2007年11月6日

400ドル以下で買えるノートPC




いつものように本日のお買い得商品を見てたら、見慣れないものが目に入ってきました。

ASUS Eee PC $399

「ふーん、ASUS(エーサス)の旧モデルの特価品かな?」とクリックしてみると、どうも違うみたい。

早速ググッて見たら、出てくる出てくる色んなサイトが!("ASUS Eee PC"でヒット数英語2,880,000件、日本語412,000件)Wikiはこちら

どうやらASUSから新発売になった低価格モバイルPCみたい。

特徴は

・ ともかくメサ安い。
・ ハードディスクではなく、メモリに記録。いわゆるゼロスピンドル。
・ Linux OS+日常ソフトプリインストール。さらにドライバーはレディWinXp。



サイズ的にはパナソニックのLet’s NoteのR7くらい(Eeeの方が奥行きが2cmほど短い)。ポケットPCというよりは、日本のA5ノートサイズに近い感じ。

*私の愛機はレッツノートW-2なのですが、アメリカで持ち歩いていると必ずといっていいほど「わ~、小さい!」と言われるほど、普通のアメリカ人が持っているノートPCは大きいです。日本じゃ絶対に持ち歩かないような17インチ画面のMacBookさえ普通に持ち歩く人たちですから、B5やA5サイズなんてまず見かけません。

そんなわけでこのPCは彼らにとってはノートPCというよりは、PDAに近い感覚かもしれません。さすがにこれ1台で全てを処理するのは無理でしょうけど、サブ機として気軽に持ち歩くのに向いてそうです。

ウェブにあったレビューを読んでみると、起動が15秒以内。ウェブブラウザの起動やPDFファイルを開くのも3秒以内、とストレスなく使えるレベル(というか早いじゃん!)。バッテリーのもち具合は、ウェブにつないだ上で液晶を最高輝度にして動画を見続けても3時間以上持つみたいだから、一昔前の日本のノートPCレベルです。こりゃ上出来です。

SDカードリーダーにUSBポートも3つあるし、当然のごとくVGA出力も出来るようなので、携帯してプロジェクタに繋げばプレゼンテーションもこなせそうです。外部出力のスクリーンサイズの大きさが不明なので要確認ですが。

一番の問題は、やっぱり液晶画面の大きさかなぁ?7インチ、800x480。この解像度だと下手するとそのうち日本の携帯電話に負けてしまいそうです。記憶装置の容量は外付けのメモリやHDD使えばいいので、それほど困ることはなさそうですけど。

メインは自宅のPCで、ノートPCは出先でメールやウェブが見れればそれでいい、と考えている人たちにとっては、この価格かなり魅力的かもしれません。

本家台湾ではメモリ容量を絞ったさらに低価格の廉価機も発売されてるみたいですから、これがUSAや日本に上陸したら売れそうですね。

Made in Japan、危うしです!

でも、個人的には画面サイズを10インチくらいにして、$800くらいにしてくれた方が嬉しいんですけどね。

拡張性もまずまずありそうなので、久々にギークの触手がピクツク商品ではないでしょうか。 とはいえ、すでに携帯ノートPCを持っている人にはあまり意味がないかもしれません。かくいう私も最初はポチッとしそうになりましたが思いとどまりました(笑)

(04/24/2008 追記)

どうやら5月に新型のEee PC 900が発売されるみたいですね。お値段549ドル~とか。懸案の画面サイズが8.9インチ(1,024 x 600 )になって、まさに死角なし。これは買うしかないでしょ。



ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年11月3日

アメリカにおける所得格差

先月WSJ(ウォールストリートジャーナル)に掲載された記事では、アメリカにおける所得格差が確実に広がっていることが示されています。

所得格差(Income-Inequality Gap)の拡大は今に始まったことではありませんが、実際に数値で見せられると「・・・・」になってしまいます。

IRSの2005年度調査によって「高額所得者上位1%が全体所得の21%を稼ぎ、下位50%の合計所得が全体の12.8%だった」ことがわかりました。

*比較しているのは各種控除を含めた調整後収入(adjusted gross income)


2004年度は、それぞれ19%と13.4%だったので、1年でその差は2.6%拡大しています。これはそれぞれの平均収入で比較すると、71倍から82倍に拡がった計算になります。2000年度にも高額所得者の全体に占める所得割合が高かったことがあったのですが(グラフ参照、WSJより転載)、そのときでも80倍ですから拡大傾向は止まっていないと見れそうです。

さらに上位1%の平均収入($364,657)は2000年から2005年の間に3%増加したのに対し、全体の平均収入の中央値($30,881)は同じ5年間で2%減少したそうですから、世間一般から見ると収入は増えていないということもわかります。

IRSの調査が始まったのは1986年ですが、格差は調査開始以降最大で、他の研究調査によればこの水準は1920年代以来とのことです。

ブッシュ大統領へのインタビューでは、「1)社会には昔から所得格差は存在した、2)所得格差は技術(スキル)格差による」と説明され、「だからアメリカの(国際)競争力のためには"No Child Left Behind"が重要なんだよ。」と答えています。まあ、これは正論だと思います。

それにしても今後もますます inequality は拡大しそうです。私自身は正のインセンティブを生み出すには仕方ないかな?と感じていますが、せめて中央値の底上げ(最悪でも維持)を図りながら進めないと、社会全体の幸せにはならないように思います。

おまけ
以前のForbsの調査では平均所得は$39,190となっていましたから、だいぶ開きがありますね。こちらは給与所得以外も含めて中央値で$30,881ですから。それだけ底辺が多いってことなのかもしれません。でも周囲の不法移民とかの話を聞いてるとそれなりに稼いでるようなので、真面目に働く気さえあれば中央値くらいは稼げそうな気もするんですけどね。

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

アメリカ人の癌に対する思い込み

先日、AICR(American Institute of Cancer Research)から過去5年に渡る癌の大規模疫学調査を解析した結果が発表になりました。

そのレポートの一つに"Facts vs. Fears Survey"という癌に対するアメリカ人の意識調査の要約が載っていたのでここで紹介します。


最初の質問が「(アメリカ人が)最も関心をもっている健康問題は何か?」に対して、

1.癌(39%)
2.心筋梗塞(18%)
3.肥満(11%)
4.脳梗塞(10%)
5.糖尿病(9%)

上記の通り1位は圧倒的にがんでした。

次に「それらの病気を予防することは可能か?」の問いには、他の疾患が「不可能(もしくは著しく困難)」と答えた人の割合が4人に1人もいないのに対して、がんだけは約半数の人が防ぎようがないと考えているようです。


またがんの危険因子に対する知識について尋ねたところ、がんとの関係が統計的に明らかな

○ たばこ(93%)
○ 過度の日光浴(90%)
○ 遺伝(88%)
○ 大気汚染(88%)

は当然として、

○ 運動不足(43%)
○ 保存肉・加工肉(38%)
○ トランス脂肪酸(44% Jump Up!)
○ ウイルス・細菌(59% Jump Up!)

に対して危険だと思う人の割合も年々増えています。

ただ同時にがんとの関係がまだ確立されていない

× 食物への残留農薬(71%)
× ストレス(56%)
× ホルモン投与した牛肉(49%)
× 食品添加物 (58%)

などを危険だと思い込んでいる人の割合も増えたとのことです。()内は危険だと思う人の割合です。

それ以外では

○ 野菜・果物不足(49%)
○ 肥満(46%)
○ アルコール(37%)
○ 赤身肉の摂り過ぎ(36%)

が危険因子として明らかになっているのに、まだ認知不足な項目として挙げられていました。

同じアンケートを日本でも行ってみると面白いかもしれません。

皆さんも思い込みしてませんか?ただ×の項目も安全自体が証明されているわけではありませんので、気をつけるに越したことはないのかもしれません。

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年11月1日

人類史上、最多の殺害を実行した人の死

"Enola Gay" 

戦後62年経った今も多くの人の記憶に刻み込まれている名前です。

リンク(タイトルをクリック)先にはそのパイロットの方が亡くなったことが書かれています。

Paul W. Tibbets Jr.。

おそらく人類史上でもっとも多くの人を殺害した人物です。エノラゲイとは彼の母親の名前に由来しています。

“I wanted to do everything that I could to subdue Japan. I wanted to kill the bastards. That was the attitude of the United States in those years.” “I have been convinced that we saved more lives than we took,” he said, referring to both American and Japanese casualties from an invasion of Japan. “It would have been morally wrong if we’d have had that weapon and not used it and let a million more people die.”(The New York Timesより引用)

彼の言葉だそうです。実行犯としての反省の弁は全くありません。

"もし~れば"という仮定で歴史上の事実が覆ることはありませんが、もし彼が思いとどまっていればその直後に数十万人の命が失われることがなかったのは100%間違いようのない事実です。

彼のいうようにそれによってさらに多くの人の命が救われたかどうかは確率的に数パーセントもないと思います。原爆が落ちていなくても早晩日本は降伏していたでしょう。もちろん確率の話ですから、実際にはどちらの被害が大きかったかは起きてみないとわかりませんが、アメリカ人の得意とする仮説(モデル)に基づく合理的な計算上は『原爆による犠牲者の方が多かった』というのが正しいのではないかと思います。

At the same time, General Tibbets expressed no regrets over his role in the launching of atomic warfare. “I viewed my mission as one to save lives,” he said. “I didn’t bomb Pearl Harbor. I didn’t start the war, but I was going to finish it.”(The New York Timesより引用)

これも彼のことばです。軍の命令は絶対でしょうから、100人いれば99人は彼と同じように作戦を実行したかもしれません。ただ仮に彼が命令を拒否したとしても投獄されるくらいで処刑されることはなかったでしょう。いや仮に殺されたとしても、それで数十万人の命を救えたかもしれません。もちろんその可能性は低いですが、ゼロではありません。

「自分が彼の立場にいたらどうしたか?」

難しい質問です。

しかし彼の死を機会に今一度、家庭や学校の教育現場で、こうした彼の発言や行動について検証することも意義があるのではないでしょうか?

もしかしたら、どこかでこれと同じ議論を遠い昔にしたことがあったような気もしますが、学校の先生方、道徳の教材や題材としていかがでしょう?

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)



中国医薬品原料の舞台裏

中国の業者が毒性のあるエチレングリコールをグリセリンと偽って輸出したために、それを原料として作られたかぜ薬によって、パナマを始めとして世界中で死亡者が出た事件について、以前ここでも取り上げましたが(参照記事)、その続報がThe New York Timesに載ってました。

特に目新しい情報はありませんが、どうして今回このような事件が起きたかについて考察しています。

5月のスクープ記事でも少しだけ触れられていましたが、なぜ中国政府はこうした偽モノを取り締まれなかったのでしょうか?

中国でも製薬会社は医薬品の出荷に関してFDAによる検査が法律で課せられていますが、化学製品会社にはこの法律は適用されないそうです。このため化学薬品製造会社が医薬品の原料を作って輸出する分にはFDAの検査は要らないわけです。

例えば、グリセリンも医薬品の原料になるものから、普通の工業用として使われるものまで色々とあるわけですから、一般の化学工場から出荷された場合、それが医薬品用の基準を満たしていない場合もあるわけです。

結局製薬会社から仕入れるよりも一般の化学工場から仕入れたほうが原価が安く上がるので、それを利用する人が多いのでしょう。

90年代半ばに起きたハイチの事件でもこうしたザル法への批判はあったようですが、結局そのまま放置され、今回も同じ事件が繰り返されたというのが真相のようです。

今回のNYTの記事は中国に批判的な論調ではなく、どちらかというと中国の政府に同情的で、今後の課題として問題をまとめた感じでした。

この辺は弱みを見つけたら徹底的に叩く日本的報道と違って(誰とはいいませんがNYTにもそういう記事書く人がいますけどね)、今後の取材でも中国側の協力を得やすい関係を作ろうとしているんだろうなぁと感じます。

もちろん被害者の救済も大切ですが、同じ過ちを繰り返さないためにも、感情論に走らず、徹底して事実や原因を追究し、そこから具体的な改善策を提案することも、報道に課せられた重要な使命だと思います。

あっぱれNYT!

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)



2007年10月30日

Savannah Film Festival

今年もサバンナでSCAD主催による映画祭がただいま開催されています。

SCADとは"Savannah College of Art and Design"「サバンナ芸術デザイン大学」のことを指します。1978年設立の新しい学校(私立)です。名前から分かるように当初はジョージア州サバンナにメインキャンパスがありましたが、現在はアトランタの新キャンパスがメインのようです(詳しくはわかりません、ごめんなさい)。ホームページをご覧になるとわかりますが、新しくて勢いのある学校のようです。

サバンナに行くと町中いたるところにSCADの校舎があります。以前ご紹介したサバンナ観光案内でも、SCADに関連した場所がありました。いまやサバンナとは切り離せない存在です。


この映画祭、期間は10月27日から11月3日までの1週間です。すでに始まっていますが、まだ間に合います。お近くにお住まいの方は、映画三昧の生活が送れますね。ちなみに27日にはマイケル・ダグラスも受賞のために来場したようです。

詳しくはSCADのホームページをご覧ください(タイトルをクリックするとそのサイトが開きます)。

SCADの学生による作品もあるみたいです。さすが芸大ですね。

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)



2007年10月18日

アメリカから国際電話

先月、Vonageについて記事にしましたが(参照記事)、そのVonageから新しいサービスが発表になりました。


国際電話のかけ放題プランです。 (Vonageのサイト


主要17カ国に対してかけ放題のプラン(Basic wolrd plan)が、基本料金プラス月6ドルで利用可能です。残念ながら日本はこの対象17カ国の中に入っていません。

日本を含めて利用したい場合は、世界60カ国かけ放題のプラン(Enhanced World Plan、月15ドル)かアジア17カ国かけ放題プラン(Call Asia Plan、月10ドル)を利用する必要があります。

しかし、中国がBasic World Planに含まれているのに、日本が含まれていないのは、最近の日本パッシングを象徴してるんですかねぇ?

ほかのキャリアでも同様のサービスはこれまでも提供されていたようなので、Vonageが新たにその分野に参入したと見れそうです。それにしてもアメリカでも電話サービスの競争は激化しています。

利用者にしてみれば有難いことですが、ここまでくるとあとは企業側の体力勝負になるのではないでしょうか?結局、Only oneになれなければ退場するしかないのかもしれません。

私が調べた限りでは、日本を含むプランだと、BroadVoiceの"Unlimited™ World Plus"が$24.95/monthで最安値でした。*基本料金込み、ただし他の手数料を含めた実際の支払額は$30.42~

Vonageは基本プランには上記の"Unlimited International Calling Plan"は追加できないようなので、結局トータルで$34.99/monthになります。

このほかComcastなどのケーブルテレビ会社やVerizonなどの固定電話会社でもIP電話サービスを提供していますが、やはり自前のネットワーク網を持たないIP電話専門会社の方が、通話料や基本料金が安いです。

かけ放題プランを使わずに通常の国際電話をする場合は、2年前に比べてコムキャストは通話料が安くなっていますが、バネジは逆に高くなっていました(NYH2調べ)。これを見るとIP電話会社の優位性はなくなりつつあるようですが、それでも場合によっては毎月数十ドル程度の差が出ますから、よほどのことがない限り国際電話はIP電話会社を使った方がお得だといえそうです。

通話料(日本~アメリカ)
Comcast $0.10/min (2005/08) -> $0.09/min (2007/10)
Vonage  $0.05/min (2005/08) -> $0.06/min (2007/10)

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)



2007年10月16日

飛行機事故

今年4月にここビューフォートで行われた航空ショーで、アメリカ海軍のブルーエンジェルスの1機が演技飛行中に墜落した事故がありましたが、どうやらアメリカでは今年は演技飛行中の事故が相次いで起きているようです。

地元のビューフォートガゼット新聞によると、今年になってエアショーでの飛行機事故による死亡者がすでに6名を数えたとのことです。ここ15年の平均年間死亡事故は2.8件だそうですから、すでに倍以上の犠牲者が出ていることになります。

先月もビューフォートのエアショーに出場していた超ベテランパイロットの方(74歳)がヴァージニアのエアショーの練習中に墜落して亡くなりました。その前にも7月にオハイオで行われた航空ショーで、ビューフォートのエアショーにも出場されていた方が亡くなっています。

目撃者の証言からは墜落の原因はいずれも操作ミス(もしくは操縦異常)によるものと考えられています。

(記事では4月のブルーエンジェルスの墜落原因は、旋回中に松の木に当たったと書かれていました。以前記事にしたときは墜落の原因は特定されていなかったのですが、どうやら最初に伝えられたとおり低空飛行時に松の木に接触したのかもしれません。原因が特定されて書かれている記事を見るのはこれが初めてでした。)

関係者一同、未然に防ぎようがないこれらの事故に頭を悩ませています。それにしても、9月に亡くなられた方はアメリカのエアショー業界でも誰もが認める超ベテランパイロットだったそうですが、74歳という年齢を考えると、今後は事故を防ぐためにもある程度年齢で線引きしてもいいのかもしれません。

いずれにせよ平均で毎年3名近く亡くなっているのに毎年続けて開催されているのですから、F-1やNASCARなどのモータースポーツと比べると、相当にリスクの高い競技といわざるを得ません。これからエアショーを見るときは、もっと敬意を払って見るようにしたいと思います。

ブルーエンジェルスの事故で検索して来られる方が多いので記事にしてみました。

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)



2007年10月13日

South BBQ

今日はバーベキューの話。

日本にいたときはアメリカに行ったら本場BBQを堪能するぞ!と思っていましたが、いざこちらで生活をしてみると、それほどBBQを食べる機会がありません。もちろん日本にいたときよりは、ホームパーティーなどでBBQをいただく機会は多いのですが、アメリカのおうちでするBBQって、ハンバーガーを焼いたり、ホットドック焼いたりするだけのグリル料理がほとんどだったりするので、バーベキューって感じがしないんですよね。

どうやら日本人の想像するBBQとアメリカ人の想像するBBQというのは、少々違うものなのではないかと最近は思っています。

日本では「BBQ=アウトドアでする焼肉」というイメージがあると思いますが、アメリカでは上記のような家庭でするBBQもそうですが、お店で食べるBBQもいわゆる焼肉とは違います。リブ料理かもしくは肉の塊を丸ごと焼いた(燻った)ものをほぐした料理を指すことが多いように感じます。

*上記は私の個人的な感想ですので、「いや、違うだろ」といったご意見もあるかと思います。よろしければ皆さまのご意見をお待ちしております。

そういう意味では、本格的なBBQを食べる機会にはなかなか恵まれませんでした。

ここではそんな私の数少ないBBQ体験をご紹介したいと思います。

アメリカに来て最初のBBQ体験は、フィラデルフィア郊外にあるリブ専門店『Rib Crib(リブ・クリブ)』でした。友人に教えてもらってたどり着いた場所は、スラムに近い黒人街にある小さなお店。店員もお客も黒人しか見かけず、当時はカルチャーショックに近いものを味わいました。



BBQといえば『豚』が定番のようです。ちょっと意外ですよね。なんとなくビーフってイメージが強かったのですが、BBQレストランといえばポークの方が多いようです。


店内にある煉瓦の釜。ここでグリルしたてのお肉をチョップして、特製のソースに絡めて包んでくれます。ここはテイクアウトのみ。


これがそのBBQ。要は日本でいうスペアリブでしょうか。めさうまです。ここ以外では味わえない独特のソースです。あまりの強烈さに一発でファンになりました。

BBQの良し悪しは、肉質や焼き方ももちろん関係しますが、ソースが重要なポイントになります。そのため人気のお店はどこも特製のソースが売りになってます。


お次はノースカロライナ州アッシュビルの『12Bones(トゥウェルブ・ボーンズ)』。こちらも地元民御用達のお店といった趣でしたが、それなりに観光客にも開かれた雰囲気がありました。ただ街中からは遠く外れた場所にあるので、あらかじめ下調べしておかないとたどり着けません。ここもなぜか一見治安が悪そうなところにあるんですよね。


周りは窓ガラスのないビルディングが立ち並ぶスラムっぽい場所。大通りに面しているので、別にクルマでいく場合は危険な感じはしません。


お店のカウンター。BBQはフル(リブ12本)かハーフ(リブ6本)、それに数種類のソースから好みのソースを、さらに2種類サイドメニューを指定して注文。ソースも5種類くらいある上に、サイドメニューもたくさんあって迷います。


こちらがBBQプレート。さきほど注文したものにコーンブレッドがつきます。バーベキューソースはエキストラでさらに好きな味付けも可能。飲み物は別注文。ハーフで10ドル。ここは肉が旨かったです。フルでもいけたかも。骨までしゃぶりつくすというのがぴったりなsticky fingersなお店でした。


お次は日本人のもつBBQのイメージとはかけ離れたサザンスタイルのBBQ。バーベキューはサウスカロライナが有名なのですが、私が初めてこのタイプのBBQをいただいたのはテキサスのダラス-フォートワース空港のフードコートでした。テキサスはビーフを使うようで、そのせいかソースもそれほどこだわりが感じられません。


ピンボケしてますが、フランチャイズ『Dickey's(ディッキーズ)』のファーストフード。こちらはテキサス発祥ですが、全国レベル(といっても南部中心ですが)で展開していますのでご存知の方も多いかも。カナダやイギリスにも支店があるようです。



バーガータイプのサンドウィッチで一つ5ドルくらい。ここも注文すると、その場でローストビーフの塊をスライスし、それをチョップしたあとソースを絡めてバンにはさんでくれます。トロトロのお肉でぺロッといただけます。

私はまだ行ったことがありませんが、お店にはリブのBBQもあるようですね。この手のチェーン店で他に有名なのが、『Sticky Fingers(スティッキー・フィンガーズ)』です。こちらはテネシー州メンフィス発祥なのですが、サウスカロライナ州にもチャールストンをはじめとして多くの支店があります。


最後にご紹介するのが地元にある『Pink Pig(ピンク・ピッグ)』。サウスカロライナ・ジョージアでBBQフリークたちがお勧めする5本の指に入るお店です。




サバンナから車で20分くらいの田舎町にある上、お店のホームページもないので、おそらく口コミで知られる知る人ぞ知るお店です。場所はこちら。サバンナやヒルトンヘッドまで遊びに来られたらぜひ訪ねてみてください。

ここのBBQもリブ料理ではなくて、炙った(燻した)肉の塊をほぐして、特性のタレをかけていただくタイプです。


美味しいそうでしょ?こちらのお肉はポーク。あっさりしたやわらかいお肉です。日本で言うと脂っこくないチャーシューのトロトロ系に近いかなぁ~、という感じ。


特製BBQソースは全4種類。サウスカロライナバーベキュー組合によれば、伝統的なバーベキューソースは Vinegar and Pepper、Mustard、Light Tomato、Heavy Tomato の全4種類だそうですが、ここのお店のは Apple系が1種類、マスタード系が2種類、トマト系が1種類でした。どれも美味しくて甲乙つけ難かったです。


ちなみにネットの掲示板で知ったのですが、アメリカ人はBBQのことを"Q"って言うんですね。最初はなんのこと言ってるんだかわかりませんでしたよ(ーー; 掲示板でBBQ命な方々のコメントを読んでると、日本のラーメン通の方々に通ずるものを感じました。食べ物に関しては万国共通なのだな、とまた感心した次第です。


今月はサウスカロライナでBBQのコンテストが開催されるんですね。

"Carolina Q Cup"
October 26-27, 2007Hendrix Farms, Lexington, SC

タイトル見て誤解されませんように。決してカロライナの巨乳コンテストとかではありませんので、お間違えなく(^^;

観客は無料でその作品を味見できるようです。チャールストンからそれほど遠くない場所ですから、職場の友人を誘って行ってみようかな。お近くの方はぜひ!


ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)



2007年10月12日

ドラッグストアから乳幼児用の感冒薬が撤去される?!

今日の気になったニュース。(ソース記事はタイトルをクリックすると開きます)

CVSやWalgreenを始めとするドラッグストアの店頭から2歳未満の乳幼児に対するかぜ薬の一部が撤去されるとの報道がありました。

FDAの調査によると1969年から1996年までの間に、decongestant(鼻づまり緩和剤、咳止めなどの総称)に関連した死亡が54件、抗ヒスタミン薬に関連した死亡が69件報告されており、そのほとんどが2歳未満の乳幼児だったことからの措置らしいです。

以前からオーバードース(過剰投与)による副作用が問題になっていましたが、ここ数年で乳幼児(特に乳児)に対する市販薬の効果が疑問視されるようになったことも背景にあるみたいです。

もともとアメリカの市販薬は容量もさることながら、4~6時間おきに服用しなければならなかったりするものが多いので、日本の市販薬に比べると過剰投与になりやすいように思います。

自己責任の国といえども、こればかりは個人差もありますし、医師の監督の下で服用するのがベターということなんでしょうねぇ。

というわけで、これからは咳や鼻水がひどい風邪の場合は、とりあえず市販薬で様子を見るのではなく、病院にいかなければならないみたいですね。

ちなみにタイレノールなどの解熱剤はこの対象に入っていませんのでご心配なく。

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)



2007年10月10日

根拠なき熱狂

今日のお題は"irrational exuberance"。

日本語だとタイトルの通り「根拠なき熱狂」とか「理由なき熱狂」と訳されます。この言葉が世界中を駆け巡ったのが今からおよそ10年前の1996年、前FRB議長のグリーンスパン氏がときの株式市場に対して発したことばです。それから数年して、2001年にアメリカのITバブルははじけました。1990年の日本市場しかり、なんでも行き過ぎると必ずその反動が来るのが世の常です。

いま世界中が好景気に湧いています(日本も戦後最長の好景気と言われて久しいですが、所得の上がらなくなった現在、日本の庶民にその実感はないかもしれませんね)。それに伴いBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)を始めとする発展途上国への資本の流入はとどまるところを知りません。

日本の株式市場も2003年を底に回復してきたとはいえ、これら発展途上国の株価の上昇は日本の比ではありません。下のグラフを見ていただければ一目瞭然ですよね(出典はYahoo!)。上が過去5年、下が直近1年の推移で、ブラジル(赤)、インド(黄緑)、ロシア(橙)、中国(黒)、米国(薄橙)、日本(青)です。




特にここ1年(グラフ下)を見れば、中国の株式市場はヒートアップしています。中国の世界経済に占める大きさがクローズアップされるにつれ、アメリカでも中国の存在感は増すばかりです。もちろん中国株式市場の成長は外資によるものばかりではなく、中国自身の経済成長によって得た資本の増加によるところが大きいわけですが、さすがにその過熱感から"Irrational Exuberance"が囁かれています。


で、ようやく本題です


この「根拠なき熱狂」を中国語ではどのように表現するかご存知ですか?



『無理心中』

。。。じゃなかった(^^;

『無理熱心』(Wu Li Re Xin)

と書くそうです(ソースはこちら)。実はこれが書きたくて、記事にしたんです(^^ゞ(てへ)



このまま中国語でgoogleっても検索結果にはほとんど出てこないので、その真偽のほどはわからないのですが、直感的で面白いですね。

ソースのブログ記事では、新興国全体(主にアジア)と中国のETF(Exchangable Trade Fund, 上場投資信託)を比較してその説明がなされていました。

まあ、バブルははじけてみるまでわかりませんし、実際アメリカも日本もバブルだバブルだと騒がれてからはじけるまで1年以上はあったように思います。

中国に限らず新興国の成長は今後も続くでしょうし、いずれ調整が入るにしても、長い目で見れば新興市場への投資は魅力的ですね。

日本の低金利が続く限り、今後も日本の個人資産はこれらの国へと流入し続けるでしょう。参考までに各国の政策金利&その推移もオマケで載せておきますね(上は10月5日時点のもの、国名はguessしてくださいませ)。



これを見て「20%も利子がつくの?!」なんて思う方もいるかもしれませんが、そういう国のインフレはひどいもんですから、実際はマイナスだったりします。その辺はよく調べてみないとわかりませんけどね。

ポイントは一つ。

これらのグラフから10年後、といわずに3年後の世界経済を想像するとワクワクしてきませんか?「世界は一つ(大前氏のいうボーダレス)」というのが身をもって分かるこの頃です。

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)




2007年10月9日

ビューフォートという町

たまには地元ネタを。

ここビューフォートはアメリカ史においては非常に歴史のある町で、アメリカが独立する前、1711年に出来た、サウスカロライナ州ではチャールストンに次いで2番目に古い町です。それもそのはず、1562年にフランス人がアメリカ大陸で一番最初にコロニーを作った場所が、ここビューフォートにあるパリスアイランドだそうです。またスコットランド人が最初に開拓した場所もここビューフォートにあります。
*ちなみに アメリカ本土で一番古い都市セントオーガスチンが出来たのが1565年です。
*パリスアイランドは今ではアメリカ海軍の基地として使用されており、残念ながら普段は一般の人は入れません。

アメリカ人にもあまり知られていませんが、実は現在は州都コロンビアにあるサウスカロライナ州立大学も最初はここビューフォートにありました。 *当時の校舎が今ではビューフォート校北キャンパスとして使われています。

このあたり一帯は奴隷貿易で栄えた場所でもあり、黒人(アフリカンアメリカン)最初の学校もここビューフォートにあります。

そんな歴史ある場所も、南北戦争で南軍が敗れたため、今では当時の繁栄が嘘のように小さな街並みが残っているのみですが、幸か不幸かそのおかげで、今でも当時と同じようにマーシュ(草の生い茂る干潟)と河、海に囲まれた美しい自然が広がっており、こうした独特の地形が生み出す美しい景色は映画のスクリーンでもよく使われています。それ由ビューフォートという地名を知らない人でも、ここビューフォートの景色を見たことがある人は結構いるはずです。

Wikipediaによれば、ビューフォートが舞台となった映画として、

などが挙げられています。

中でも日本人に一番有名なのが『フォレスト・ガンプ』でしょうか。あのフォレストがエビ漁をしている場所が、ここビューフォートです。まあ、だいぶ昔の映画ですので、思い出せない方もいることでしょう。でも写真を見ていただくと、なんとなくイメージが湧いてくるのではないでしょうか?




先日、その映画の撮影現場の近くにあるお店へ、ビューフォート名物料理のシュリンプバーガーを食べに行ってきました。

Shrimp Shackmap

1925 Sea Island Pkwy, St Helena Island, SC 29920

日曜定休。

話によると、ここであのトム・ハンクスもシュリンプ・バーガーを食べたそうです。


ここはビューフォートの市街地からクルマで20分ほどの町外れにポツンと建っているファーストフード形式のお店なのですが、観光客から地元民にいたるまで知る人ぞ知る人気のお店です。

メニューはシュリンプバーガーのほか、各種フライ盛などがありました。シュリンプバーガーはレギュラーサイズ($6)とスペシャルサイズ($7)があるのですが、せっかくなのでスペシャルを頼んでみてください。サイズが随分と違うので、お得感が高いと思います。

周りはサクッと軽く、中身はモッチリした生地にエビ特有のプリプリ感のある独特の食感でした。味は薄めですので、お好みでケチャップやマヨを足していただきます。


お隣ジョージア州のサバンナにフォレストがバスを待つ公園があることは有名な話ですが、ビューフォートがエビ漁の舞台になったことは日本ではあまり知られていないと思います。サバンナからチャールストンをハシゴする予定がある方は、興味があればビューフォートにも寄ってみてくださいね。

トリビア的ではありますが、こちらのサイトもご参考にどうぞ。

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年10月4日

未来のクルマ?



タイトルの通り、今日はクルマネタ。

写真は2~3日前に予約が開始された「Aptera」というアメリカ版電気自動車。日本でも話題になってますでしょうか? (タイトルをクリックするとメーカーのサイトが開きます。音が出ますので注意!)

電気自動車といえば、その歴史はハイブリッド車よりもずっとずっと古いのですが、日本では普段の生活ではなかなか見かけませんよね。アメリカだと自動車というには抵抗がありますが、カート(いわゆるゴルフカート)はかなり充電式が普及しています。郊外のデベロップメントやアパートなんかには必ずおいてあります。歩行者の多い住宅地や町内の移動などには、手軽で経済的で便利なんでしょうね。

この辺はゴルフ場も多いせいかカートの需要が高いのか、町内だけでもYAMAHAの代理店が2軒もあります。YAMAHA侮れません。

と、話がそれたところで、本題に戻りまして、





「Aptera」(ギリシア語で"羽なし"の意)ですが、写真で見る限り、なかなかオサレなクルマです。予定では、オールエレクトロクスとハイブリッドの2タイプ。

これまでの電気自動車の最大の欠点はフル充電でも航続可能距離が短いこと。それゆえタウンコミューターとしてしか使い道がありませんでした。「Aptera」もフル充電で最高120マイル(約200km)ですが、これならまあ通勤程度であれば日常の足としても使えそうです。ハイブリッドに至っては小型ディーゼルとの組み合わせで、リッター120km以上走るそうです。

その理由は、軽量かつ空気抵抗の少ない3輪車だから。

馬力は推定25馬力(19kw、未だにこの表記には慣れない)しかありませんが、最高速は95mph(約150km/h)ですから必要十分です。

空気抵抗はCd値0.11と驚異的な数字を叩き出しています。プリウスやインサイトが0.26とか0.25というレベルですから、これはもう3輪車にしか出来ない荒業でしょう。

車重400kg未満で、どのように安全衝突性能を確保するのか分かりませんが、ウェブサイトによればフロントの緩衝材やシート構造、サイドインパクトバーなどによって安全が確保されているそうです。まあ、普通に考えれば、これは普通自動車ではなく、モーターサイクル(2輪など)のカテゴリーに入りそうです。

アメリカ人の中には「今から自動2輪の免許とらなきゃな!」とか言っている人もいるとかいないとか。

電気自動車や燃料電池車をはじめ、次世代のクルマの話題はつきませんが、日本みたいな狭い国土の国は商用車なんかは電気自動車にした方がトータルのコストは安上がりのような気がするんですけど、どうなんでしょ?

日本にいたとき真面目にチョロQを買うかどうか悩んだ自分には、$30,000以下というプライスの「Aptera」はかなり魅力的なクルマに映るのでした。

お金のある人は、こちらもどうぞ。http://www.teslamotors.com/


こんな場面がフラッシュで出てくるあたり、ターゲットは裕福なご年配の方なんでしょうかね?一番上の写真は確かプリウスにもこんな感じのイメージ写真があったような気がします。

(写真は全て Aptera Motors, Inc. のサイトから転載させていただきました)

"Aptera" Google ヒット数 787,000(Eng), 28,200(Jp)

(10/09/2007追記)
自動車評論家の舘内氏のコラムにEV(電気自動車)の記事が掲載されていました。日本では新世代のEVがすでに実用一歩手前のようですね。個人的にはバッテリーの信頼性の問題がクリアできれば、ガソリン高騰を背景に今後EVが急速に拡大する可能性を秘めているように感じます。中国などの大気汚染が深刻な問題になる地域では、多少信頼性が低くても政策として安価なEVを推進する可能性もあるように思えます。数年前に大手家電メーカーと自動車メーカーで組んで「Will」などの企画車を作ったことがありましたが、今後はF-1以外でこの分野でTOYOTA&Panasonicのコラボが見られるかもしれませんね。ちょっと楽しみです。


ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)




2007年9月29日

携帯ローミングサービスの薦め


携帯電話での国際通話料金の節約術についてのNew York Timesの記事。(タイトルをクリックすると記事が開きます)

いまや生活の一部になってしまった携帯電話。ほんの10年前までは携帯電話を持っているほうが珍しかったなんて考えられないくらいにまで世界中で普及しました。便利になった反面、通信費の負担も増えました。通話料は年々安くなってきているとはいえ、国際通話に関してはまだまだ高いのが実情です。

日本では確かボーダフォン(現ソフトバンクモバイル)が最初に海外ローミングサービスを始めたように思いますが、おそらく今はすべてのキャリアで海外でも利用可能な端末が発売されているのはないでしょうか?

しかし現実問題として、海外での利用を含めて国際電話をプライベートで頻繁に利用する場合、その通話料金はふところを悩ませる問題です。これは日本に限った問題ではなく、アメリカ人にとっても同じです。

記事にもあるようにバハマから本国へ20分間通話すると、その通話料は$60もかかります(T-Mobile)。電話好きのアメリカ人ならずとも、おいそれと使うわけにはいきません。

そこで今回紹介されているのが、Cubic という会社の MaxRoam (マックスローム)という新手のサービス。専用の端末(写真、$140)を利用することによって、通話料を最大90%節約できます。またお使いの端末がSIMロックされていないことが条件となりますが、専用のSIM($40)を使うことでも同様のサービスを受けられます。

からくりは至極簡単。MaxRoam を利用することで、ネット回線を経由した通話が可能になるためです。そのためには、国ごとに専用の電話番号を取得する必要があるのですが、固定費(ランニングコスト)は全て無料です。さらに専用の端末を使う場合は、毎月$42でWiFi通話サービスも受けられるようになります。

T-MobileのWiFi通話と違って、WiFi通話と普通の通話サービスをシームレスで切り替えることはできない(つまりWiFi圏外になると一旦通話が切れてしまう)ようですが、それでも海外での利用頻度の高い人には一見便利なサービスに思えます。

問題点として、ダイアルする際に国番号が必要なこと、通話開始時に「おつなぎします」といったメッセージが流れること(余計な時間が通話ごとに25秒ほどかかるみたい)、音声に1~2秒の遅延が発生すること、また新ビジネスにありがちなサポートをはじめとしたサービスに問題があること、などが挙げられていますが、それらの欠点を考慮しても利用価値はありそうです。

日本では海外で携帯を利用する頻度が高い場合、海外端末(SIMロックされていない端末)を手に入れてさらに各国用のSIMを購入して入れ替えて使っている方も多いと思いますが、今後はこういったサービスを利用するのも一つの節約術になりそうですね。

これはアイルランド発のサービスだそうですが、すでに日本を含む世界160ヶ国での利用が可能です。個人的にはHTCの端末を購入して、MaxRoam のSIMを使うなんていうのが、クールに思いますけど、皆さんはどうですか?(iPhone が SIM unlock できればそっちのほうがスマートかも、いや Google phone に期待か?とか、ギークな皆さんにとって今後も話題はつきませんね)

ちなみにGoogleで"MaxRoam"で検索かけたら、英語で70,500件、日本語だとわずか14件しかありませんでした。Yahoo! JAPANの日本語検索に至っては、たったの2件でした。まだマイナーなネタみたいなのでここで取り上げてみました。




2007年9月25日

Vonageの行方


渡米したての頃(05年春)は、ちょうどアメリカではIP電話サービスが普及し始めたばかりでした。そこに当時鳴り物入りで登場したのが、バニジ(Vonage)というIP電話サービスに特化した会社です。

アメリカに来たばかりの頃は右も左もわからないような状態でしたので、家の電話はとりあえずケーブルテレビとセットでコムキャスト(Comcast)のVoIPに申し込んだ(サービスを開始したばかりで割引特典があった)のですが、のちにVonageの方が基本料金や国際通話が安いことがわかったため、番号移行サービス(ナンバーポータビリティサービス)を利用して乗り換えました。

そのVonageがいま存続の危機に立たされています!!

今年3月にVerizon communications Inc.の特許を侵害しているという判決が降り、莫大な支払い命令が言い渡されたばかりですが、さらに本日Sprint Nextel Corp.の特許も侵害しているという判決が出て、三行半をつきつけられた格好です。 (タイトルをクリックするとWSJの記事が開きます)

この会社は私が加入後に株式を上場したのですが、今日のニュースを見たあとその株価を調べてみてビックリ!

上場時は$17ほどあった株価がその後は滑り台状態で、今日のニュース(判決)後にはとどめを刺され、なんとIPO後の株価の10分の1以下の$1.4にまで下がってます(時間外取引で安値を更新)。こりゃまじでつぶれそうです。。。 (画像はBigChart.comより引用)

先月、業界2位のSunRocketが倒産したばかり(7月に突然サービスを中止)だというのに・・・

現在、VoIP業界は激しい価格競争にさらされています。下記の業者はサンロケット社の顧客を取り込むのに必死とのこと。

ずいぶんとたくさんあるんですね。正直、知りませんでした。

それにしてもVonageからIPO前にカスタマーに上場株購入を促すメールが何度か来て、こころを動かされたものですが、今になって思えば買わなくてよかったぁ(^^;

アメリカといえども(アメリカだからこそ?)、このように会社設立後数年の内に、飛ぶ鳥を落とす勢いだった会社が倒産に追い込まれるんですから、今の競争社会を生き残るのはホンマに大変なことだと思います。

2007年9月22日

サバンナ ジャズフェスティバル

ジョージア州サバンナで、明日(9月23日)からジャズフェスティバルが開催されます。
(タイトルをクリックすると公式サイトが開きます)

The 26th SAVANNAH JAZZ FESTIVAL
9月23日(日)~30日(日)
The Coastal Jazz Association presents

開催場所と開催日時は
23日(日) Kokopelli’s Jazz Club and Restaurant 17:00-21:00
24日(月) Kokopelli’s Jazz Club and Restaurant 20:00-23:00
25日(火) Kokopelli’s Jazz Club and Restaurant 20:00-23:00
26日(水) Armstrong Atlantic State University 19:00-23:00
27日(木) Forsyth Park 19:00-23:00
28日(金) Forsyth Park 19:00-23:00
29日(土) Forsyth Park 15:00-23:00
30日(日) Forsyth Park 16:00-

27~29日は公園(Forsyth Park)ステージでの公演終了後は、23:00からKokopelliでショーがあるみたいです。

出演者等の詳細は、こちらのスケジュールをご覧ください。(pdfファイルが開きます)
Yellowjackets Featuring Eric Marienthal、Ben Tucker Trio Featuring Lynn Roberts、John Lee Hooker, Jr.など日替わりで聴けるみたいです。

お近くの方は是非!出かける際はチェアを忘れずに!


ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年9月4日

アメリカの大学の授業料

New York Timesの記事によるとアメリカの大学の授業料に歪みが生じているみたいです。

アメリカでは日本以上に公立と私立の授業料の差が大きいのは周知の事実ですが、公立大学でも運営費の高騰から授業料だけでは経営が成り立たず、エクストラで各種の利用料金(fee)が発生している模様。

例えばオレゴン州立大学では授業料(tuition)$3,984とは別に各種サービス利用料として$1,542が徴収されるようになったことが挙げられていました。

公立大学の場合、授業料は州議会で決定されるわけですが、当然授業料を上げることに対しては反対も多く、そう簡単には授業料を改定することはできないため、大学側で別料金として必要経費を集金する必要があるようです。

これでは学費を上げないと言っていても本末転倒なわけで、生徒側の不満は募るばかりです。

こういった状況に対して、昨年カリフォルニア大学では在校生に対しては入学後に徴収されたサービス料の返還をしています。ただし、これはあくまでも例外であって、ほとんどの大学では入学後毎年のように生徒側の同意なくサービス料の上乗せが行われているようです。

日本の国立大学の場合、授業料は入学時のものが卒業するまで保証されていましたが、新規に入学する人たちの授業料は毎年更新され、年々高くなっていったのを覚えています。今では国立大学の授業料は私立大学と比べてそれほど魅力的ではなくなっているのではないでしょうか(除く一部の学部)。

アメリカの場合、公立大学は私立大学に比べて圧倒的に安いとはいえ、自らローンを組んで学費を払っている生徒には、こうしたエキストラの出費は大きく、今後もこうした事態が放置されると社会問題化しないとも限りません。

この記事の中でも触れられていましたが、ワシントンDCにあるジョージワシントン大学の授業料は$39,210、これに学生寮の代金を含めると年間$50,000を超えるそうです。この大学はお金持ちの子息が多いとはいえ、日本なら私立の医学部にでも通えそうな金額です。大学に通うのも楽ではありません。さらに高等教育(MBAやPhD)を目指すとなるともっとかかるわけですから。

それだけに大学の教育環境は日本に比べると圧倒的によいのも事実ですから、やはり日本の大学や大学院もそれなりにお金をかけないとアメリカのように魅力的な環境を作ることは難しいのでしょうね。



ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年9月3日

アメリカで評判のよいレストランを探すには?

アメリカに限らず旅先で食事をする際にインターネットの情報はとっても便利。一昔前なら旅行のガイドブックや現地の観光案内パンフレットなどを頼りに評判のレストランを探したものですが、今は日本人の書いたサイトやブログはもちろんのこと、いわゆるシティ情報サイトなんかを見れば好きなジャンルのレストランを探すのも至極簡単です。

Citysearchなどの有名サイト一つでも、ほとんどの都市をカバーしていますから、それほどこだわりのない向きにはこれで十分なのかもしれません。お店の場所や営業時間がわかるほか、こうしたサイトには匿名によるお店のレビューもあるので、選ぶ際の判断材料になります。

ただこれらの総合サイトは必ずしも地元の人たちの評判を反映しているとは言いがたいのも事実。例えば、日本でも美味しいお店を探すときにはその筋の個人サイトを見たほうが参考になるのと同じように、アメリカでもグルメな人たちの集まるサイトを覗いたほうが、有益な情報を得られることが多いです。

今日はそんなアメリカ人の本音が聞ける(見られる)サイトのご紹介。

"Chowhound"

アメリカ在住者にはよく知られたサイトなのかもしれませんが、ここの掲示板はローカルな情報を得るのにとても役に立ちます。

ここで得られたお店の名前を元にgoogleで調べれば、お店のサイトも簡単に見つかりますし、さらに別の個人ブログなども見つかったりします。

ただここの掲示板を見てて感じるのは、アメリカ人は日本人と違って人種やバックグラウンドの異なる人たちの集団なためか、話がかみ合っていないこともしばしば見受けられます。コストパフォーマンスを元に語っている(と推測される)場合もあれば、料金を度外視して最高の料理を求めている場合もあったりして、彼らの意見をそのまま鵜呑みにするのは難しく思います。

私が利用する場合は、ここで得られたレストランの名前を元にそれぞれのサイトを見て食べる場所を決めるようにしています。アメリカではほとんどのお店がホームページを持っているので、あらかじめメニューを見ることも出来ますし、大体の雰囲気も分かるので便利ですよね。日本だと美味しい定食屋さんとかがあってもホームページなんてありませんから(笑)

ただアメリカのレストランのサイトを見ていて不便だなぁと思うのが、住所を書いてないお店が多いんですよね。地図は載っているのですが、大体その地図は分かりにくいことが多いので、方向音痴の我が家はその地図でたどり着けないことが多々あったりします。google mapで調べていった方が間違いないので、住所が載っていないと別のサイトで探したりする必要があったりして、なんか本末転倒な感じもしなくありませんけど(このとき役に立つのが先ほどのCitysearchなど)。

アメリカ国内を旅行する際には、ぜひとも一度覗いてみてください。きっと日本人の書いたサイトからは得られない情報も得られること間違いなしですので。

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年8月12日

テルフェア美術館

ジョージア州サバンナにある南部で一番古い公立美術館(タイトルをクリックするとTelfair Museumのサイトが開きます)。

【入館料】
各館 大人$10、小人$4(5歳以下無料)、AAA割引あり
3館セット割引$15(1週間有効)

【開館時間】
12:00-17:00(月)
10:00-17:00(火~金)
13:00-17:00(日)
*休館日などの詳細



この美術館はサバンナの観光名所の一つになっています。その理由のひとつが、この美術館にはサバンナを代表する作品"Bird Girl"が保管されているからです。



"Bird Girl"はサバンナのボナベンチャー墓地にあった少女の銅像ですが、1994年刊のベストセラー小説 "Midnight in the Garden of Good and Evil" の表紙に使われたのをきっかけに一躍有名に。

この小説はクリント・イーストウッド監督によって97年に映画化もされています(邦題は『真夜中のサバナ』)。あまりにも有名になりすぎたため、作品保護のために97年に墓地から美術館に移され、今に至ります。(詳細はWikipediaをどうぞ)


テルフェア美術館は現在次の3つの施設で構成されています。

 1.Telfair Academy of Arts and Sciences
 2.Owens-Thomas House
 3.Jepson Center for the Arts

1.は元々の美術館
2.は本館から数ブロック離れた場所にある歴史ある家屋建築
3.は昨年新築されたばかりの新館 です。


下の建物が"Owens-Thomas House"。美術館サイトの説明によれば、English Regency(歴史主義建築?、ジョージア様式からヴィクトリア様式の遷移期)のお屋敷だそうです(1819年竣工)。建物内の見学はツアーのみとなっています(ツアーは30分ごと午後4時半まで)。




こちらが2006年に出来たばかりの新館"Jopson Center"。著名建築家Moshe Safdie氏の設計です。中は子供向けの美術教室や常設展のほかに、特別展が開催されていました。今風の開放的な空間で、本館のジメッとした感じとは対照的でした。こちらは2階にカフェもあって、軽食が出来るようになっています。






内部はいずれも写真撮影は禁止されています。いずれの施設にもギフトショップが併設されていました。本館の横に来館者向けの無料駐車場がありましたが、あまり大きくありません。近くに路駐することは可能です。

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年8月1日

Sales Tax Holiday in South Carolina

タイトルにあるように、今週末はここサウスカロライナ州では消費税なしでお買い物ができます。

 Sales Tax Holiday in South Carolina
 期間:2007年8月3日(金)~5日(日)
 【注】Beaufort Countyの+1%分は免税されません。

これは学校が始まる前の物入りの時期(back-to-school sales)に合わせて設定された制度で、全てのものが消費税ゼロになるかというとそういうわけではなく、衣服、靴、カバン、寝具、学校用品、パソコンなどの関連用品に限定されます。宝石、時計、財布、化粧品などには適用されませんのでご注意を。 対象品目などについての詳細はSCDORのこちらのページをご参照くださいませ。


ご存知のようにアメリカでは州ごと(というよりもさらに郡や市ごと)に消費税率や消費税対象品目が異なるのですが、ここサウスカロライナ州ビューフォートでは今年6月から消費税が5%から7%に上がりました。サウスカロライナ州全体では5%から6%に1%上がっただけなのですが、ビューフォート郡では道路新設事業費として1%余分に徴収されるようになったためです。 まあ、ここ数年ヒルトンヘッドの交通渋滞(特に通勤時間帯および週末)は悪化の一途をたどっているようなので、早急に幹線道路などの整備が必要みたいですから仕方ありません。

*以前暮らしていたペンシルバニア州では消費税は6%(フィラデルフィアは7%)でしたが、食料品などの日用品は消費税がかからなかったので、日本のように食料品も含むすべてに消費税がかかるサウスカロライナ州の方が重税に感じます。

というわけで、消費税がかからないというのは以前にも増して魅力的に映ります。

ちなみにこのサウスカロライナ州のセールスタックスフリーデーは、去年からサンクスギビングにも行われるようになりました。つまり年2回チャンスがあるわけです。

他州でも同様にタックスフリーデーがあるみたいです(下記参照)。多くの州は衣服や靴に限定され、対象製品の価格も上限が設定されています。詳しくは各州のサイトをご覧になって確認してください。

サウスカロライナ州だけは商品価格の制限がない上に対象製品も多いようですから、ブランド製品などを購入する場合は隣州からも買い物に来たりするのかもしれませんね。皆さん、使いすぎには注意しましょう(笑)

8月2~5日

  • ジョージア州(Georgia)

8月3~4日

  • アイオワ州(Aiowa)

8月3~5日

  • アラバマ州(Alabama)
  • ミズーリ州(Missouri)
  • ニューメキシコ州(New Mexico)
  • ノースカロライナ州(North Carolina) 
  • サウスカロライナ州(South Carolina)
  • テネシー州(Tennessee) (4月27~29日にも開催された)
  • ヴァージニア州(Virginia)

8月4~12日

  • ワシントンDC(Washington DC)(11月24~12月2日にも開催予定)

8月4~13日

  • フロリダ州(Florida) 

8月17~19日

  • テキサス州(Texas)
8月19~25日
  • コネチカット州(Connecticut)
昨年あったのに今年はない州
  • メリーランド州(Maryland)



ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年7月31日

世界のトップブランド100

毎年この時期になると発表されるBusinessWeek誌によるブランド力ベスト100について(タイトルをクリックするとオリジナルの記事が開きます)。

まずは「ベスト10」から。Intelが5位から7位に落ちたため、TOYOTAとNokiaが一つずつ順位を上げたほか、McDonald'sとDisneyが入れ替わってますが、去年と顔ぶれは変わりませんでした。




お次は今回「新たにランクインしたブランドは?」といいますと、以下のようになっています。ここ数年、日本でもおなじみの会社ですね。



それでは「日本勢はどうか?」というと、予想通り"Nintendo"(任天堂)が大躍進です。"Nissan"(日産)は瀬戸際で残りましたが、このままいくと来年は圏外になりそうですね(^^;。『GT-R早く発売されないかなぁ?』なんてつぶやいたりして。



では「急成長のブランドは何か?」を見てみますと、やっぱり"Google"がトップでした。"Nintendo"と同様に話題を振りまいた"Apple"もベスト3に入っています。

驚いたことに第2位が"Zara"。スペイン資本のアパレルメーカー"Inditex"(インディテックス社)のブランドのひとつみたいです。 1975年に一号店がオープンして、今や世界に"Zara"だけで1000店舗以上あるそうです。正直に申し上げますと、私この分野にはまったく疎く、今日まで"ザラ"なるブランド知りませんでした(^^;日本でもブレイクしているのでしょうか?




最後に「国別のブランド数」も見ておきましょうか。アメリカの調査ですからアメリカが多いのは当たり前として、日本勢もそれなりに頑張っています。ここで目を引くのがBermuda(バーミューダ)の『1』。"Accenture"(50位)というコンサルティング業務を中心とした総合企業(元はAndersen Consulting)の本社がここにあります。



自分の中では毎年恒例のブログネタになってますが、これも社会勉強(社会常識)の一つとして頭に入れておくと何かの役に立つかもしれませんね(^^)

2005年記事はこちら
2006年記事はこちら

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年7月28日

小包の送り方(米国から日本へ)2

先日アメリカの郵便料金の改定が行われましたが、それに合わせて国際郵便の料金体系も変更になったようです。最新情報はUSPSのホームーページをご覧ください(日本に関する記述はこちら)。

実際の料金はこちらから調べられます(USPSの料金計算のページが開きます。宛先は日本にしてあります)。

試しに

封筒(1lb=約453.6g)で計算すると、
Global Express Guaranteed®        1-3日 $49.00($44.00)
Express Mail® International         3-5日 $28.00($25.76)
Express Mail® Flat Rate Envelope     3-5日 $25.00($23.00)
Priority Mail® International         6-10日 $21.00($19.95)
Priority Mail® Flat Rate Envelope     6-10日 $11.00($10.45)
First-Class Mail® International       不定  $10.10(設定なし)
*()内はオンライン割引
**Flat Rate Envelope(サイズ9.5"x12.5")は専用封筒を利用した場合(Max 4lb)

小包(20lb=約9kg)で計算すると、
Global Express Guaranteed®         1-3日 $155.00($139.50)
Express Mail® International        3-5日 $101.75($93.61)
Priority Mail® International        6-10日 $92.00($87.40)
Priority Mail® Flat Rate Box        6-10日 $37.00($35.15)
*Flat Rate Box(サイズ11"x8.5"x5.5"、13.625"x11.875"x3.375"の2種類)は専用の箱を利用した場合(Max 20lb)

になります。*全て航空便です

新しくFlat Rate Box(FRB)が設定になったみたいですね(もしかしたら以前からあったのに知らなかっただけかも^^;)。これは便利かもしれません。最高でも20ポンド(約9kg)までしか送れませんが、それ以上の荷物でも場合によってはFRB2つに分けて送った方がお得かもしれません。ただし、箱はあまり大きくありません(長辺でも30cm前後)ので、引越し用途などには向きません。

Flat Rate用の封筒も箱もポストオフィスなどに行けば無料で手に入ります(米国内であればオンラインで注文も可)。私がよく利用するPriority Mail®(以前のGlobal Priority Mail)のFlat Rate Envelopeは、国際郵便はLargeサイズのみの取り扱いになったみたいです(除く一部の国向け)。料金も若干値上がりしています($9から$11)。

ちなみにPriority Mail®もオプションのDelivery Confirmationを追加すればトラッキング可能になりました。このオプションはオンラインで申し込むと無料ですが、ポストオフィスで申し込むと$0.65の追加料金がかかるみたいです。

保険に関しては、Express Mail®は$100の保険が自動的に付随しますが、Priority Mail®でも+$2.4で$50の保険をかけられます($100の場合は$3.3、それ以上は$100ごとに+$0.9、最高$5,000まで)。これも便利になりましたね。 <注> Priority Mail®の保険は小包(Parcel)のみ

*その他のサービス詳細はこちら

これまでUSPSを利用した個人的な感想ですが、配達日数はアメリカでも地域によってかなりバラツキがあるように思います。大都市(フィラデルフィア)に住んでいたときは、日本からのEMSも含めて、アメリカのExpress Mail®もPriority Mail®も予定通り配達されていましたが、田舎(ビューフォート)に移ってからはいずれも1~2週間程度かかってます。荷物の扱いについては国際郵便に限らずかなり荒いので、ものによっては丈夫な箱にいれるなどの工夫が必要だと感じましたが、紛失に関しては今のところ一度もありません。

日本語の情報をお探しの場合は、こちらのサイトが詳しいです。(『海外赴任~妻編』の”郵便について”のページが開きます。ただしこちらも料金体系は以前のものになっているようですのでご注意を。)


ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年7月25日

アメリカの肥満史





上のアニメーションGIFはDiggで話題になっていたここ20年ほどのアメリカの州別の肥満人口割合の推移です(出典 CNN.com、タイトルをクリックするとCNNのサイトが開きます。)。
*アニメーションGIFがうまく作動しないようなので、お手数ですが画像を別ウィンドウで開いて見てください。

最初の10年はデータが不足しているので、実質10年程度の変遷ですが、もの凄い勢いで増えてます。

ちなみにここでいう肥満は、BMI(Body Mass Index)で30以上ですから『高度肥満』に当てはまります。

具体的には、身長150cmで67.5kg以上、160cmで76.8kg以上、170cmで86.7kg以上、180cmで97.2kg以上の人たちです。

2004年の分布を見ると、BMI30以上の割合が人口比25%以上の州(地図の赤い州)は、ミシシッピ州を中心にして西はテキサス州、東はウェストヴァージニア州(TX~MS~WV)まで広がっています。いわゆるディープサウスとかバイブルベルトとか言われる地域に重なっているように見えますが、東海岸(大西洋)に接した州(SC,GAなど)よりも東北に向かって延びています。

まあ、地域的な違いはあるにせよ、今や全米のほとんどの州で15%以上の人が『高度肥満』なわけですから、これは日本人から見ると異常というしかありません。

それもそのはず、世界主要30カ国の調査の中で、一番肥満の多い国が「アメリカ合衆国」で、一番少ないのが「日本」なのですから。(国別で肥満人口の割合を比較したグラフ



上のグラフは『肥満(overweight、BMI25以上30未満)』も含めた割合のグラフですが、その差は一目瞭然ですね。(ソースはThe OECD Health Data 2006. OECD, Paris 2006.の孫引サイト)

原因はいろいろとあるのでしょうけど、乗り物の座席をはじめとして、標準体型を想定して設計されているものも、これではいろいろと不都合が出てくるのではないでしょうか。エレベーターだって10年前に20人乗れたものが18人くらいしか乗れなくなっている可能性もありますよね?

飛行機だってエコノミーで両隣を『高度肥満』の人に挟まれたら、そこにいるだけで窒息しそうです。

そういえば先日スポーツ(NASCAR)観戦に行ったときに、あるアメリカ人がちょうどこの境遇にあって、あまりに狭苦しかったのか文句を言いたいだけ言い放って途中で帰ってしまいました。普通の体型でも狭いと感じるスペースでしたから無理もありませんけど。このままいったら近い将来は場所や用途によっては、体重別に料金を設定するようになるかもしれませんね(特に飛行機)。そうしたらアメリカ人ももう少しダイエットする気になるかもしれませんよ。

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年7月15日

Water Festival

7月13日(金)~22日(日)の間、ここビューフォートでウォーターフェスティバルが開かれています。

詳しくはリンク先のパンフレットをご覧ください(タイトルをクリックするとBeaufortGazette.comの案内ページが開きます)。

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年7月4日

サバンナ観光の紹介記事

以前、ニューヨークタイムズ紙ウェブ版に掲載された『サウスカロライナ州チャールストンへの旅』の記事を紹介しましたが、今度は『ジョージア州サバンナへの旅』の紹介です。(タイトルをクリックすると元記事が開きます)



サバンナは24の公園が格子状に並んだアメリカ最初の計画整備都市です。現在このうち21の公園が法律によって保存されています。市内にはサバンナ芸術デザインカレッジが点在し、アートに力を入れた街づくりを行っています。では早速サバンナへ36時間の旅に旅立ちましょう。


金曜日
午後3:00  1)GOOD AND EVIL

まず最初はモンタレースクエア(Monterey Square)にあるマーサーウィリアムズの館(Mercer Williams House)のツアーから始めましょう。ここはシンガーソングライターのジョニー・マーサー(Johny Mercer)の曽祖父のために1860年代に建てられ、その後ベストセラー本にもなったあの“Midnight in the Garden of Good and Evil.” にアンティーク商として出てくるジム・ウィリアムズ(Jim Williams)によって改築されたお屋敷です。ツアーガイドさんはウィリアム氏にまつわる3つの殺人罪の裁判や後に無罪放免となったことについて多くを語ろうとはしないでしょう。またツアー客は2階に立ち入ることは許されません。というのも、そこではまだウィリアム氏の兄妹のドローシー・キンゲリー(Dorothy Kingery)さんが暮らしているのですから。でも心配は要りません。ガイドさんは中庭やベランダのほか、コンチネンタルロココ様式建築やベネチアガラス(Edwardian Murano glass)などについて解説してくれるでしょう。


午後7:00  2)SHRIMP WITH COFFEE

すこしばかしおめかししてレストラン"37番地エリザベス"(Elizabeth on 37th)へ。ここは20世紀初頭のアールデコ調のレストラン。装飾が少々鼻に付くかもしれませんが、料理は心配要りません。料理長のエリザベス・テリー(Elizabeth Terry)さんはもういませんが、それでもよりとりどりのシーフードメニューを称える批評やサバンナのダイニングシーンには欠かせない存在との評判は後を絶ちません。コーヒーから作られる伝統的なグレービーソースで味付けられたエビグリッツ(13.95ドル)、トマトコリアンダー(tomato-cilantro ice)でいただく生食を含め3種類の味覚を楽しめるブラフトン産のオイスター(14.95ドル)、アシアゴチーズと刻みポテトの腰のあるパイ生地で包まれた鯛料理(30.95ドル)などがお勧めです。すぐに花模様の壁紙や窮屈なバスルーム、そして周りにいる親族に囲まれた緊張気味のカップルのことも忘れてしまうでしょう。


午後9時  3)CREEPY COCKTAILS

サバンナの街はヤマクロー(Yamacraw)族の長であるトモチチ(Tomochichi)と1733年にサバンナを発見した英国移民率いるジェームス・オグルトープ将官の友情から始まりました。その後、海賊は言うに及ばず、戦争、黄熱病、ハリケーン、火事などがこの街を襲いました。穴を掘る建設業の人たちにはこの街がひとつの大きな墓場に見えたことでしょう。サバンナはそうした歴史を利用して、30ものゴーストツアーを行っています。その中の一つには葬儀馬車でホテルまで迎えに来てくれるツアーもあります(15ドル、Hearse Tours (912-695-1578; www.hearseghosttours.com))。サバンナの有名な殺人事件、自殺や臨死体験にまつわる話をたっぷり聞けるほか、個人的な超常現象などについても話してくれるかもしれません。そして道行く人々はツアーに参加した人たちの叫び声に驚くことでしょう。また途中カクテルを飲むために止まるかもしれません(散策しながらのジュレップ(カクテルの一種)は許可されています)。


土曜日
お昼  4)ART, BATS AND BREAD


信じがたいかもしれませんが、ヒストリックエリアよりももっとサバンナらしいのが、今日ギャラリーやスタジオが集まったスターランド(Starand)と呼ばれるエリアです。アーツスクールの学生たちによって運営されている"desot O row Gallery"(2427 De Soto Avenue, 912-220-0939; www.desotorow.com)に始まり、フレームショップの"Maldoror's"((2418 De Soto Avenue, 912-443-5355; www.maldorors.com)などがあります。ギャラリーでは現在Ryan V. Brennanによるペイントされた大きなラジオやミラーマネキンが展示されています。角にあるベーカリーの"Back in the Day"(2403 Bull Street, 912-495-9292; www.backinthedaybakery.com)で、ランチにサンドウィッチ(マドラスカレーチキンのチャバタ(6.95ドル)やカップケーキ(2~3.5ドル)をいただきましょう。


午後2:30  5) PICNIC WITH THE DEAD

ボナベンチャー墓地(Bonaventure Cemetery、330 Bonaventure Road)ほど立派でピクニックに適した墓地はありません。そこには、まるでハロウィーンのために飾られたかのようなスパニッシュモスの垂れ下がる樹齢250年の樫があります。コンラッド・エイキン(Conrad Aiken)やジョニー・マーサー(Johnny Mercer)らが眠るこの墓地は沿岸内水路を見渡す場所にあります。ここは喪主のほか、釣り人の集うところでもあります。


午後4:00  6) OLD STREETS, NEW MUSEUM

南部でもっとも古いミュージアムのテルフェア美術館(the Telfair Museum of Art)。美術館は長い争いのあとサバンナ歴史地区審査会と和解し、値切った末にモシェ・サフディ氏(Moshe Safdie)の手によるヨットのような外観をした光に満ちた建築物を勝ち取ったのでした。その後、街路によって2つに分断されていたヨセフ美術センター(the Jepson Center for the Arts)も2つのガラスのブリッジによってつなげられました。小説“Midnight in the Garden”の表紙の写真で有名になった"the Bird Girl"の像は、ボナベンチャー墓地から今は保護のために19世紀美術館(19th-century museum、121 Barnard Street)に移されました。また美術館では築200年近いオーウェン-トーマス屋敷(Owens-Thomas House、124 Abercorn Street)のツアーも取り扱っています。


午後5:30  7) SCHOOL FAIR

サバンナでのショッピングもブロートンストリート(Broughton Street)に新たにできたマークジェイコブス(Marc by Marc Jacobs store)を加え徐々に洗練されてきています。しかし、もっとも興味をひくお店は"SCAD"(340 Bull Street, 912-525-5180; www.shopscadonline.com)。こちらはサバンナ芸術デザインカレッジの学生、職員、それに卒業生によって作り上げられた商品を扱っています。


午後7:30  8) CRAB HEAVEN

ここではクラブケーキやソフトシェルの詰め物、カニ肉のグラタンのことは忘れましょう。カニはそのまま食べるのが一番。殻剥きの道具を使って、新聞に山盛りされたカニを缶ビールと一緒にいただきます。それに茹でジャガにトウモロコシを足して、"デポジト"(Desposito's、1 Macceo Drive, 912-897-9963)でどうぞ。1缶2ドルのバドワイザーとあわせても2人で約40ドル。これはご飯をいただくというよりは仕事です。しかし、極上の一口は何にも変え難い報酬です。


午後9:30   9) DRINKING IN THE SCENE

サバンナのいいバーは早く閉まるって?オーナーの気分次第?そんなこと言ってないで、飲みまくりツアーを始めましょう。まずは"the American Legion Post 135" (south of Forsyth Park,1108 Bull Street, 912-233-9277; www.americanlegionpost135.com)から。ここはキラキラしたミラースペースに老若男女入り混じった常連がひしめき、ブリティッシュバーテンダーがサバンナの英国びいきについて弁舌を振るってます。お次は"the Crystal Beer Parlor" (301 West Jones Street, 912-443-9200, www.crystalbeerparlor.net)。外観と違って、中は居酒屋というよりもアイスクリーム屋さんみたい。そして、"Planters Tavern" (23 Abercorn Street, 912-232-4286)へ。ここは"Old Pink House"という高級レストランの地下にある天井の低いバーです。 部屋の両側に暖炉があって生演奏が楽しめます。


日曜日
午前11:00  10) CHURCH'S CHICKEN

南部では教会と食べ物は切り離せません。マサダカフェ("the Masada Cafe"、2301 West Bay Street, 912-236-9499)は、"the United House of Prayer for All People"にバッフェイを提供しています。もともとは貧しい人へのものでしたが、安価で回転式のフライドチキンやマカロニチーズなどの南部料理は料理評論家や地元の人々にも支持されています。午前11時に行けば、そこには音楽とリズミカルな手拍子とともにかつて近くの防波島に住んでいた奴隷の子孫であるガラ人を感じることができるでしょう。

基本事項

アトランタからクルマで5時間。もしくはサバンナ/ヒルトンヘッドアイランド国際空港へ。空港から街まではシャトルバスがあります(20ドル)。ヒストリック地区は徒歩で移動できますが、他の場所へはタクシーやクルマが必要です。

ホテルは高めです(特にシーズン時期)。

the Thunderbird Inn (611 West Oglethorpe Avenue, 912-232-2661; www.thethunderbirdinn.com) $109~

BB(ベッド&ブレックファースト)も豊富です。$200~300 詳しくは下記まで。

The Association of Historic Inns of Savannah

贅沢したいひとにはこちらがお勧め。

the Mansion on Forsyth Park (700 Drayton Street, 912-238-5158; www.mansiononforsythpark.com) $229~

【注1】日本語読みの「サバンナ」ではなかなか通じません。"ン"を抜いて「サバナ」の"バ"にアクセントを置くと大体こちらで耳にするのと同じように聞こえます。


ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年7月3日

ビューフォート周辺の花火情報 on July 4th

July 4th ・・・7月4日。。。 それは、


あびる優の誕生日!!


(せめて岩崎寛弥くらいにしとけとつっこみつつ)

って、書く人ぜったいに自分以外にもいるな。。。なんて恥ずかしいとは思ったけど、たまにはいいでしょ。

で改めて訂正。

Fourth of July それは『アメリカ独立記念日』!! (小さくしてみました)

なんて、今でこそこんなこと言ってますけど、ほんの数年前まではそんなことすら知りませんでした(^^;

いよいよ明日はアメリカ合衆国民にとっては年に一度の国家的イベントの「インディペンデンス・デー」です。

おそらく全米(北米)各地でお祝いのフェスティバルが開催されます(というか、もうすでに始まっているところも多いかも)。

一昨年はそれこそ本拠地のフィラデルフィアでこの日を過ごしましたけど、去年は引越しでそれどころじゃなかったので、今年は自分にとっては2回目のセレブレーションってことになります。

まあ、私はアメリカ国民じゃありませんから、別にお祝いに参加することもないんですが、せっかくなのでファイヤーワーク(花火)くらいは見学しに行こうかと思ってちょこっと調べてみました。

探すまでもなく、ほぼどこでも花火はやるみたいです。

とはいえ、大きな花火のほうが見ごたえはあるので、やはりそれなりの規模の街に行って見るのがよろしいかと思います。


<<サウスカロライナ州チャールストン近郊>>

  1. パトリオットポイント ・・・ 17:00-21:00、無料、無料駐車場、見物客3万5千人(2006年)
  2. サウスカロライナ水族館 ・・・ 同上、有料、有料駐車場、ケータリングディナー付
  3. ノースチャールストン(Riverfront Park) ・・・ 15:00-21:30(ほかのイベント含む)、無料
  4. フォリービーチ ・・・ 不明、海から上がるとのこと
  5. サマービル(Gahagan Sports Complex ) ・・・ 21:00-、無料

まあ、1と2は同じ花火を河の対岸からみるだけの違いなので、同じ花火大会ですね(多分)。チャールストンは案外どこからでも見れるのかもしれません。皆さん、ボートやクルーザー持ってるし。。。

<<ジョージア州サバンナ近郊>> イベント一覧(WTOCのサイトが開きます)

  1. サバンナ ・・・ 21:20-、無料
  2. タイビーアイランド ・・・ 21:15-、無料
  3. ビューフォート ・・・ 不明、無料
  4. ヒルトンヘッド ・・・ 18:00-21:30、無料 *こちらは3、4日と2夜連続です

我が家からはこちらの方が近いので、多分上記のいずれかに行くと思います。何でも去年まではTybee islandの方は3日に行っていたので、2夜連続で見れたらしいのですが、今年はなぜかガチな日程になってます。残念。。。(地元ではニュースになってます、コチラ) ちなみにサバンナのサバンナ川(Savannah River)の花火は7月6日にもあるみたいです。

日中も大体どこも何らかのイベントがあるみたいですから、本当に国中で祝うぞ!って感じがしますね。日本の建国記念日や憲法記念日とは偉い違いです(^^;)


ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年6月28日

ダイエット関連商品から

ネットで思わず次の広告が目に留まりました。

「貼るだけでやせる」

もちろんアメリカの広告(タイトルをクリックするとその広告が開きます)。

そんなうまい話ないだろと思って、とりあえず調べてみました。

この商品の元は "Hoodia(フーディア)"といってアフリカに分布する植物みたい。


食欲を抑えるダイエット商品として、2002年くらいから出回り始めたらしいのですが、ググると日本でも商品として販売されてました。

本家Wikiを見てもらうとわかりますが、Hoodiaの成分のうち、"P57"といわれる成分にホルモン的な作用があるみたい。視床下部に働いて食欲を抑制するそうですが、その根拠となる論文では髄中(脳に直接注入)した効果を見ています。どう考えてもパッチを皮膚にはるだけで効果が出るとは考えにくいのですけど。

日本の「あるある」よりはマシとはいえ、これも同じ穴のムジナですね(これって使い方あってます?)。

去年、群馬大のグループから同じように視床下部に働いて食欲を抑制する"Nesfatin-1(ネスファチン1)"という物質が同定されました。

こちらも効果が認められたのは髄中(というか脳室内注入)です。ひょっとすると、いずれこれもダイエットサプリメントとして、喧伝されるかもしれません。要注意です。

薬もそうですけど、脳に効く成分の開発ってとっても難しいんです。

動物実験のようにずばり脳に直接投与できればいいんですけど、薬品や食品ってほとんどが経口で摂取されるので、有効成分が脳(中枢神経)に行き渡るには、大部分が消化されたのちに血液を介して到達することになります。

でも脳の血管は特別なため、たくさん摂ったからといって、必ずしもその成分が脳の神経そのものに行き渡るわけでないのです。だから、仮に脳室内投与で効果があったからといって、食べたり血管内に注射しても同じ効果は得られません。 ましてや皮膚吸収では。。。

以前にもブログに書いたことがあるんですけど、どうして健康食品(特にダイエット)の類はこうもインチキがまかり通るんでしょう?

花王のエコナ油やカテキン茶にしたって、根拠となる検証データをあたると、非常に危ういってことがすぐにわかるのですが、これらもすごい売り上げになってます。

まあ、占いとかもそうですけど、それに対して自分が価値を見出せるのであれば、別にそれを買うのは個人の自由ですし、そういうのがなければ社会もつまらなくなってしまうので、いいんですけど。

でもマスコミや識者は、最低でもあおる(斡旋する)などの行為をしてはいけないように思います。

サラ金やタバコのコマーシャルもそうですけど、倫理的に考えておかしいことがまかり通る世の中、やはり個人個人がしっかりと自分で判断することができるようにならないと、こういったインチキの類は永遠になくならないのでしょうな。

まあ、だまされるのも一種の幸せといえる場合もありますから、あんまり目くじら立てるのもなんですけどね。

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年6月24日

電子蚊取り線香

最近はお出かけもしてないので、地元ネタがありません。気になったニュースもいくつかあったのですが、つい記事にするのが面倒くさくてスルーしてしまいました。いかんですな。

ということで、今日は「こりゃ、面白い」と思ったサイエンスねたをひとつ。

サイエンスといっても堅苦しいものではありません。タイトルが示すように、サイエンスの知識を使って発想されたニュー蚊取り線香です。

「電子蚊取り線香」は、Windows Mobile端末を蚊取り線香代わりに利用できるようにするソフト。人間の血を吸う妊娠中の蚊がオスの蚊を嫌う性質を利用し、オスの蚊の羽音に近い8kHzのサイン波を再生して蚊が近寄ってくるのを防ぐ仕組みだ。 (窓の杜)(タイトルをクリックすると該当記事が開きます。)

とあるように、蚊の生態を利用したものらしいです。こういう発想って素晴らしいですね。効果のほどは確かではありませんけど、素直に拍手を送りたくなりました。携帯電話などでも使えるというのがミソですよね。

どこかで検証実験してくれないかなぁ。。。

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年6月16日

PENINSULA GRILL

チャールストンダウンタウンにあるフレンチアメリカンスタイルの高級レストラン。
(タイトルをクリックするとお店のサイトが開きます。)

【場所】map
112 N Market St Charleston, SC 29401
Phone: (843) 723-0700

【営業時間】
月~木, 日 17:30-22:00
金土 17:30-23:00




チャールストンではとても有名な高級レストラン。ホテルの1階にあります。詳しくはお店のサイトを見ていただければ、、と横着してみました(^^;

こちらのシェフ、アメリカトップ100の一人にも選ばれています(73位)。

この日はフェスティバル開催中の週末とあって、どこのレストランも満席。お目当てのレストランはほとんどが予約で夜遅くまで埋まっていました。

こちらのレストランもインサイドは予約で一杯。アウトサイドなら空いているとのことでしたが、この日はメチャメチャ暑かった日で、外で食事するのは・・・と思ったのですが、このあとバレエ鑑賞の開演時間が迫っていたので、アウトサイドにテーブルをとりました。

ビルの谷間のガーデンなのですが、なかなか雰囲気のよいところです。お隣もやはりガーデンになっていて、ちょうどウェディングパーティーをしていました。こう狭いところに、こういった隠れ家的な空間が広がっていると、なんか東京にトリップした気分になります。日本人的には落ち着きます(笑)

さすが名店だけあって、サーバーのレベルも高いです。久々に拍手を送りたくなるような細やかなサービスでした。


例えば、こちらサーバーお勧めのアペタイザ(Jumbo Lump Crab, Tomato and Spinach Salad with Fried Green Tomatoes, $16.00)なんですけど、いつものクセで一つだけ注文したのですが、なんと半分に分けて写真のように一人ずつのお皿に盛り付けしてくれました。ここがフレンチだっていうのをすっかり忘れてました(^^ゞ ちょっと恥ずかしかったぁ。でもこのアペタイザ、マジでメチャクチャうまかったです。


こちらは中央にコッテリしたAndouille(アンドゥイユ)と周囲にホタテが美しい(SAUTEED JUMBO SEA SCALLOPS, $32)です。「あー、幸せ~」といえるお味。ただちょっとくどかった気もしますが。


こちらはヒレステーキ(brandy-peppercorn sauce, $27.00)と付け合せのポテト。驚くことなかれこのサイドだけで$6.5します。でもサイドないと寂しいですから。。。

やっぱりチャールストン、いいところです。って、こんなので評価していいのか!って怒られそうですけど。この日はワインを頼みませんでしたが、ワインを頼んでも$150~200/2人くらいでしょうか?

まあ、確かにその辺のレストランよりはお高いと思いますが、我が家はひさびさに満足度の高いサービスを受けられた上に、美味しいものが食べられて幸せを感じたのでした。

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)