています。これまではYesかNoの2者択一式のパラダイムを使ったものが多かったのですが、これからはこうした複数の選択肢から選択が行われる場合のメカニズムについて議論されることが増えていくでしょう。またジャンケンのように相手の手を読んで、自分の行動を決めるようなケースで、その(意思)決定にどのようなファクターがどういった形で関わっているか?を調べることは、他のさまざまなケースにおける人間の行動を予測する上でも役に立つと考えられます。

「じゃんけん」ひとつとっても、文化比較学、統計数学、神経科学など、さまざまな分野で研究対象となるんですから、世の中本当にディープですな(笑)

2006年11月7日

中間選挙続報

予想通り下院は民主党が過半数をとった模様。まだ微妙だけど、上院に関しては共和党が過半数を維持しそうな感じ。下院は予想以上に民主党が強かったです。アメリカ国民の良心も多少は残っていたようでよかったです。でもこれだけ逆風が吹いてても、共和党はそれなりに議席を維持するのですから、たいしたもんといえばたいしたもんですかね?

CNNとNYTを中心に速報を見てますが、ほぼ同時に日本のニュースも更新されていくのが面白いというか哀しいというか。。。複雑な気持ち。

上院でいずれが勝つにせよ、ブッシュ政権はまだ続くわけですから、極端に政策が変わることはないと思いますけど、イラク戦争失政の逆風はますます強くなり、あまりにも強引なことが出来なくなるのは間違いないでしょう。

ただこの結果が経済問題に波及すると2年後の大統領選は逆に共和党に風がふくかもしれません。民主党は勝っても慎重に動く必要がありそうです。

ちなみに職場の人々は選挙日でも特段変わりなし。普通に仕事していました。まあ、そんなもんなんでしょうね。

あ、うちのボスはアンチブッシュなので、多分今回の結果を喜んでいるに違いありません。イラク戦争による研究費削減は、学者の間ではかなりブーイングでしたから。

明日はマーケットがどのように反応するのかも楽しみです。今日はアメリカの選挙速報を直に感じられた1日でした。

(11/9追記)
上院も民主が過半数とりそうです。ブッシュ大統領も負けを認め、まずはラムズフェルド国防長官を更迭(表向きは辞任)。議会を民主党が抑えたことで、外交的には安定することを期待します。

2006年11月6日

中間選挙の行方

明日はアメリカ中間選挙の投票日です。ここのところアメリカでは報道番組は選挙一色ですが、私日本人にはその仕組みもよくわかりませんし、選挙権がないせいか今ひとつピンと来ません。

そこでちょいと簡単にアメリカの選挙について調べてみました。

アメリカの国政選挙は4年に1回行われる大統領選挙と2年ごとに行われる連邦議会議員選挙があります。中間選挙とはこの2年ごとに行われる連邦議会の選挙のうち、大統領選挙と重ならない選挙をさします。つまりは4年に1回行われることになりますね。

連邦議会ですが、日本と同じように上院と下院からなる2院制です。上院は選挙のたびに1/3の議席が、下院は全議席が改選されます。つまり今回の中間選挙でも、上院の1/3の議席と下院全議席が改選されるわけです。それとは別に今回は38州の知事選も同時に行われます。

アメリカでは完全な2大政党政治になっていて、共和党(Republican)と民主党(Democrat)に分かれます。現在の勢力は以下のようになっています(Wikiより抜粋)。

上院 - 共和党 55, 民主党 43, 独立系 2 
下院 - 共和党 230, 民主党 201, 独立系 1 
州知事 - 共和党 28, 民主党 22 

ご存知のようにブッシュ政権に代表される共和党が前回の選挙では圧勝しています。(といっても日本の自民党ほどではないです。如何に日本の衆院が異常な状態かはこれを見ても分かりますよね。)

今回の中間選挙では、当然ながらイラク戦争に対する失策から民主党が優勢な状態ですが、それでも圧勝といえるような状態ではなく、当初予想していたよりも共和党が健闘しているように思います。

上院の事前予想
http://www.pbs.org/newshour/vote2006/senate/index.html http://www.nytimes.com/ref/washington/2006ELECTIONGUIDE.html?currentDataSet=senANALYSIS

下院の事前予想
http://www.nytimes.com/ref/washington/2006ELECTIONGUIDE.html?currentDataSet=senANALYSIS


普通なら民主党が勝って当然なのですが、経済面で見ると共和党政権にも分があるといえます(強いアメリカ経済を支持)。ま、実際の結果はふたを開けてみるまでわかりませんけど。

それよりも最近ニュースで取り上げられた投票システムが選挙結果を左右しかねないだけに気になります。前回の大統領選でもうわさに上がった投票結果のインチキ(不正)ですが、どうやら本当に不正が行われても不思議じゃないようです。詳しくはコチラの記事を参照して下さい(ちなみにこの方の記事は大変興味深いことがいろいろと書かれていて面白いですよ。オススメです。)。


私の(無責任な)予想では共和党が過半数を維持するのではないかと思っていますが、それも上記のような裏技があるからに他なりません。いずれにせよ明日が楽しみですね(まじ無責任)♪

2006年11月5日

電子マネー

電子決済サービス「ペイジー」、利用1兆円突破へ (2006年11月5日/日本経済新聞 朝刊)

『公共料金、税金などをネットバンキングやATMで支払える電子決済サービス「ペイジー」の個人利用者が増えている。・・・今年度の利用件数は5年前の21倍の約2450万件に膨らむ見通し。ネットオークション、携帯電話料金などの支払いや、国庫金の電子納付も増えている。決済手段としては現金(年間約157兆円)、クレジットカード(同29兆円)に続く存在となっている。』

思ったよりも少ないというのが印象。ま、賢い人はポイントサービスなどのあるクレジットカード払いにしていると思われるので、当たり前といえば当たり前か。自分としてはクレジットカードがどの程度の伸びなのかの方が気になる。

日本は欧米に比べキャッシュ(現金)社会な割には、クレジット会社をはじめとして各種電子決済会社が林立している変わった国に自分には見える。きっとそれぞれの利益率は相当に低いんではなかろうか?それでもやっていけるんだから、うまくやれば金融システムというのは相当に儲かるんだろう。

アメリカに来て驚いたことの一つが、「ネット振込はまだ主流ではない」ことだったのだが、こちらアメリカでもこの1~2年で急速に電子決済が浸透してきているように感じる。例えば、公共料金の多くはネットから支払いが出来るようになった。ネットバンキングの銀行間振込みも徐々に広まりつつあるようで、一部の銀行では手数料無料で他行からのトランスファーも可能になっている。ただし、銀行間ネットワークに関しては、まだまだ日本の方が断然便利で使いやすい。しかし、動き出せば早いアメリカのことだから、いずれ日本よりも使いやすいものが出てくるのではないだろうか。この辺は事情がよくわからないのでなんともいえないけど。

またアメリカでは未だにチェック(小切手)が使われている。確かにチェックはキャッシュよりは安全だが、見ず知らずの相手との取引では徐々に敬遠される傾向にあるのは間違いない。銀行カードでデイビット決済が出来るようになった今、あと何十年かかるかはわからないが、いずれはなくなっていくものだと思われる。

キャッシュレスをすすめたい日本としては、カード社会のアメリカを手本としてきたが、ネットバンキングなどは日本の方が遥かに進んでいるので、これからはあまりクレジットカードにこだわらず独自のシステムが発達していくのかもしれない。

しかし、今日も水道料金をネットから払おうとしたら、手数料を$3も請求された。なんのためのネット決済なんだか。これならチェックを封筒で送った方がいいやって感じ。

そんなわけでクレジットカードをはじめとした電子マネーが今後「どのくらいの早さで、どういった方向に進んでいくのか?」は、個人マネーだけではなく、会社間決済なども含めて、興味の尽きない問題である。

2006年10月19日

Crab Trap

先日エビ祭りの話を書きましたが、エビを捕るには船から網を投げる(Casting)のが一般的で、普通の人も許可証を購入することでエビ漁を楽しむことができます。魚釣りにしても船上からする場合は許可証が必要で、Fishing Licenseを釣具屋さんなどで購入しなければなりません。

これに対して陸から釣りをする場合は、特にライセンスなどは必要ありません。近くのボードウォークに行くと、いつ訪れても釣りを楽しんでいる人たちを目にします。ただ陸からエビを捕るのは難しいらしく(byボス談)、たまに網を投げている人も見かけますが、あまり一般的ではありません。陸からだと、釣りとともに人気のあるのが「カニ捕り」です。

NYでもハドソン川でカニ捕りをしている人を見たことがあったのですが、案外簡単な仕掛けでたくさんのカニを捕っていたので、こちらに来たら是非やってみたいことの一つでした。

釣具屋さんにいくと"Crab Trap"なるものが売っています。四角い鉄製のカゴが一般的なようですが、他にもいろいろと種類があります。安いものは$5くらいからあって、それに投げ入れるためのロープを購入して使います。

仕掛けは至極簡単で、上に引き上げると横の入口が閉まるようになっています。カゴに餌をつけ、海に投げ込んだあと(通常は桟橋の上から垂らします)カニが中に入るのを15~30分くらい待って、引き上げるだけです。イメージはコチラ

餌は"Chicken Neck"を使うのが一般的なようですが、我が家はタダ同然の"Chicken Back"を使ってます。地元の人に聞くと、他にもキャットフードなども使えるようで、ようはなんでもいいみたいです(笑)ただ豚肉を試してみたことが一度だけあったのですが、このときはまったく捕れませんでしたから、カニも食べなれたものがいいんでしょうね。

こちらが自宅からすぐのところにあるボードウォーク。地元民のお散歩コースになっていて、夕食後に皆さん家族でお散歩してます。潮風がとても気持ちいいところです。

記念すべき捕獲物 第一号!カニじゃなくてカサゴのような魚でした。最初はドンコが捕れたかと思いました。
こちらが最初に捕れたカニ。ストーンクラブ(イシガニ)です。日本人にはホテルの立食会場などでよく見かける"カニ爪"で有名ですね。ハサミのところに身があって、それなりに食べられます。

お味噌汁にして出汁をとって食べました。なかなか美味しかったです。

お店で売っていた$50くらいのトラップを見て感化され、自作したオリジナル。実は2作目。1作目は1投目にして橋げたにスタックして海(河)の底へ(T.T)

材料費は約$15。内$10はオモリの鎖(笑)というのも1作目が釣り用のオモリを使って潮に流されてしまったので。極太のチェーンです。正直重すぎたかも(^^;

念願のブルークラブ。別名ソフトシェルクラブともいいます。日本のカザミに似ていますが、見ての通り足がきれいなブルーです。足が水かきになっています。泳ぐのに便利なんでしょうね。

脱皮するまで飼ってられませんので、そのままこちらも味噌汁にしていただきました。食べるところはほとんどありません。が、地元民は「蒸して食べるととても美味しい」と皆さんが口をそろえていいます。どこ食べてるんだろう??我が家は出汁だけとって、カニ雑炊とかにしてます。

釣りよりもずっと簡単に捕れるので小さなお子様がいる方などにはお奨めの遊びですよ!

2006年10月17日

アメリカの高給取り

CNNニュースを眺めていたら、"Wall Street average paycheck near $300,000"だって。

この記事によるとニューヨークのウォール街で働く人たちの平均所得がおよそ$300,000だそうです。これはニューヨークでの平均所得のおよそ5倍。ざっと日本円に換算して3600万円($1=120円)。

たんまり稼いでますねぇ。これって平均ですよ、へ・い・き・ん。

ちなみに先日ハーバードの学部生の知り合いの就職が決まったんですけど、シティグループとゴールドマンサックスから内定をもらって、どちらも新卒1年目の給料が$150,000だそうで。

今の世の中(に限りませんけど)金融業が花盛りっていうのがよくわかる数字ですよね。

もちろんウォール街で働いている人たちはアメリカでもエリートですから、これくらい稼いでも別に不思議はないんです。だってそれ以上に会社に利益を上げているんでしょうから。

アメリカ七大金融会社といえば、
Bear Stearns Cos.
Goldman Sachs Group Inc.
Lehman Brothers Holdings Inc.
Merrill Lynch & Co.
Morgan Stanley
Citigroup Inc.
JPMorgan Chase & Co.
だそうですが、いずれもここ数年でとんでもない利益を上げています。

おそらくジャパンマネーが彼らの稼ぎに貢献しているんだと思います。せっかく日本人がコツコツ貯めた富も一瞬にして(数年で)アメリカの富裕層が吸い上げてしまうんですから、なんか切なくなりますよね。もちろんこれはかなり歪んだ解釈だと思いますけど、当たらずとも遠からずなのではないかと思うんです。

日本政府(役所)もわかっているくせに、全然対策しようとしないってのがまたけしからんと思うところなのですけど。

下記はFORTUNE誌に発表になった昨年のアメリカ高額所得者ベスト10です。上が男性、下が女性です。
よく見てください。桁が違います。トップの人は百億円近くもらってます。貧乏人の私からすると、そんなにもらっても仕方がないと思うんですけどねぇ。

こうして得た所得を投資にまわして、さらに稼ぐ。「諭吉は寂しがりや」ですから、お金のあるところにお金は集まるんですよね。今の世の中、これも仕方のないことなのですけど、「ではどうすればいいか?」を日本人は国民一人一人がもっと考えなければいけないと思うんです。

ここでこんなこと書いてもあまり意味がないと思いますけど、話題提供までに取り上げてみました。


男性










女性

2006年10月16日

アルマジロ

世界中を旅して面白いことの一つが現地の野生動物に出会えることではないでしょうか。

ここサウスカロライナ州に引越してきてからも、生まれて初めて見る動植物に驚くことも少なくありません。

ある日、仕事中に突然同僚が「シー!アルマド!アルマド!」と叫ぶので窓の外を見てみると、そこには得たいの知れない生物がうごめいていました。

そう、今までテレビや本でしか見たことのなかった動物がいるではありませんか!

すぐには名前が出てこなかったのですが(同僚の「アルマド」という言葉が逆に邪魔していたような気が、、、)、しばらくして"もしかして、アルマジロ?"と思い出し、電子辞書で発音を確認した後、すかさず「ザットイズノットアルマド、アルマジロ」と返答しながら、自分も初めての出会いに興奮していました。

家に帰って調べてみたら、北米南部から南米にかけて生息しているらしいです。

Armadillo(本家Wiki)

アルマジロ(ウィキペディア)


ん~、やっぱ南部は違うんすねぇー。ちなみに自分の見たのは本家wikiに書いてある通り、nine-banded Armadilloだと思いますけど、バンドの数は9本以上あるような。。。ま、そんなことはどうでもいいことですが(笑)

ちなみにアルマドはスペイン語で"鎧"の意味らしく、アルマジロの語源にもなっています。なので同僚が「アルマド」と読んだのは間違っていなかったのかもしれません。

いやー、奇妙な動物だけど、結構かわいいかも。



顔を落ち葉の中に突っ込んだまま歩き回っていたので、なかなか全体像が見えません。大きさはウサギくらいですかね?

ようやく顔が見えました。ん~、--)なんかキモいなぁ。

よ~く見るとコウモリっぽい顔してるなぁ。耳がロボットウサギのようで、改めて見ても自分には奇妙な生き物に見えます。

近づいて写真を撮ろうとしたら、建物の下に隠れようと突進してきます。このとき樋から水が滴っていたのですが、アルマジロがその下をくぐろうとしたところ、急に水遊びを始めました。おなかを上にしてゴロっと転がったのです(写真は撮れず)。なんかその仕草はネコや犬を見ているような感じでした。







それからすぐにムクッと起き上がったと思ったら、こちらをチラッと見て、すぐに建物の下へと逃げて行ってしまいました。


それを最後にこのアルマジロ君と出会うことは二度となかったのですが、風の便りに聞いた話によると、近くの道路ではねられていたようです。

ここいらの道には多くの動物がはねられて転がっているのですが、ときどきアルマジロもその犠牲者になっています。ちなみに一番多いのはリスではなく、タヌキです。この辺もフィリーとは違うところです。

アルマジロは夜行性の動物のため、なかなか出会う機会はないかもしれませんが、南部の町を訪れた際にはぜひ目を凝らして探してみてください(ちなみにフロリダでも見ました)。

2006年10月15日

The Original Pancake House

The Original Pancake House

【場所】 map
1540 Fording Island Road
Hilton Head, South Carolina 29926
843-815-3452

【営業時間】
9:00AM-3:00PM

【予算】
~$10/人(スペシャルを頼むと$10超えちゃいます)

フィリーブロガーつながりのKoharuさんが紹介されていたおいしいパンケーキ屋に興味を持って調べてみたところ、このお店、こちらにあるように全国チェーン展開をしていて、ヒルトンヘッドアイランドにも支店があるらしく、"これはぜひとも行かねば!"ということで、休日のブランチにと出かけてきました。


お店に到着すると食欲をそそる美味しい匂いが立ち込めてます。早速お店に入ると、お昼時ということもあってか、次から次へと他にもお客さんが入ってきます。

中は日本のファミレスのみたいな感じになっていて、席に案内されると、まずは飲み物をどうするか聞かれました。

私はコーヒー、Yokoはティーを注文して、待つことしばし。。。

その間にメニューを眺めていると、パンケーキだけでもたくさん種類があって、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。

戻ってきたサーバーにお奨めを聞くと、一通りどんなメニューがあるかを説明してくれたあと、"Apple Pancake"、"Dutch Baby"、"(忘れた^^;、パンケーキメニューの一番左下)"は20分ほど時間がかかるけど人気があるとのこと。

私は無難にチョコレートパンケーキを、YokoはDutch Babyのフルーツスペシャル(これも名前忘れました^^;)のスモールを注文することに。

これがDutch Babyのフルーツ盛り沢山バージョン!生地とフルーツは別々になっていて、テーブルで盛り付けてくれます。そして仕上げにホイップクリームとストロベリーソースをかけていただきます。

バナナでごまかされているとはいえ、相当のボリュームです。
いっときますけど、これでスモールですからね^^;(お皿は下のパンケーキと同じ大きさです)

生地が独特で、前にどこかで食べたような感じもするのですが、思い出せません。。。パン生地に似ていますが、もちっとしていてとってもおいしかったです。


こちらがチョコレートパンケーキ。まあ無難な選択です^^ゞこれにチョコレートソースをかけていただきます。パンケーキそのものはふっくらもっちりしていて、なかなかのお味。ソースも甘さ控えめで、日本のチョコレートソースと同レベルでした。 なんとか6枚完食しましたけど、こりゃおやつではなくて1食分ですな。

Yokoの方は1/3はお持ち帰りで、我が家のディナー後のデザートになりました。

どうでもいいことですけど、ここのパンケーキ、日本のどら焼きの皮(もちろん出来たてのね)にそっくりだと思うんですけど、そう感じるのは私だけ^^?

営業時間が変則的なので少し注意が必要ですけど、近くにお出かけの際にはぜひ一度お試しください。

お店に行くには、278号線をヒルトンヘッド方向に進み、Tanger Outlet Mallを越して、数ブロック以内の右手に看板が出ています。小さい看板なのでお見逃しなく。

2006年10月14日

エビ祭り

地元ビューフォートでは今日から"Shirimp Festival"が開催されてます。

"エビ祭り"っていっても、この辺りではあちこちの自治体で年がら年中やっているので、あまりありがたみはないんですけどね^^;

この辺りはエビ漁が盛んで、Local Foodsとしてレストランも数多くあるのですが、今年はどうやら問題が発生している模様。。。

地元紙BeaufortGazetteによれば、今年のエビ祭りで地元レストランが地場産のエビを提供しないことを決めたとか。

そのレストランがなんと皮肉なことに先日ご紹介した"Barbara Jean's"なんです。もともとフロリダとジョージアを中心に展開しているチェーン店ですから、仕入先も特別なルートがあるんでしょうねぇ。このレストランは、前回書くのを忘れていましたが、エビバーガーも有名なんです。

足並み揃えようとしても揃わないのがアメリカ。ま、地元団体としてはいろいろと文句をいいたいのだとは思いますが、こればかりは仕方ないでしょうな。

記事によれば、アメリカで消費されるエビの75%が輸入物とのこと。その輸入元はブラジル、中国、エクアドル、インド、タイ、ベトナムだそうです。

そこでついでに日本の輸入先も調べてみたところ、ベトナム>インドネシア>インド>中国>タイの順でした。バブル期には日本が世界一のエビ消費国だと聞いていたのですが、こちらの資料によると今はアメリカが圧倒的に(日本の約2倍)世界一の消費国みたいですね。アジア5カ国(中国、インドネシア、インド、タイ、ベトナム)で世界の生産量の約7割を占めているということも書いてありました。

今は海外でもエビは養殖がメインなんですねぇ。「エビ好きな日本人」って一時はよく耳にしましたけど、これからは「アメリカ人ってエビ好きなんだねぇ」っていえるかも。

最近ウォルマートで安売りしている冷凍エビがプリプリしててとっても美味しいんだけど、きっと地元産じゃないんだろうなぁ、なんて思いつつ記事にしてみました。

2006年10月13日

秋。。。


今日は久々に肌寒さを感じた一日でした。そろそろ掛け布団出さないと風邪引きそうです。昨日は半袖でも暑かったんですけどねぇ。

この時期この辺りはオープンにしての走行がとても心地よくて、毎日の楽しみになってます。帰りに夕陽が見れたときなんかは、アタマをからっぽにして魅入ってしまいます。一面に広がる夕景は本当に美しいですよ~。でも事故らないように気をつけないとね^^ゞ



草の密集したMarsh(日本の干潟みたいなもんですかね?)を見てると、まるで日本の田圃を見ているようで、時々異国の地にいることを忘れてしまうのですが、グロウサリーストアに行くとハロウィンものがたくさん並べられていて「あー、ここはアメリカなんだなぁ」と改めて感じます。 写真は先日買ったハロウィン限定のビールです。ナツメグ、シナモン、クローブがスパイスとして入っているのですが、これがいわゆるハロウィンらしい味なんでしょうねぇ。正直あまり美味しいとは思えないのですが、これも日本じゃなかなか味わえないものだと思います。

そういや、日本にいたときは、秋になると旬の食材に舌鼓を打っていましたっけ。その中でも「はらこめし」がとっても懐かしいなぁ。う~ん、日本の秋が懐かしい。