2006年12月31日

心機一転

今年も残すところ12時間と少し。日本にいると大晦日、元旦は一大行事でしたけど、こちらアメリカはクリスマスが過ぎれば、もう次の年(休み明け)への準備が始まります。なにせ2日から通常通りの生活になりますからね。とはいえ、年末は最後のホリデー期間ということもあって、我が家もこの土日月の3日間の休みをのんびりと過ごしてます。

今年を振り返ってみますと、『ペンシルバニア大からサウスカロライナ医科大への異動』=『フィラデルフィアからビューフォートへの引越し』が個人的にはトップイベントでした。なにせ新設のブランチということもあって、ほとんどゼロからのスタートでしたから、職場の環境作りだけでも苦労の連続でした。最近はようやく軌道に乗ってきて、なんとか実験が出来るレベルにまでなってきましたが、それでも先の見通しはそう明るいものではありません。それでも前に進むしか道はないので、あと1年全力で頑張ります。

私生活でもいろいろとありました。生きていれば色々なことがあるのが普通ですから、一つ一つ処理なり受容していくしかありません。が、中には人生の転機になるようなこともあるわけです。今年はそんな事件が起きた年でした。

ブログを書き始めてこれで3回目の大晦日を迎えます。毎年恒例の来年の標語ですが、今年はストレートに「心機一転」で行きたいと思います。

ブログをご覧の皆様にとって来年もどうか素晴らしい一年でありますように。。。

2006年12月29日

治安悪化?

今日は通勤途中で初めてライフルを持った人を見ました。

多分狩りをしていたのだと思いますけど、実際にそういうのを目の当たりに見るとリアルですね。 ここのところ通勤路において殺人事件が起きたばかりだったので、ちょいとナーバスになってしまいました。

そういえば先日の新聞に、今年は全米で久しぶりに殺人事件が増えたという記事が載ってました。

この辺りは特に治安が悪いということはないので、記事の中でも特に触れられていませんでしたが、予想通りといいますか、フィリーは全米の中でもトップレベルの殺人事件の多さみたいです。その記事の中でもフィリーの市長さんのコメントが載るくらいですから。

基本的には都市部での治安の悪化が目立つようです。多くは銃による犠牲なのですが、最近は違法に他国から持ち込まれた銃による犯罪が圧倒的に多いそうです。 アメリカでは簡単に銃は手に入れられますが、犯罪に使われる銃はそうした正規の銃ではないというところが皮肉ですね。

いくらアメリカといえども、普通に生活している分には事件に巻き込まれることはまずないのでしょうけど、こんな田舎町ですら黒人同士による(と思われる)銃による殺人事件が数ヶ月に一度の割で起きているくらいですから、この問題は本当に根深いんだと思います。貧困だけが理由ではないでしょうけど、加害者も犠牲者も黒人が圧倒的に多い(と思われる)のが、このアメリカ社会の現実を物語っているのではないでしょうか。

2006年12月27日

ジェームスブラウン逝去

"Godfather of Soul" として知られるジェームスブラウン氏が心筋梗塞のため、25日の朝方アトランタ市内の病院で亡くなりました。73歳だったそうです。James Brown氏はサウスカロライナ州の田舎町(Barnwell)出身で、地元紙では一面で取り上げられました。つまり彼はSouth Carolinian(サウスカロライナ人)なわけで、BarnwellはここBeaufortからもそう遠くないところですし、興味のない私もとりあえず記事を読んでみました。

私はソウルとかファンクといったジャンルはほとんど聴かないのですが、彼の名前はカップヌードル味噌味が発売になったときのCMで知りました(無知ですみません)。

BeaufortGazette紙によれば、彼の偉業は次に要約されます。

・ ソウル音楽のゴッドファーザーのみならず、ヒップホップやファンクミュージックの父でもある
・ 彼のショーステージによって、歌手パフォーマンスがそれまでのものから変革をとげた
・ アメリカの黒人に力を与えた(「I'm black and I'm proud」)
・ ブラウンダンスが流行し、多くのアーチストが模倣した
・ ビートルズを除いて、20世紀のアメリカポップ界に最も影響を与えた人である

アメリカ音楽界(20世紀ではイコールほぼ世界音楽界ですね)において、彼は歴史を変えたほどの人なわけです。


そんな彼の死後、相続問題が発生しているそうです。

こちらは今日のニュースから。

彼には36歳の妻と5歳の子供がいるのですが、その方とは入籍していなかったらしく、現在二人は家から立ち退きを命じられているそうです。彼女らが一緒に暮らしていたのは事実なのですが、ブラウン氏が亡くなる数ヶ月前から別居状態だったらしく、どうもそれが事態を複雑にしている様子。

しかし、その年の差は実に27歳。(←37歳差です。思いっきり引き算間違えてました^^;1/3加筆)やりますなぁ。

他人のこととはいえ、スーパースターともなると死んだ後もいろいろと大変なんでしょうねぇ。

2006年12月25日

アメリカのビーチリゾート ~ Edisto Beach

アメリカでは2つ以上家を持っているというのはそれほど珍しいことではなく、ある程度の富裕層になるとセカンドハウスどころか、3つも4つも所有してたりします。

私が小さかった頃は、日本のぷち上流家庭(中流の上の方)でも別荘を持つことが一つのステータスだったように思いますが、そのほとんどが避暑目的で、どちらかというと海沿いよりは山間部の方が好まれたように思います。最近もその傾向に変わりはないんでしょうけど、高齢者には避寒目的で暖かい気候が好まれる傾向にあるようで、都心からだと近場の房総などが人気があるのではないでしょうか?(この辺の情報に関してはまったく自信がありませんので、間違っていたらすみません)

こちらアメリカでは、セカンドハウスを建てる場所としては、圧倒的にビーチリゾートが人気でして、カリフォルニアやフロリダなどはその最たる地域です。

ここサウスカロライナ州の沿岸部も人気が高く、あるリサーチによればビューフォートはリタイア後に住みたい町第1位に選ばれたこともあるくらいの人気の場所です。

実際に住んでいる身からすると、この辺りは気候も温暖ですし、フロリダと違ってハリケーンの心配も少ないので、働く必要がないのであれば(ここ重要!)、非常に住みやすい場所なのではないかと思います。

ビューフォートカウンティ(日本の区みたいなもんです)の中でも、ヒルトンヘッドは高級ビーチリゾートととして知られ、ここ数年で周辺人口も急増しています。リゾート開発が進んだということは、それだけアメリカの景気がよかったということなんでしょう。昔からこの辺りに住んでいる人たちに話を聞くと、ヒルトンヘッドの隣にあるブラフトンという町は、7~8年前までは大通り沿いですらクルマの解体業者を除いてお店など何もなかったようなのですが(ちょいと大げさですけど)、いまや住宅が立ち並び、モールなども数多くあります。おかげで田舎町だというのに、週末になると渋滞するのでうんざりします。

さて、前置きはこれくらいにして(え!前置きだったのかよ!というのはさておき)、本題のエディストビーチですが、ここもそうしたビーチリゾートの一つです。ビューフォートとチャールストンの間にあるビーチなのですが、ここがまた凄い!何が凄いかっていうととんでもなく辺鄙なところにあるのに、ビーチ沿いだけは高級住宅が建ち並んでいるのです。

17号線から道を外れることおよそ30分(30マイル)。途中には何にもありません(というのはウソで多少の住宅はあります)。ビーチはまだかまだかとドライブしていると、突然この場にふさわしくない立派な大きな橋が現れます。それからしばらくして、ビーチに到着するわけですが、そこにはビーチに沿って片側2車線の道路が走ってるのです。「へ?そんなにクルマとすれ違ってませんが、なぜに?」しかし、すぐにその理由が飲み込めました。その道路脇には延々とビーチに沿って、ゴージャスなコテージが建ち並んでるんです。左側の家々は全てオンザビーチです。バルコニーやリビングからは180度に拡がったビーチを堪能できるんです。

ん~~~、こりゃまいったね。こんな風景をまったく想像していなかった自分たちは、またもやカルチャーショックを受けたのでした(笑)

フロリダの海沿いをドライブしてて、ビーチ沿いに建てられた豪邸は腐るほど見ていたのですが、こんなところにまで。。。

今まで見てきた数あるリゾート地の中でも、本当のオンザビーチっていうのはそれほど多くはないんです。そりゃいくらビーチがあったって、そこに面した場所はたった一列分しかないわけですからね。そういった意味で、ここは建物の密度の割にはオンザビーチ率が高い場所なのではないかと思います。

探せば他にもこういったところはあちこちにあるのでしょうけど、なんか知られざるアメリカの一面を垣間見た気がしたのでした。



2006年12月24日

【EVENT】 チャールストン郊外のクリスマスディスプレー②

つづき

会場の中には駐車スペースがあって、そこから一部歩いて見て回ることもできます。

また公園の中心には出店などもありました。






左の写真は子供がマシュマロをあぶっているところです。 アメリカの伝統的なおやつです。

こういうのを見てると会場の雰囲気は日本の初詣の神社に似ていなくもないかな?ただ焼いているのはお札じゃないですけどね(笑)








こちらは恒例のサンタさんと写真を撮るコーナーです。たくさんの子どもたちで行列が出来てました(1枚$7)。

このほかにもロッククライミングがあったり、メリーゴーランドがあったりと、さながら遊園地のようでした。








こちらも可愛らしい電飾です。














遊園地みたいでしょ?

こういう飾りがパークには600個ほど飾られています。

このお祭りも今回が17回目になるのですが、パンフレットによると最初は電飾も17個しかなかったそうです。






面白かったのが、こちらの夏休み中のサンタさん。
水着着て海辺でくつろいでます(笑)

















湖の周りにはこういったドラゴンのほかに、イルカなどの電飾が並んでました。












そしてご存知チャールストンの名所、クーパーリバーブリッジの電飾も。












チャールストン郊外のクリスマスディスプレー①

アメリカのクリスマスといえば、きらびやかに豆電球で飾られたおうちのデコレーションが風物詩になっています。

ここビューフォートでも、まるでおとぎの国にでも迷い込んだかのようなファンタジーさ満点のおうちもあるにはあるのですが、フィラデルフィア郊外と比べると盛り上がりは今ひとつ。

そこで先日から目をつけていたチャールストン郊外のクリスマス電飾を集めたテーマパークに行ってみました。(テーマパークの詳細はこちら


チャールストンのダウンタウンからフォリービーチに向かう途中を右に入っていくと会場に着きます。途中案内がないので、ちょっとわかりにくいのですが、地図の通りに行けば大丈夫でしょう。

この日は土曜日の夜ということもあって、会場は超満員。会場まで渋滞が出来ていました。


入口で入場料($10/1台)を払って、そのままクルマでルートを回ります。入口にたどり着くまでにも数々の電飾が沿道に立ち並び、気分を盛り上げてくれます。

左は入口の両脇に並んだ行進する兵隊さんたちです。


中は数マイルの1周コースになっていて、途中途中でいくつかのテーマに区切られています。

左はテーマの切り替わりにあった光のアーチです。オープンカーだとこういうとき便利です。









こちらも同じくお星様のアーチ。

周りにはルーフに子どもたちが乗っかって見てました。アメリカらしいクルマの使い方ですな。










動きのある電飾が多く、これも風車がチカチカと回っていました。

不謹慎かもしれませんが、日本のパチンコ屋のネオンがたくさん並んでいるような感じです。









こちらは「ざ・アメリカ」とでもいうべきディスプレー。リバティーベルもありました。












フェスティバルの名前にはクリスマスの文字はないのですが、やっぱりこれがないとなんかピンときません。 宗教的な意味をもつ『クリスマス』という言葉は、アメリカの公的な場では最近は敬遠されがちです。『ハッピーホリデー』が一般的になりつつあります。











リースをあしらった光のトンネル。













動物園のコーナーにはフラミンゴの数十羽の群れが。














出口にはお決まりの『ハッピーニューイヤー』で締めくくりです。


②につづきます

Charleston Crab House

チャールストン郊外にあるシーフードレストラン。お店の名前通りカニ料理が盛りだくさん。
味も量もアメリカンだけど、新鮮なシーフードが食べられます♪

【場所】
James Island Waterfront Dining map
145 Wappoo Creek Drive
(843) 795-1963

Downtown Charleston
41 South Market Street
(next to the City Market)
(843) 853-2900

【営業時間】
月~木曜  11:30am - 10pm
金土曜   11:30am - 10:30pm
日曜     11:30am - 9pm


チャールストンのダウンタウンからフォリービーチに向かう途中、川岸右手にひときわ目立つカニの看板が見えます。川辺にあるロケーションのよいレストランです。

お店へのアプローチは少々わかりにくくて、橋を越えて一つ目の交差点を右折し、さらに次のWappoo Creekを右折して住宅街を抜けるとその行き止まりにあります。Wappoo Creekの角には看板が出ていますが、小さいのでお見逃しなく。

なぜかお店の看板はさかさまになってます。



海沿いのシーフードレストランによくある洒落た内装です。

店内からは川が一望できます。もちろんオープンエア(バルコニー)席もあって、夏場はもちろん冬場でも気候のよいときは外で食事ができます。








こちらはおつまみのフリッター。小麦粉(+α)を揚げただけのスナックです。 お店のサービスでした。

今回は前菜にグリッツ "BBQ Shrimp and Grits with Cheese ($6.99)"(右下)、メインにマグロ料理 "Wasabi Encrusted Tuna ($15.99)"(左上)とソフトシェルクラブの揚げ物 "Fried Soft Sheel Crabs ($16.99)"(右上)を頼みました。






グリッツは南部料理の一つで、とうもろこしの皮をとって粗く挽いた粉で作るお粥のようなものです。食感はオートミールよりはお粥に近いかなぁ?といった感じで、独特の食感です。

メインの料理には付け合わせとサラダが付きます。付け合せでもグリッツを選ぶことができますから、ぜひ挑戦してみてください。

ソフトシェルクラブはとっても美味しかったです。ちなみに衣は塩辛かったので、中身だけとって食べました(笑)


お店の店員さんが着ていたTシャツがとても可愛かったので(店員さんもかわいかったというのもあるけど)、思わずお土産として購入($15)。

サウスカロライナの州旗をパロったデザインで、三日月がカニになってます(笑)

皆さんもサウスカロライナ土産に一枚いかがですか?

(番外)
そうそう、店員さん(店長さん?)がいきなり「どうもありがとうございました。おやすみなさい。」って、帰り際に話しかけてきたので驚いちゃいました。この方見た目は普通の白人さんなのですが、おばあさんが日本人ということで、少しだけ日本語も話すことができるそうです。チャールストンやビューフォートでは、このようにときどき突然日本語で挨拶してくる人がいるのでビックリすることがあります。でもなんかこういうのって嬉しいですよね。

2006年12月22日

アメリカ人口動態 2006年度版

おなじみCensus Bureauから最新のアメリカ人口動態が発表になりました(Beaufort Gazette, 12/22)。

左の図は記事より拝借したものですが、ハリケーン カトリーナの影響で人口が激減したルイジアナ州およびミシシッピ州を除いては、基本的に南部の州は人口増です。

サウスカロライナ州は全米10番目の増加率だそうです。もちろん中でも人気なのは海岸沿いの都市&町です。ちなみに第一位はおなじみアリゾナ州。そして、ネバダ州、アイダホ州、ジョージア州、テキサス州と続きます。

単純人口増加数で見ると、1位はテキサス州で、続いてフロリダ州、カリフォルニア州、ジョージア州、アリゾナ州となるようです。これらの州の共通点は、南に位置する海岸に近い州ってことです。実際に私も北部から南部に移り住んでみて、気候的に南部の方が暮らしやすいですし、オンショアが人気なのはいずこの国も同じことです。

厳密にはこれらの統計には不法移民は含まれていませんが、まあ、上記の地域は不法移民も多いでしょうから、仮に不法移民を含めても順位にそれほど影響はないかと思います。

合わせて人口の多い州ベスト10も発表になり、ついにニュージャージー州はトップ10外へ(昨年の統計はこちらの記事)。変わりに入ってきたのがノースカロライナ州です。ノースカロライナ州の人口が増えているのはビジネスチャンスに恵まれた環境であることが理由の一つかと思います。


今日はそれに関連した記事をもう一つ。

グーグルがサウスカロライナ州チャールストン近くに支店を作ろうと計画しているらしいです。この地が候補に上がっているのには、もちろんいろいろな理由があるのですが、ノースカロライナのリサーチトライアングルに近いということも関係していると思われます。

今のうちにこの辺に土地でも買っとくか!と半分冗談で考えたりもしますが、どうなんでしょう?アメリカ経済がうまくソフトランディングするとなると、不動産は今年前半が買い場なのかもしれませんな。

2006年12月16日

ヨード不足による弊害

"In Raising the World’s I.Q., the Secret’s in the Salt"’(NYT,12/16/06)

正直知りませんでした。。。世界中が潜在的なヨード欠乏症に陥りやすい状況にあることを。
ヨードは海藻類に多く含まれるため、海に囲まれた島国 日本では通常意識されることはありません。

しかし、ある資料によると世界の30%の人たちがヨード欠乏のリスクにさらされているようです。

ヨードは甲状腺機能と関係し、成長発達過程における重度のヨード欠乏は精神遅滞の原因となります。

今ではこのことは広く知れ渡るようになり、ヨード不足になりがちな地域の人々はヨード化塩(iodinized salt)を摂取することによって、ヨード不足を解消しているようです。

ヨード化塩の摂取は1990年代には世界の25%でしかなかったのが、今は66%にまで高まりました。その一例としてカザフスタンでは1999年にはわずか29%しかヨード化塩が浸透していなかったのが、94%にまで普及したことが挙げられています。

それでも未だに世界的にはヨード不足による知的障害児が後を絶ちません。例えばカザフスタンのお隣パキスタンでは70%の家庭でヨード化塩を摂っていないのです。

ヨード化塩はコストが非常に安く、それゆえに少ないお金でたくさんの人を救うことができる可能性を持っています。

この記事のタイトルは、ヨード不足によるIQ低下が10~15程度であることから、逆にヨード欠乏症がなくなれば、世界的に平均IQが上がることを意味しています。

今後も確実にヨード化塩が浸透し、世界中からヨード欠乏症が根絶されることを切に願っています。

2006年12月15日

情報操作問題について考える

去る12月11、12日の2日間、イランのテヘランにて”ホロコースト会議”が行われました。日本ではほとんどニュースになっていないようですが、アメリカでは連日CNNなどで大きく取り上げられています。

ホロコーストといえば、「アウシュビッツ」「ガス室」「ユダヤ人虐殺」「ナチス」といったキーワードで語られるように、『第二次世界大戦中に、ヒトラー率いるナチスによって、ドイツおよび周辺国(ポーランド)にて、ユダヤ人を強制的に収容し、毒ガスにより大量虐殺した』とされる事件です。

しかし、実はホロコーストの真相については、まだ明らかになっていない部分が多いのです。

先のイランで開かれた会議では、「ホロコーストの史実を検証すべきだ」と考える人々が70人ほど集まって話し合いがもたれました。結論は出なかったようですが、「ホロコーストは間違っている」とする意見が多勢だったようです。会議のあと、地元の新聞にはユダヤ人代表とイラン首相が握手をしている写真が掲載され、話題になりました。このイランの首相であるムハンマド・モサデクは、ホロコースト修正主義者の先鋒であり、イスラム圏ではホロコーストはなかったと信じている人も多数います。

もちろんこれに対して怒ったのがイスラエルのユダヤ人たちです。またアメリカの報道機関の受け止め方も大体は否定的なものでした。

私が見聞きした情報に基づいて考えると、ナチによるユダヤ人収容&虐待は間違いない事実だと思います。しかし、ガス殺やその数などに関しては、その説明に矛盾が多く、検証を要すると思われます。

このように定説が一人歩きして、歴史上の事実がきちんと検証されていない問題は、ホロコースト以外にもあります。

例えば、日本では南京事件がそれにあたります。

こちらも実際に起きた事件であることは確かと思われるのですが、その経緯や規模などの詳細については不明な点が多いです。そして言い伝えられていることの一部は、明らかに間違った情報に基づいていることがネットを通して一般にも知られるようになってきました。


そして最近ではアメリカの911テロ事件でも、多くのことが未検証のまま、国策の動機付けとして利用されたことが明らかになりつつあります。

少々長いのですが、911テロ事件の裏に隠された秘密について迫ったドキュメンタリー映画がこちらで配信されていますので、よろしかったらご覧ください。


結局何が言いたかったのかというと、

情報は操作されるものである

史実は検証を待って語られるべきである

ということでしょうか。

2006年12月8日

大型テレビ

昨日用事があって、帰り際にBest Buy(大型家電店)に寄ってきました。

月に一度くらいはこの店に行く機会があるのですが、この時期はクリスマス商戦ということもあって、いつもより力が入ってます。

注力商品はなんといっても大型ディスプレーです。

夏ごろに見たときは、日本メーカーの製品は半数くらいで思ったよりも勢いを感じなかったのですが、今日見たところは7割くらいは日本のメーカーでした。 中でも目を引いたのがPioneerのプラズマディスプレー。なんと65インチ!確か去年(一昨年だったかな?)の展示会で世界最大のプラズマディスプレーとして70インチが発表されていたように思うのですが、いよいよ家庭向けの製品でも70インチの世界に突入ですね。さすがに価格は店頭商品の中ではダントツに高くて6,500ドルでした。それでも一昔前のハイビジョンテレビよりもずっと安いです。

《注》すみません、訂正です。いま書き足したときに調べたら65インチじゃなくて60インチみたいですね<パイオニア。見間違えたのかなぁ?パナソニックは65インチも出しているみたいです。

液晶がメインの日本市場と違って、こちらアメリカの主力は50インチ前後のプラズマディスプレーもしくは70~80インチのリアプロのようです。もちろん液晶もありましたけど、アメリカ人は安くてより大きい画面を好むからなんでしょうね。 価格はどちらも似たようなもので、ボリュームゾーンで$2,000~3,000ってところでしょうか?日本は同じ画面サイズだと50万円以上はしますから、如何にアメリカが安いかというのがわかります。

《注》↑と書いてからお値段を調べなおしてみたんですが、日本も結構安くなってるんですね^^;
 - ベストバイのプラズマディスプレーの料金表(ウェブ)
 - 特価comの料金表
実はあんまり変わらないのかな?

画質の方はというと、、、日進月歩でよくなってますね。中でも目を引くのがSAMSUNGの製品で、日本製品と比べても遜色ないです。それどころかよく見えます。 でもこれってどちらかというと日本製品の画質が悪く見えているだけで、本来の映りじゃないのが原因なのではないかと思ってます。 私の勝手な邪推ですが、おそらくSAMSUNGの営業がBest Buyに根回しして、自社製品が相対的にキレイに見えるようにディスプレーさせているんじゃないんでしょうか? 日本のメーカーはこうした末端の店頭でどのように飾られているのかを細かくチェックしないと、アメリカ人が日本製品の方が性能が劣っていると思いかねません。中には明らかにチューニングが狂ったままの製品もあって、ひねくれものの私には何か意図的なものを感じてしまいます。

テレビ以外の商品も日本勢が圧倒的で、デジカメもノートパソコンも高機能品はほとんどが日本製でした。特にデジカメは日本メーカーの独壇場ですね。けど値段を見るとあまりにも安いので、なんか複雑な気持ちになります。同じ機種でも日本で売っている方が高いんじゃないでしょうかねぇ?

と、まあ勝手なことをいいましたけど、白物家電が中国に移った今、こうしたハイテク家電は日本がリードしているのは間違いないわけで、是非ともこれからも頑張り続けて欲しい分野だと思います。

(続き)

今日はウォルマートの家電コーナーを覗いてきたのですが、こちらは店頭商品の半数以上がいまだにブラウン管テレビでした。ブラウン管だと30インチ前後の日本メーカー製でも$200程度から買えますからビックリです。VTR付きでも小型(20型以下)だと$100切ってます。もちろん聞いたことのないメーカーが多いですけど。ウォルマートに置いてある薄型テレビはサイズも小さめのためか、液晶がメインでした。中には32型で$1000切ってるのもありますから、本当に安くなったものです。メーカーは聞いたことのないメーカーでしたけど。多分、中国製なんじゃないかな?

今後も大型テレビはますます画面は大きくなり、高画質&低価格になっていくんでしょうね。キャノン・東芝のSED、ソニーのFED(そういえば最近投資会社と共同で新会社を立ち上げましたね)と新技術も目白押しです。

そうそう先日マイアミにいったときに見たんですけど、海辺の高級コンドミニアムの角部屋の壁一面にフットボールゲームが映し出されていました(サンクスギビングだったので)。こういうお宅がアメリカにはごまんとあるんでしょうね。ん~、うちにも大画面テレビが欲しくなってしまった(笑)

2006年12月4日

Holiday Festival of Lights

いよいよ師走です。アメリカはすでにクリスマス商戦一色。ラジオを点ければ一日中クリスマスソングが流れ、「ハッピーホリデー~♪・・・」が私の頭の中ではリピートしてます(苦笑)

そんなクリスマスムードの中、家々のライトアップを楽しみにしていた我が家なのですが、こちらサウスではライトアップはあまり盛んではないようです。ニュージャージから移ってきた英会話教室の先生も、ノースに比べてサウスはクリスマスディスプレーが少ないと嘆いていました。

まあ、12月だというのに暑くて寝苦しいこともあるくらいですから、冬をイメージした飾りつけをしても違和感があるのも確かです。でも去年フィリーの郊外で見たディスプレーのゴージャスさを一度体験してしまうと、つい今年も・・・と期待したくなるのが人の性というもんです。

どこかでクリスマスのイベントがないものか?とリサーチしたところ、、、

ありました!!

Holiday Festival of Lights
at James Island County Park
November 10th ~ January 1st

ウェブサイトを見ると、椰子の木のライトアップがあったりして、いかにも南国らしい雰囲気。これは見に行かないと!

入場料は、車1台に付き10ドル (15人まで)。
時間は、夕方5:30~11:00(金・土)、10:00(他の曜日)。
となっています。

今年で17回目。Folly Beachに行く途中にあるみたいですから、チャールストンに住んでいる方には案外有名なイベントなのかもしれません。全米ベストライトアップ第7位だそうですから、お近くの方は是非どうぞ!

2006年12月1日

少子化白書

少子化白書平成17年度版が公表されました。

何をいまさらである。大体において平成16年が白書第一号って遅すぎますよ。内容を見るとエンゼルプランは平成7年度にスタートしたとありますが、この10年は何だったの?って状態です。深刻さがまったく分かってませんでしたね。

コチラにある背景を読んでもらうとわかりますが、政府は未だに状況をぜんぜん分かってませんね。

もちろん少子化に至る原因は複雑多様です。けど根本は国が抜本的な対策を打ってこなかったことにあるんです。少子化対策なんて難しいようで案外簡単なのではないかと思います。

簡単に言えば「子どもを産むのがエライ」「子供をつくらないと損」みたいな状況を作り出せばいいんです。経済的援助が一番効果的でしょう。年金のような手当てを作って、それを充実させるのが一番です。国民は将来への投資だと思えばいいんです。

周りの友人たちを見ていると、子供が出来てしまえば、どんな状況であってもそれはそれは全身全霊かけて子育てしてます。でも2人目、3人目となると、なかなかそうは行きません。疲弊しきってます。統計上見ていると、少子化の一番の原因は全く子供を作らない夫婦が増えていることで、子供を産む人たちに限って言えば、その人が産む子どもの総数にあまり違いはないようなのですが、やはり対策を考える上ではすでに子供を育てている人たちに耳を傾けるべきでしょう。

子どものいない人たちにどうすれば子どもを作りますか?といくら聞いてみたところで、そう簡単には変わりません。それよりも実際に子供を育てている人たちが、子供を育てやすい環境にしてあげることが、遠回りでも子なし夫婦を減らすのに効果的なんだと思います。

具体的なことについては、また別の機会にでも。