2007年9月29日

携帯ローミングサービスの薦め


携帯電話での国際通話料金の節約術についてのNew York Timesの記事。(タイトルをクリックすると記事が開きます)

いまや生活の一部になってしまった携帯電話。ほんの10年前までは携帯電話を持っているほうが珍しかったなんて考えられないくらいにまで世界中で普及しました。便利になった反面、通信費の負担も増えました。通話料は年々安くなってきているとはいえ、国際通話に関してはまだまだ高いのが実情です。

日本では確かボーダフォン(現ソフトバンクモバイル)が最初に海外ローミングサービスを始めたように思いますが、おそらく今はすべてのキャリアで海外でも利用可能な端末が発売されているのはないでしょうか?

しかし現実問題として、海外での利用を含めて国際電話をプライベートで頻繁に利用する場合、その通話料金はふところを悩ませる問題です。これは日本に限った問題ではなく、アメリカ人にとっても同じです。

記事にもあるようにバハマから本国へ20分間通話すると、その通話料は$60もかかります(T-Mobile)。電話好きのアメリカ人ならずとも、おいそれと使うわけにはいきません。

そこで今回紹介されているのが、Cubic という会社の MaxRoam (マックスローム)という新手のサービス。専用の端末(写真、$140)を利用することによって、通話料を最大90%節約できます。またお使いの端末がSIMロックされていないことが条件となりますが、専用のSIM($40)を使うことでも同様のサービスを受けられます。

からくりは至極簡単。MaxRoam を利用することで、ネット回線を経由した通話が可能になるためです。そのためには、国ごとに専用の電話番号を取得する必要があるのですが、固定費(ランニングコスト)は全て無料です。さらに専用の端末を使う場合は、毎月$42でWiFi通話サービスも受けられるようになります。

T-MobileのWiFi通話と違って、WiFi通話と普通の通話サービスをシームレスで切り替えることはできない(つまりWiFi圏外になると一旦通話が切れてしまう)ようですが、それでも海外での利用頻度の高い人には一見便利なサービスに思えます。

問題点として、ダイアルする際に国番号が必要なこと、通話開始時に「おつなぎします」といったメッセージが流れること(余計な時間が通話ごとに25秒ほどかかるみたい)、音声に1~2秒の遅延が発生すること、また新ビジネスにありがちなサポートをはじめとしたサービスに問題があること、などが挙げられていますが、それらの欠点を考慮しても利用価値はありそうです。

日本では海外で携帯を利用する頻度が高い場合、海外端末(SIMロックされていない端末)を手に入れてさらに各国用のSIMを購入して入れ替えて使っている方も多いと思いますが、今後はこういったサービスを利用するのも一つの節約術になりそうですね。

これはアイルランド発のサービスだそうですが、すでに日本を含む世界160ヶ国での利用が可能です。個人的にはHTCの端末を購入して、MaxRoam のSIMを使うなんていうのが、クールに思いますけど、皆さんはどうですか?(iPhone が SIM unlock できればそっちのほうがスマートかも、いや Google phone に期待か?とか、ギークな皆さんにとって今後も話題はつきませんね)

ちなみにGoogleで"MaxRoam"で検索かけたら、英語で70,500件、日本語だとわずか14件しかありませんでした。Yahoo! JAPANの日本語検索に至っては、たったの2件でした。まだマイナーなネタみたいなのでここで取り上げてみました。




2007年9月25日

Vonageの行方


渡米したての頃(05年春)は、ちょうどアメリカではIP電話サービスが普及し始めたばかりでした。そこに当時鳴り物入りで登場したのが、バニジ(Vonage)というIP電話サービスに特化した会社です。

アメリカに来たばかりの頃は右も左もわからないような状態でしたので、家の電話はとりあえずケーブルテレビとセットでコムキャスト(Comcast)のVoIPに申し込んだ(サービスを開始したばかりで割引特典があった)のですが、のちにVonageの方が基本料金や国際通話が安いことがわかったため、番号移行サービス(ナンバーポータビリティサービス)を利用して乗り換えました。

そのVonageがいま存続の危機に立たされています!!

今年3月にVerizon communications Inc.の特許を侵害しているという判決が降り、莫大な支払い命令が言い渡されたばかりですが、さらに本日Sprint Nextel Corp.の特許も侵害しているという判決が出て、三行半をつきつけられた格好です。 (タイトルをクリックするとWSJの記事が開きます)

この会社は私が加入後に株式を上場したのですが、今日のニュースを見たあとその株価を調べてみてビックリ!

上場時は$17ほどあった株価がその後は滑り台状態で、今日のニュース(判決)後にはとどめを刺され、なんとIPO後の株価の10分の1以下の$1.4にまで下がってます(時間外取引で安値を更新)。こりゃまじでつぶれそうです。。。 (画像はBigChart.comより引用)

先月、業界2位のSunRocketが倒産したばかり(7月に突然サービスを中止)だというのに・・・

現在、VoIP業界は激しい価格競争にさらされています。下記の業者はサンロケット社の顧客を取り込むのに必死とのこと。

ずいぶんとたくさんあるんですね。正直、知りませんでした。

それにしてもVonageからIPO前にカスタマーに上場株購入を促すメールが何度か来て、こころを動かされたものですが、今になって思えば買わなくてよかったぁ(^^;

アメリカといえども(アメリカだからこそ?)、このように会社設立後数年の内に、飛ぶ鳥を落とす勢いだった会社が倒産に追い込まれるんですから、今の競争社会を生き残るのはホンマに大変なことだと思います。

2007年9月22日

サバンナ ジャズフェスティバル

ジョージア州サバンナで、明日(9月23日)からジャズフェスティバルが開催されます。
(タイトルをクリックすると公式サイトが開きます)

The 26th SAVANNAH JAZZ FESTIVAL
9月23日(日)~30日(日)
The Coastal Jazz Association presents

開催場所と開催日時は
23日(日) Kokopelli’s Jazz Club and Restaurant 17:00-21:00
24日(月) Kokopelli’s Jazz Club and Restaurant 20:00-23:00
25日(火) Kokopelli’s Jazz Club and Restaurant 20:00-23:00
26日(水) Armstrong Atlantic State University 19:00-23:00
27日(木) Forsyth Park 19:00-23:00
28日(金) Forsyth Park 19:00-23:00
29日(土) Forsyth Park 15:00-23:00
30日(日) Forsyth Park 16:00-

27~29日は公園(Forsyth Park)ステージでの公演終了後は、23:00からKokopelliでショーがあるみたいです。

出演者等の詳細は、こちらのスケジュールをご覧ください。(pdfファイルが開きます)
Yellowjackets Featuring Eric Marienthal、Ben Tucker Trio Featuring Lynn Roberts、John Lee Hooker, Jr.など日替わりで聴けるみたいです。

お近くの方は是非!出かける際はチェアを忘れずに!


ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年9月4日

アメリカの大学の授業料

New York Timesの記事によるとアメリカの大学の授業料に歪みが生じているみたいです。

アメリカでは日本以上に公立と私立の授業料の差が大きいのは周知の事実ですが、公立大学でも運営費の高騰から授業料だけでは経営が成り立たず、エクストラで各種の利用料金(fee)が発生している模様。

例えばオレゴン州立大学では授業料(tuition)$3,984とは別に各種サービス利用料として$1,542が徴収されるようになったことが挙げられていました。

公立大学の場合、授業料は州議会で決定されるわけですが、当然授業料を上げることに対しては反対も多く、そう簡単には授業料を改定することはできないため、大学側で別料金として必要経費を集金する必要があるようです。

これでは学費を上げないと言っていても本末転倒なわけで、生徒側の不満は募るばかりです。

こういった状況に対して、昨年カリフォルニア大学では在校生に対しては入学後に徴収されたサービス料の返還をしています。ただし、これはあくまでも例外であって、ほとんどの大学では入学後毎年のように生徒側の同意なくサービス料の上乗せが行われているようです。

日本の国立大学の場合、授業料は入学時のものが卒業するまで保証されていましたが、新規に入学する人たちの授業料は毎年更新され、年々高くなっていったのを覚えています。今では国立大学の授業料は私立大学と比べてそれほど魅力的ではなくなっているのではないでしょうか(除く一部の学部)。

アメリカの場合、公立大学は私立大学に比べて圧倒的に安いとはいえ、自らローンを組んで学費を払っている生徒には、こうしたエキストラの出費は大きく、今後もこうした事態が放置されると社会問題化しないとも限りません。

この記事の中でも触れられていましたが、ワシントンDCにあるジョージワシントン大学の授業料は$39,210、これに学生寮の代金を含めると年間$50,000を超えるそうです。この大学はお金持ちの子息が多いとはいえ、日本なら私立の医学部にでも通えそうな金額です。大学に通うのも楽ではありません。さらに高等教育(MBAやPhD)を目指すとなるともっとかかるわけですから。

それだけに大学の教育環境は日本に比べると圧倒的によいのも事実ですから、やはり日本の大学や大学院もそれなりにお金をかけないとアメリカのように魅力的な環境を作ることは難しいのでしょうね。



ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)

2007年9月3日

アメリカで評判のよいレストランを探すには?

アメリカに限らず旅先で食事をする際にインターネットの情報はとっても便利。一昔前なら旅行のガイドブックや現地の観光案内パンフレットなどを頼りに評判のレストランを探したものですが、今は日本人の書いたサイトやブログはもちろんのこと、いわゆるシティ情報サイトなんかを見れば好きなジャンルのレストランを探すのも至極簡単です。

Citysearchなどの有名サイト一つでも、ほとんどの都市をカバーしていますから、それほどこだわりのない向きにはこれで十分なのかもしれません。お店の場所や営業時間がわかるほか、こうしたサイトには匿名によるお店のレビューもあるので、選ぶ際の判断材料になります。

ただこれらの総合サイトは必ずしも地元の人たちの評判を反映しているとは言いがたいのも事実。例えば、日本でも美味しいお店を探すときにはその筋の個人サイトを見たほうが参考になるのと同じように、アメリカでもグルメな人たちの集まるサイトを覗いたほうが、有益な情報を得られることが多いです。

今日はそんなアメリカ人の本音が聞ける(見られる)サイトのご紹介。

"Chowhound"

アメリカ在住者にはよく知られたサイトなのかもしれませんが、ここの掲示板はローカルな情報を得るのにとても役に立ちます。

ここで得られたお店の名前を元にgoogleで調べれば、お店のサイトも簡単に見つかりますし、さらに別の個人ブログなども見つかったりします。

ただここの掲示板を見てて感じるのは、アメリカ人は日本人と違って人種やバックグラウンドの異なる人たちの集団なためか、話がかみ合っていないこともしばしば見受けられます。コストパフォーマンスを元に語っている(と推測される)場合もあれば、料金を度外視して最高の料理を求めている場合もあったりして、彼らの意見をそのまま鵜呑みにするのは難しく思います。

私が利用する場合は、ここで得られたレストランの名前を元にそれぞれのサイトを見て食べる場所を決めるようにしています。アメリカではほとんどのお店がホームページを持っているので、あらかじめメニューを見ることも出来ますし、大体の雰囲気も分かるので便利ですよね。日本だと美味しい定食屋さんとかがあってもホームページなんてありませんから(笑)

ただアメリカのレストランのサイトを見ていて不便だなぁと思うのが、住所を書いてないお店が多いんですよね。地図は載っているのですが、大体その地図は分かりにくいことが多いので、方向音痴の我が家はその地図でたどり着けないことが多々あったりします。google mapで調べていった方が間違いないので、住所が載っていないと別のサイトで探したりする必要があったりして、なんか本末転倒な感じもしなくありませんけど(このとき役に立つのが先ほどのCitysearchなど)。

アメリカ国内を旅行する際には、ぜひとも一度覗いてみてください。きっと日本人の書いたサイトからは得られない情報も得られること間違いなしですので。

ブログランキングに参加しています。(クリックするとブログランキングのサイトが開きます)