アメリカの肥満史
上のアニメーションGIFはDiggで話題になっていたここ20年ほどのアメリカの州別の肥満人口割合の推移です(出典 CNN.com、タイトルをクリックするとCNNのサイトが開きます。)。
*アニメーションGIFがうまく作動しないようなので、お手数ですが画像を別ウィンドウで開いて見てください。
最初の10年はデータが不足しているので、実質10年程度の変遷ですが、もの凄い勢いで増えてます。
ちなみにここでいう肥満は、BMI(Body Mass Index)で30以上ですから『高度肥満』に当てはまります。
具体的には、身長150cmで67.5kg以上、160cmで76.8kg以上、170cmで86.7kg以上、180cmで97.2kg以上の人たちです。
2004年の分布を見ると、BMI30以上の割合が人口比25%以上の州(地図の赤い州)は、ミシシッピ州を中心にして西はテキサス州、東はウェストヴァージニア州(TX~MS~WV)まで広がっています。いわゆるディープサウスとかバイブルベルトとか言われる地域に重なっているように見えますが、東海岸(大西洋)に接した州(SC,GAなど)よりも東北に向かって延びています。
まあ、地域的な違いはあるにせよ、今や全米のほとんどの州で15%以上の人が『高度肥満』なわけですから、これは日本人から見ると異常というしかありません。
それもそのはず、世界主要30カ国の調査の中で、一番肥満の多い国が「アメリカ合衆国」で、一番少ないのが「日本」なのですから。(国別で肥満人口の割合を比較したグラフ)
上のグラフは『肥満(overweight、BMI25以上30未満)』も含めた割合のグラフですが、その差は一目瞭然ですね。(ソースはThe OECD Health Data 2006. OECD, Paris 2006.の孫引サイト)
原因はいろいろとあるのでしょうけど、乗り物の座席をはじめとして、標準体型を想定して設計されているものも、これではいろいろと不都合が出てくるのではないでしょうか。エレベーターだって10年前に20人乗れたものが18人くらいしか乗れなくなっている可能性もありますよね?
飛行機だってエコノミーで両隣を『高度肥満』の人に挟まれたら、そこにいるだけで窒息しそうです。
そういえば先日スポーツ(NASCAR)観戦に行ったときに、あるアメリカ人がちょうどこの境遇にあって、あまりに狭苦しかったのか文句を言いたいだけ言い放って途中で帰ってしまいました。普通の体型でも狭いと感じるスペースでしたから無理もありませんけど。このままいったら近い将来は場所や用途によっては、体重別に料金を設定するようになるかもしれませんね(特に飛行機)。そうしたらアメリカ人ももう少しダイエットする気になるかもしれませんよ。
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2 件のコメント:
こんにちは~ M美です。
トルネードの警報が出ていますが、大丈夫ですか?ワタシのすむサバンナは、サウスサイドは大雨で 雨が斜め横に降ってました。
運転していてすごく怖かったです。
家のほうは小雨程度で 同じ市内でもずいぶんちがうものです。
トルネードの被害がでないよう お祈りしています。
M美さん、こんにちは。お返事遅れてすみません。こちらではトルネード警報は特に出てませんでした(と思います)。
>家のほうは小雨程度で 同じ市内でもずいぶんちがうものです。
私の職場はビューフォートから少し離れているのですが、自宅と職場でも天気はだいぶ違います。ビューフォートは比較的大雨は少ないように感じます。
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