2007年4月29日

CHARLIE'S L'ETOILE VERTE

ヒルトンヘッドアイランドにある人気のレストラン。 (タイトルをクリックするとお店のホームページが開きます。)

【場所】map
8 New Orleans Rd, Hilton Head, SC
Tel. 843-785-9277

【営業時間】
月: ディナーのみ 18:00-21:30
火~土:ランチ 11:30-14:00、ディナー18:00-21:30
日曜定休



ヒルトンヘッドアイランド Hilton Head Island (HHI)といっても、ピンとこない方が多いと思うので簡単にご紹介。

ゴルフ場が多く集まる地域としても世界的に有名なヒルトンヘッドアイランド。先日もプロゴルフツアー PGA tour(Verizon Heritage)が開かれ、日本からもプロゴルファーの方が何名かツアーに参加されていました。ゴルフ好きの人には、おそらくHHIはたまらなく魅惑的な場所に違いありません。アマチュアのみならず、プロを志向している人たちにとっても魅力があるらしく、この地域の英会話スクールにはゴルフ研修でヨーロッパやアジアから留学している若者もよく見かけます。我が家のようにゴルフとは無縁の生活をしているとそのよさは今ひとつわからないのですが、ビーチリゾートと相まって全米および世界中からゴルフ目的の観光客が集まって来る場所なのです。

*フィリーを離れる前にこちらに転勤することがわかって、「ビューフォートに移ったらゴルフくらいしかすることがなさそうだ」なんて言って、友人から譲ってもらったゴルフセットが2つ(夫婦分)我が家にはあるのですが、結局一度も使われないまま倉庫に眠ってます。Mさんゴメンナサイ。


ただ観光客が多いといっても、いわゆる観光都市のようにあちこち観光して見て回るといった観光名所や雰囲気などはなく、別荘が多いことからもわかるようにリゾート滞在型の観光地といった趣です。

で、話をレストランに移しますと、そんなわけですので、この町にはレストラン街のような賑わった場所はなく、アメリカの他の普通の都市と同じように幹線道路沿いに点在したモールにレストランがあることが多いのですが、名の売れた人気のあるお店になると喧騒からやや離れた場所にあることも少なくありません。

ここはビーチからほど近いそんな場所にあるレストランの一つです。

お店に着くとそれなりに広い駐車場は満車状態。運良く1台分だけ空いていたので、そこにクルマを止めお店の中に。お店の造りはバーとレストランが併設されたスタイル。午後8時過ぎに到着したのですが、どちらも大盛況でした。さすが評判のお店です。

受付で名前を告げ待つこと20分。その間バーのソファーに腰を下ろして雑誌をパラパラしていたのですが、ワインの雑誌を見てもチンプンカンプンで面白くありません(このお店はワインの品揃えで有名らしいです)。雑誌をめくりながら、お客さんウォッチングをしていると、お客さんはかな~りご年配の方ばかりで、若い人もいるにはいるのですが、ご両親と思われる年配夫婦の方と同席している人たちのみで、おそらく自分たちが一番若年のカップルでした。



かといって居心地が悪いわけではなく、グループ客が多いせいか店内は騒々しくて活気があり、そういう場所にいるとなんだか自分たちまで楽しくなってきます。

サービスに関しては、テーブル数に対してサーバーの人数が少ないので、素晴らしいとは言いがたいのですが不満はないレベル。ワインで有名なだけあって、ワインリストは充実していました。メニューはシーフードがメインですが、ステーキなどの肉料理も揃ってます。ここは毎日メニューが変わるようで、手書きのメニューでした。レター用紙にびっしりと書かれた手書き文字というのが、今となっては逆になんともいえず新鮮に感じます。

注文しようとしていたカレーソース味のソードフィッシュは売り切れだったので、我が家はヒラメのムニエル($24)と、キングサーモンのディルソース和え($29)を注文。

それにシーフードのガンボスープ($4.5)を試しに頼んでみました。南部料理の一つであるガンボスープを実際にいただくのは実はこれが初めて。ガンボスープとはオクラのスープなのですが、ここのはトマトベースのスープにすりつぶしたオクラを煮込んだ、スープというよりはトロっとしたディップのような料理でした。



アントレとセットのサラダは、ごく普通のワインビネガーのドレッシング味でしたが、野菜は美味しかったです。パン(写真はありませんが)も数種類ほどあって、フルーツ入り、チーズ入り、香草入り、プレーンと、どれもホームメイドらしい素敵なパンでした。



ヒラメのムニエルは厚みがあって食べ応えがあったのですが、アメリカでは珍しい薄い味付けでレモン汁がかかっただけ。自分で塩胡椒で味をつけて食べましたが、途中から飽きてきてタルタルソースや醤油が恋しく感じました。付け合せのポテトは塩辛かったので、足して2で割ったくらいがちょうどいいと思うんですけどね。



サーモンも立派で、こちらは味付けもよく、美味しくいただけました。いずれも新鮮な材料を使っているように感じました。



ワインを片手に友人や家族と共に料理に舌鼓を打つ。そんな絵に描いたような雰囲気を味わえるレストランの一つだと思います。お勧めです。

そういえば、ネットでレビューを見ていたら、NYTの紹介記事に「クリントン元大統領のお気に入りのお店だった」とあります(微妙な書き方だったので、真相はわかりませんけどね^^;)。


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2007年4月28日

Tatooと州法

地元の新聞を見ていたらこんな記事が。
http://www.beaufortgazette.com/local_news/story/6487041p-5775939c.html

この記事によると2006年3月に州法が改正され、サウスカロライナ州でも刺青(tatoo)ショップを経営してよいことになったみたいです。

ということは、それまでは州内には Tatoo shop はなかったってことですか!?

さすが南部の先鋭州。こんなところにも宗教が影響しているようです。

解禁されてからこの1年で州内には35店舗がオープンしたそうですが、郡内にはヒルトンヘッドの1軒だけ。道理でフィラデルフィアでは至る所で見かけたタトゥーショップが1軒も見当たらないわけです。 へぇーー。

しかし州法が改正され合法的に刺青をすることができるようになったとはいえ、この夏の営業開始に向けて出店申請をしているWillsさんに色々と難癖がついているようです。出店する場所等についても色々と厳しい規制があるようで、例えば教会から1,000フィート以内はダメとか、ネオンサインは使っちゃいけないとかあるみたい。

今まで考えたこともありませんでしたけど、おそらくは宗教によって刺青そのものが禁止されているんでしょうねぇ。

日本だと刺青している人って人口の1%もいないと思いますけど、 アメリカだと感覚的には裕に1%以上の人がTatooしている気がします。もちろん『背中一面に』とかじゃなくて、腕、足首、首周りに小さく文字やイラストを彫ったものが主流ですけど。最近よく見るのが、漢字(Chinese Character)の刺青。日本人には理解できない(しがたい)感覚ですけど、アメリカ人には漢字そのものがアートに映るらしいです。

以上、サウスカロライナ州豆情報でした。


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Report for Air Show 2007

先日4月21日に行われたエアショウの写真をスライドショーにしてみました。
コチラの記事を参考にさせていただきました。残念ながらこのブログのカラムデザインに合わせるべくサイズ変更を試しましたがうまく出来ませんでしたのではみ出しています。)




私は未だに150万画素機(E-100RS)を使っているので、この程度の写真を撮るのにもフレーミングが重要です。テレコンバーターレンズ(T-CON17)を装着して焦点距離646mmの超望遠で撮っていたので、ジェット機を撮るのは被写体が速くて中々大変です。今どきの1000万画素機だとこういう写真もあとからトリミング出来るので楽チンなんだろうなぁ。日本に帰る機会があれば、一眼機をすぐに買うんですけどねぇ。こっちで買うと後々修理などが必要になったときに大変そうなので、今は我慢!(笑)


6号機の墜落原因については3週間の調査後に発表するというアナウンスがありましたが今だ謎のままです。しかし、墜落した翌日もショウが行われたと聞いたときには正直驚きました。さすがアメリカ!ですね。

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2007年4月22日

Sura

以前こちらでコメントをいただいたM実さんの情報を頼りに見つけたコリアンレストラン。
韓国人(韓国系アメリカ人)の方が経営されているお店。

【場所】map
108 Buckwalter Parkway,
Bluffton, SC 29910
(843)757-1083

【営業時間】
月曜定休日
金土 11:30-14:30/17:00-22:00
それ以外 11:30-14:30/17:00-21:00




うちから3番目に近い映画館がここタートルシアター。実は以前から話には聞いていたのですが、訪れたのは今回が初めて。出来て間もない(と思われる)とてもきれいなモールでした。

この辺りは元々ゴルフ場以外にはなにもない場所なのですが、ここ10数年ほど続いてきたアメリカのビーチリゾート&不動産開発に伴い、ここブラフトン(Bluffton)にも新しいデベロップメント(住宅地)やモールが雨後の竹の子のごとく建設されています。ここから数マイルのところにはサウスカロライナ州立大学ビューフォート校(USCB)の南校舎(South Campus)も出来たばかりです。

土地が有り余っているだけに、勢いだけで造られている(バブルの)ような気もしますが、幹線道路の278号線沿いには今も次々と新しいモールが建設中です。


話をレストランに戻しまして、、、

ビューフォートに引っ越してきてからはすっかり外食から縁遠くなっている我が家ですが、アジアンテイストと聞いては是非とも試さねば!というわけで、フィラデルフィアで食べた『スンドブの味よ、もう一度!』との願いを込めてネタ作りも兼ね、行って参りました。

店舗が2階にあるので、予めお店の存在を知らないと見つけにくいかと思います。店内は結構広くて豪華な造りで、日本の焼肉レストラン、って感じでした。



土曜日の午後9時だというのに、お店の中にはお客は2組のみ。ガラ~ンとしてました。

メニューはSeaweed Roll(海苔巻き)と普通のお食事に分かれていて、Roll系は$4.5~10程度、お食事系は前菜が$7前後、メインが$15前後と、普通のアメリカンレストランと同程度の料金設定でした。メイン料理には、バーベキュー(焼肉)やビビンバのほか、チゲ鍋やスンドブなどもありました。ちなみにランチメニュー(お弁当)もあって、こちらは$8前後でプルコギが食べられるみたいです。

我が家が注文したのは、キムチチゲとスンドブ。この暑い日に何もそんなものを。。。と思うかもしれませんが、『気分はスンドブ』だったのですよ。でも『二人で同じものじゃ芸がないから』ともう一品はキムチチゲを頼んでみました。



こちらがキムチチゲ。けっこ~う辛かったです。好みでマイルド、ミディアム、スパイシー、コリアンスパイシーの中から選べるようになっているのですが、アジア人の我々には注文時に辛さの好みを聞くことはなく、おそらくコリアンスパイシーになっていた模様。

お店の人に「これ結構辛いねぇ。アメリカ人はこれじゃ食べられないでしょう。」って言ったら、「アメリカ人はこんなの頼まないから。」って言われちゃいました。「砂糖でも持ってきてあげようか?」って言われても「いや結構です。」っていうしかありませんでした(^^; お味そのものはちょっと酸味の効いたキムチ味で、ベースにはトマトスープが使われていました。メニューにはポークも入っていると書いてあったように思うのですが、実物はキムチと豆腐とマッシュルームとマロニーだけのシンプルな具でした。



こちらがスンドブ。韓国海鮮豆腐鍋です。こちらの料理は辛さもマイルドで、崩れた豆腐と相まって、どことなく日本の茶碗蒸しのような感じでした。美味しかったですよ。

韓国料理屋おなじみの小皿は3皿のみとちょっとモノ足りず。最後にオレンジ一切れと缶詰めのチェリーがデザートに出ましたけど、これも今ひとつでした。ライスなどはお替り自由みたいです。辛さと格闘している私に、しきりに「お替りのライス持ってきてあげようか?」って聞いてましたので。

まだ鍋料理しか挑戦していないので、この次は焼肉やビビンバにでも挑戦しようかと思います。

ブルーエンジェルズの墜落事故時の一観客の独り言

4月21~22日の間、ここサウスカロライナ州ビューフォートの海軍飛行場で航空ショーが開催されていますが、昨日21日ブルーエンジェルズ6機による編隊飛行の際に、1機が墜落するという事故が起こりました。

ブルーエンジェルズによるショーはこの日のメインイベントかつラストプログラムで、午後3時過ぎに始まったのですが、ショーも終盤に差し掛かり一部の観客が一足先に会場を出ようとしたところで、事故は発生したようです。私も帰りの渋滞を避けるため、ショーが終盤に差し掛かった4時過ぎには駐車場に向かって歩きながら見ていたのですが、このときは無事に全てのプログラムは終わったと思っていました。

クルマに戻り駐車場から出るための列に並びながらラジオを聴いていたら、突然「ブルーエンジェルズの6号機が飛行を終えても帰還しない模様。墜落したかどうかなどの詳細は不明。」との緊急ニュースが流れました。

周囲を見渡しても特に騒然としている様子もないし、「え~、なんかの冗談でしょ?」と思っていたのですが、数分後に再びニュースが流れ、「演技飛行中に6号機が墜落した模様。パイロットの生死は不明。目撃者によると墜落時に煙が上がったのが見えたとのこと。墜落原因については不明。」と。

「え!マジですか?!」、、、そういやさっき救援用のヘリコプターが飛んでいったけど、これと関係あったんだぁ、と思いつつ次のニュースが流れるのを待っていました。

ちなみにクルマの列はまったく動かず(--; しかも周りにはあとから戻ってきた人たちが次々と割り込みしまくり。アメリカ人も真面目に列に並ぶ人と、そうではない人といて、"正直者がバカを見る"というのがわかると次々と新しい列を作って出口以外のところから出て行く人たちが続出。もう無法状態に。私は諦めムードで、本でも読んで待つことに。それから50m進むのに2時間はかかったでしょうか?最終的には軍人さんが交通誘導をし始めたのでようやく駐車場から出ることができましたが、結局基地を出るまでには3時間くらいかかりました。

その間にもラジオを通して次々と新しい情報が流れてきていたのですが、その後は墜落現場やその場の詳細が明らかにはなったものの、結局事故原因については不明でした。途中「背の高い松の木に接触したため」と放送されたのですが、これもあとで訂正されています。

自宅に戻って、テレビをつけるとちょうど墜落事故のニュースが流れていました。パイロットの死亡は確認されたようで(遺体が見つかったとは言っていませんでしたが)、墜落現場の映像が事故の悲惨さをを物語っていました。飛行機は近くの民家に落ちたようなのですが、幸い墜落による犠牲(死亡)者はいなかったようです(破片で負傷した人はいたようですが)。

それから一夜明けた今になっても、結局墜落した原因についてはわかっていません。今後調査によって解明されていくのだろうと思います。

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2007年4月17日

ある企業の内包する矛盾

少し前になりますが、CNN.comで取り上げられたニュース記事について。

四輪自動車メーカーであると同時に二輪自動車メーカーであるHondaの企業姿勢について書かれていました。

以下、記事の一部抜粋要約。

ホンダは安全性を売りにしようとしている。ホンダを自動車メーカーとしてみた場合それは正しいように見える。しかしホンダは自動車以外にも、芝刈り機や船舶、ジェットスキーのほか、オン/オフロードバイクを生産している。ダートバイクもしくはトレイルバイクとして知られるオフロードオートバイの売り上げは、2005年には1999年の2倍以上の31万8千台に伸びている。

ダートバイクの使用者は若者が多い。2005年にダートバイクによる事故でエマージェンシールームに運ばれた人の数は67,609人にも上る。その内の約半数の27,525人が16歳以下の少年であった。その内容は、打ち身・捻挫・擦り傷といった程度の外傷ばかりではなく、3分の1以上では骨折や内臓損傷を負っている。死亡は稀であるが、その可能性もある。疾病管理センター(Center for Disease Control)の調査によると、2003年にはオフロードバイクの事故が原因で13人の20歳未満の青少年が亡くなっている。

ホンダはこうした現状についてどういった行動を起こしているのか?安全のためのしおりを発行し、ライダーに講習を受けるよう促し、安全のためにプロテクターの装着を推奨している。しかし、これらの効果に関してはハッキリしていない。また、ダートバイクにはライセンスなどはなく、こうした安全対策にも強制力がない。

どうすれば若者の事故を減らせるのか?アメリカ小児科学会では子供が16歳になるまでモーターサイクルに乗ることを親が許可しないようにすることと、ヘルメットを被ることを推奨している。さらにメーカーには子供に対しては販売すべき排気量を制限すべきだとしている。

Hondaは安全性を売りにするのであれば、こうした現状に対して何らかの行動を起こすべきである。

以上。

上記は以前から指摘されてきたことですが、本田および他の二輪自動車メーカーはこれまで以上に対策を講じた方がよさそうですね。子供を対象にした製品に関しては、本人責任として片付けるよりも、環境を提供する側もある程度介入した方が一般受けもよいのではないでしょうか。うまくいけばピンチをチャンスに変えることもできそうです。私自身はなんでもかんでも規制することには反対なのですけど、モーターサイクルスポーツの危険性については企業だけではなく行政も積極的に関わってよいのかもしれません。その中でも十分に楽しめるはずですから。

まあ、こうした子供を対象としたリスク管理は、なにもモータースポーツに限ったことではないんですけどね。Hondaの一ファンとして、この声が届くことを祈ってます。

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2007年4月16日

北米史上最悪のオンキャンパス発砲事件

自宅に帰ってきてNIKKEI NETを見たら、米大学で乱射、32人殺害・史上最悪の銃撃事件に (09:27) の見出しが目に飛び込んできました。

早速NYTを見てみると日経の記事とほぼ同じ内容でした。ただし、見出しは自殺した犯人を含めた"33人死亡("33 dead")になってましたけど。負傷者の中には3人ほど危篤(undetermined)な人がいるようなので、もしかすると犠牲者はさらに増えるかもしれません。

これまでに北米で起きたキャンパス内の銃撃事件による最大犠牲者数は、1966年にテキサス大学で起きた事件の17名(うち犯人1名)だそうです。1999年にもコロンバイン高校で15名(うち犯人2名)が犠牲になっています。

日本も物騒になってきているとはいえ、このような事件はやはり銃規制の緩い北米ならではでないでしょうか。

話は変わりますが、今朝の地元紙に17歳の少年が不法侵入を理由に射殺された事件が載っていました。撃った女性の弁によると「家に許可なく入りこみ、マリファナと財布を持っていこうとしたため」に銃で撃ったそうです。この女性は逮捕されたのですが、その理由は銃によってその少年を殺害したことではなく、マリファナを所持していたためです。記事には銃で撃ったことは正当な行為として扱われていました。

こうした事件を聞くたびに1992年に起きた服部少年の事件を思い出します。

私はこれまでアメリカで丸2年間暮らしましたが、普段の生活で実際に銃声を聞いたことはありません(射撃練習場は除く)。しかし近くのスーパーに行けば、売り場には普通に銃が並んでますし、銃による殺傷事件の発生率は日本の比ではありません。

私はちょっとしたことでもすぐに「ムカっ」とする性質ですが、アメリカでは極力腹を立てないようにしています。というのも、争論になったら銃が出てくる可能性があるからです。例えば、クルマを運転していて、下手にクラクションでも鳴らそうものなら、それだけを理由に銃で撃たれる可能性もこの国ではゼロではないのです。

そういった銃の脅威による暗黙の抑止力がアメリカでは有効に働いているように感じることもあるのですが、今回のバージニア工科大の事件のようになんの罪もない人がある日突然発砲事件に巻き込まれて命を落とす危険性もあるわけです。

そんな銃が潜んだアメリカ社会でも、普通の人が普段暮らしている分には銃とは無縁なわけですから、身近な人が事件に巻き込まれない限り、銃規制についても真剣に考える機会はないのではないかと思います。今回の事件も話題にこそ上がるでしょうが、銃規制に関してはきっと何も変わらないんではないでしょうか。

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2007年4月9日

アメリカ国内での引越しについて

ご存知のようにアメリカ合衆国では州ごとに法律(州法)が異なります。州法によって規定される範囲は広く、州によって諸々の公的なルールが違います。

具体的な例を挙げれば、例えば交通規則。州によってノーヘルでバイクに乗っていいところもあれば、ダメなところもあります。またクルマのナンバープレートもリアだけつければいい州もあれば、前後につけなければいけない州もあります。もちろん交通規則だけではありません。消費税の税率も違えば、公休日に至るまで、法律によって決められていることが、住む州によって変わるのです。

我が家は日本でも、関東(都内、都下)、関西、東北、と引越しを経験していますが、地域ごとに生活習慣はまったく違うものの、基本的な社会の規則に関してはほとんど変わりはありませんでした。もちろん市税や地方税の税率などは違いますが、それを意識する場面はほとんどありません。

アメリカでも一旦理解して慣れてしまえば問題ないのでしょうけど、「え!こんなことまで違うの?」といった常識的(基本的)なものまで違ってたりするので、アメリカ人同士でもしばしば驚くことがあります。そんなわけで、引越しするとしばらくは新しいことの発見の連続だったりします。

我が家は一昨年に日本からアメリカへ引越しした際に、アメリカの公的手続きが一筋縄では行かないという流儀にかなり慣れたので、今回ペンシルバニア州(PA)からサウスカロライナ州(SC)に引越した際に同様のことが起きても、それほど驚くことはありませんでした。それでも、やはり州による法律の違いには驚くことも少なくありません。

ここではその手続きなどについて、PAからSCに転居した数少ない(と思われる)日本人の記録として以下の項目について記しておこうと思います。

  1. ドライバーズライセンス(DL)
  2. 自動車登録
  3. 確定申告

1)ドライバーズライセンス(DL)

アメリカには住民票というものがありません(多分)。身分証明書として最もポピュラーなのが自動車運転免許証(DL)です。そのDLも州ごとに発行されるため、転居に合わせて新しく申請する必要があります。SCでは転居後90日以内に手続きする必要があります(けど、それほど厳密なものではないようです)。手続きに必要な書類は新規に免許を取得する場合とほとんど変わりありません。テストが免除されるだけです。ちなみにこの免許取得に必要な書類というのも州ごとに異なります。有効期限はいずれの州でもDS2019の期限に一致していました。

素晴らしいのが、州によって交通規則が違うのにテストを受ける必要がないということです。自分で勉強しておいてね、ってことなのでしょうが、何が違うのかくらい説明して欲しいものです。けど、州が多すぎて対応できないから仕方がありません。なんでも自己責任の国なのです。

PAのDLは記念にとっておきたかったのですが、残念ながらこの場で没収されました。PAではDLは手続きしたその日に即日発行でしたが、SC(の私の住んでいる地域)では一旦レターサイズの仮DLが発行され、後日郵送で本DLが送られてきました。当然のことですが、DLのデザインは州ごとに違います。


2)自動車登録

ナンバープレートが変わります。これは日本も同じですね。ただ大きく違うのは、それに伴う手続きです。SCでは他州で登録されたクルマを移すときに自動車税(正確にはVehicles Property Taxなので資産税ですが、ここでは自動車税としました)がかかります。車種と年式によって決まります。新しくて高価なクルマほど、収めなければならない税金も高くなります。

郡(County)の役所で税金を納めたあと、近くのDMV(運輸局、Department of Motor Vehicles)に納税証明書を持って、移転手続きをしに行きます。これによって、ナンバープレートおよび自動車所有権証明証、自動車登録証がPAからSCに変わります。PAのプレートは返却義務はありません(多分)。私がこちらで購入した中古車にはノースカロライナ州(NC)のプレートがついていたのですが、NCはプレートの返却義務がありましたので、これも州によって違うみたいです。

自動車に関して、もう一つPAとSCで大きく異なるのが、車検制度。PAでは年に1回、2種類の車検にパスしなければなりません。日本のように合格したことを証明するステッカーをクルマに貼る必要があります。しかし、SCでは車検そのものが存在しません。その代わりといってはなんですが、日本と同じように毎年自動車税(先ほどのVehicle Property Tax)を納める必要があり、プレートに納税証明のシールを貼る必要があります。この自動車税はPAでは納める必要はありませんでしたので、維持費という面から見るとどっちがいいのかはわかりませんが、壊れかけのボロボロのクルマのオーナーにとってはSCの方がいいでしょうけど、新しいニューモデルのクルマに乗っている人にはPAの方が有利です。いずれの州でも1年ごとに自動車登録の更新(登録料は20~30ドル)が必要なのは共通です。

自動車といえば、日本では自賠責保険が必要ですが、アメリカでも自賠責保険に相当する保険への加入が必要です。この保険の保証内容も州によって異なるのは言うまでもありません。


3)確定申告

一番面倒臭かったのが、州税の確定申告。日本と違ってこちらは納税者全員が確定申告を行います。確定申告は連邦税と地方税(州税や市税)の2種類をしなければなりません。日本も所得税と地方税がありますが、日本の場合、所得税の確定申告をすると、地方税については自動的に手続きされるのが普通です。

アメリカも連邦税に関しては全国共通ですので、昨年と同じ手続きをすればよかったのですが、州税に関しては全て一から学び直さなければなりません。以前いた大学では確定申告の手続きについて説明会や相談会があったのですが、今度の大学ではそういったものはありません。大学には専属会計士がいるので、大筋の質問にはある程度答えてくれますが、個別の内容については自分で調べるか、個人で会計士にお願いするしかありません。収入がある程度ある人や収入の複雑な人は会計士に依頼しても元が取れるのでしょうが、研究留学しているような人たちは収入も少ないですし、収入源も決まっているので、自分でする人がほとんどだと思います。そんなわけで、自分も時間をかけて書類を用意しました。今年はPAとSCの両方に書類を出さなければならないので、その労力も2倍です。

PAの場合は、米国居住者でなくても州税を納める必要がありましたが、SCの場合は、SCの居住者でなければ(米国非居住者も含まれます)州税を納める必要はありません(正確にはSCから収入があってSCに居住していない人やその逆などの例外はあります)。SCの非居住者の場合、フォームSC1040とSchedule NRを提出することになります。

今回は連邦税と州税の確定申告に合わせて、大学転籍時に手続きのタイムラグの関係で給料から天引きされてしまった社会保険税や政府医療保険料の還付も申告しなければならず、さらにひと手間増えました。

来年は(いるかどうかはわかりませんが、確定申告自体はする必要があります)居住者として申告するので、また提出する書類が変わりますし、米国非居住者以上に書類の作成も複雑です。アメリカに永住するというのならともかく、数年の生活のためにこれらの手続きに精通するのもなんだかなあ、というのが今の心境です(精通しているといえるほどでもありませんが)。

確定申告(Tax Return)の今年の提出期限は4月16日です。今の時期テレビのCMでも確定申告に関係したものが多く見られます。しかし、これを毎年きちんと理解して申告しているアメリカ人って偉いなぁと思います。

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2007年4月2日

Air Show 2007 in Beaufort

来たる4月21日&22日にここビューフォートでエアーショウが行われます。
(詳しくはタイトルをクリックしてリンク先をご覧ください)


最大の売りはなんといっても Blue Angels による編隊飛行。


ウェブサイトを見ると、ブルーエンジェルスの歴史は第二次世界大戦後の1946年まで遡れるみたいです。日本でも自衛隊のブルーインパルスによるエアーショウを見たことがあるのですが、おそらく名前から見て元祖はこのブルーエンジェルスなんでしょうね(あくまでも憶測ですけど。松島とビューフォート、私にとって何か因縁めいたものを感じます)。

このほかあの憎き爆撃機 B-52 の血統であるB-2 SPILIT も飛行するのを見ることが出来るみたいです。日本人としては複雑な気持ちですが、純粋に見てみたいです(^^ゞ ちなみにこれは21日土曜日のみの演目みたいです。


スケジュール

  • 9:00 - Gates Open


  • 11:45 - Aerial Performance and Opening Ceremony Begins


  • 17:00 - Gates Close

演目


  • U.S. Navy Blue Angels


  • Red Baron Pizza Squadron, Stearman Biplanes


  • F-104 Starfighters


  • U.S. Air Force B-2 "Spirit" bomber


  • Geico Skytypers


  • U.S. Air Force Reserve Jet Car Team featuring Smoke-N-Thunder


  • F-16 Fighting Falcon


  • The North American F- 86 Sabre


  • Tinstix of Dynamite Featuring Jim LeRoy, Jurgis Kairys and Rich’s Incredible Pyro


基地の場所は地図で見れば迷うことはないと思います。ぜひお近くの方は足を運んでみてください。普段の飛行訓練から見てると、かなりの迫力だと思いますよ。

ちなみに21日はポートロイヤルで第4回ソフトシェルクラブフェスティバルも開催されます。1泊旅行にもいいかもしれませんね。

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