2007年10月4日

未来のクルマ?



タイトルの通り、今日はクルマネタ。

写真は2~3日前に予約が開始された「Aptera」というアメリカ版電気自動車。日本でも話題になってますでしょうか? (タイトルをクリックするとメーカーのサイトが開きます。音が出ますので注意!)

電気自動車といえば、その歴史はハイブリッド車よりもずっとずっと古いのですが、日本では普段の生活ではなかなか見かけませんよね。アメリカだと自動車というには抵抗がありますが、カート(いわゆるゴルフカート)はかなり充電式が普及しています。郊外のデベロップメントやアパートなんかには必ずおいてあります。歩行者の多い住宅地や町内の移動などには、手軽で経済的で便利なんでしょうね。

この辺はゴルフ場も多いせいかカートの需要が高いのか、町内だけでもYAMAHAの代理店が2軒もあります。YAMAHA侮れません。

と、話がそれたところで、本題に戻りまして、





「Aptera」(ギリシア語で"羽なし"の意)ですが、写真で見る限り、なかなかオサレなクルマです。予定では、オールエレクトロクスとハイブリッドの2タイプ。

これまでの電気自動車の最大の欠点はフル充電でも航続可能距離が短いこと。それゆえタウンコミューターとしてしか使い道がありませんでした。「Aptera」もフル充電で最高120マイル(約200km)ですが、これならまあ通勤程度であれば日常の足としても使えそうです。ハイブリッドに至っては小型ディーゼルとの組み合わせで、リッター120km以上走るそうです。

その理由は、軽量かつ空気抵抗の少ない3輪車だから。

馬力は推定25馬力(19kw、未だにこの表記には慣れない)しかありませんが、最高速は95mph(約150km/h)ですから必要十分です。

空気抵抗はCd値0.11と驚異的な数字を叩き出しています。プリウスやインサイトが0.26とか0.25というレベルですから、これはもう3輪車にしか出来ない荒業でしょう。

車重400kg未満で、どのように安全衝突性能を確保するのか分かりませんが、ウェブサイトによればフロントの緩衝材やシート構造、サイドインパクトバーなどによって安全が確保されているそうです。まあ、普通に考えれば、これは普通自動車ではなく、モーターサイクル(2輪など)のカテゴリーに入りそうです。

アメリカ人の中には「今から自動2輪の免許とらなきゃな!」とか言っている人もいるとかいないとか。

電気自動車や燃料電池車をはじめ、次世代のクルマの話題はつきませんが、日本みたいな狭い国土の国は商用車なんかは電気自動車にした方がトータルのコストは安上がりのような気がするんですけど、どうなんでしょ?

日本にいたとき真面目にチョロQを買うかどうか悩んだ自分には、$30,000以下というプライスの「Aptera」はかなり魅力的なクルマに映るのでした。

お金のある人は、こちらもどうぞ。http://www.teslamotors.com/


こんな場面がフラッシュで出てくるあたり、ターゲットは裕福なご年配の方なんでしょうかね?一番上の写真は確かプリウスにもこんな感じのイメージ写真があったような気がします。

(写真は全て Aptera Motors, Inc. のサイトから転載させていただきました)

"Aptera" Google ヒット数 787,000(Eng), 28,200(Jp)

(10/09/2007追記)
自動車評論家の舘内氏のコラムにEV(電気自動車)の記事が掲載されていました。日本では新世代のEVがすでに実用一歩手前のようですね。個人的にはバッテリーの信頼性の問題がクリアできれば、ガソリン高騰を背景に今後EVが急速に拡大する可能性を秘めているように感じます。中国などの大気汚染が深刻な問題になる地域では、多少信頼性が低くても政策として安価なEVを推進する可能性もあるように思えます。数年前に大手家電メーカーと自動車メーカーで組んで「Will」などの企画車を作ったことがありましたが、今後はF-1以外でこの分野でTOYOTA&Panasonicのコラボが見られるかもしれませんね。ちょっと楽しみです。


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