2007年9月25日

Vonageの行方


渡米したての頃(05年春)は、ちょうどアメリカではIP電話サービスが普及し始めたばかりでした。そこに当時鳴り物入りで登場したのが、バニジ(Vonage)というIP電話サービスに特化した会社です。

アメリカに来たばかりの頃は右も左もわからないような状態でしたので、家の電話はとりあえずケーブルテレビとセットでコムキャスト(Comcast)のVoIPに申し込んだ(サービスを開始したばかりで割引特典があった)のですが、のちにVonageの方が基本料金や国際通話が安いことがわかったため、番号移行サービス(ナンバーポータビリティサービス)を利用して乗り換えました。

そのVonageがいま存続の危機に立たされています!!

今年3月にVerizon communications Inc.の特許を侵害しているという判決が降り、莫大な支払い命令が言い渡されたばかりですが、さらに本日Sprint Nextel Corp.の特許も侵害しているという判決が出て、三行半をつきつけられた格好です。 (タイトルをクリックするとWSJの記事が開きます)

この会社は私が加入後に株式を上場したのですが、今日のニュースを見たあとその株価を調べてみてビックリ!

上場時は$17ほどあった株価がその後は滑り台状態で、今日のニュース(判決)後にはとどめを刺され、なんとIPO後の株価の10分の1以下の$1.4にまで下がってます(時間外取引で安値を更新)。こりゃまじでつぶれそうです。。。 (画像はBigChart.comより引用)

先月、業界2位のSunRocketが倒産したばかり(7月に突然サービスを中止)だというのに・・・

現在、VoIP業界は激しい価格競争にさらされています。下記の業者はサンロケット社の顧客を取り込むのに必死とのこと。

ずいぶんとたくさんあるんですね。正直、知りませんでした。

それにしてもVonageからIPO前にカスタマーに上場株購入を促すメールが何度か来て、こころを動かされたものですが、今になって思えば買わなくてよかったぁ(^^;

アメリカといえども(アメリカだからこそ?)、このように会社設立後数年の内に、飛ぶ鳥を落とす勢いだった会社が倒産に追い込まれるんですから、今の競争社会を生き残るのはホンマに大変なことだと思います。

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