2007年10月13日

South BBQ

今日はバーベキューの話。

日本にいたときはアメリカに行ったら本場BBQを堪能するぞ!と思っていましたが、いざこちらで生活をしてみると、それほどBBQを食べる機会がありません。もちろん日本にいたときよりは、ホームパーティーなどでBBQをいただく機会は多いのですが、アメリカのおうちでするBBQって、ハンバーガーを焼いたり、ホットドック焼いたりするだけのグリル料理がほとんどだったりするので、バーベキューって感じがしないんですよね。

どうやら日本人の想像するBBQとアメリカ人の想像するBBQというのは、少々違うものなのではないかと最近は思っています。

日本では「BBQ=アウトドアでする焼肉」というイメージがあると思いますが、アメリカでは上記のような家庭でするBBQもそうですが、お店で食べるBBQもいわゆる焼肉とは違います。リブ料理かもしくは肉の塊を丸ごと焼いた(燻った)ものをほぐした料理を指すことが多いように感じます。

*上記は私の個人的な感想ですので、「いや、違うだろ」といったご意見もあるかと思います。よろしければ皆さまのご意見をお待ちしております。

そういう意味では、本格的なBBQを食べる機会にはなかなか恵まれませんでした。

ここではそんな私の数少ないBBQ体験をご紹介したいと思います。

アメリカに来て最初のBBQ体験は、フィラデルフィア郊外にあるリブ専門店『Rib Crib(リブ・クリブ)』でした。友人に教えてもらってたどり着いた場所は、スラムに近い黒人街にある小さなお店。店員もお客も黒人しか見かけず、当時はカルチャーショックに近いものを味わいました。



BBQといえば『豚』が定番のようです。ちょっと意外ですよね。なんとなくビーフってイメージが強かったのですが、BBQレストランといえばポークの方が多いようです。


店内にある煉瓦の釜。ここでグリルしたてのお肉をチョップして、特製のソースに絡めて包んでくれます。ここはテイクアウトのみ。


これがそのBBQ。要は日本でいうスペアリブでしょうか。めさうまです。ここ以外では味わえない独特のソースです。あまりの強烈さに一発でファンになりました。

BBQの良し悪しは、肉質や焼き方ももちろん関係しますが、ソースが重要なポイントになります。そのため人気のお店はどこも特製のソースが売りになってます。


お次はノースカロライナ州アッシュビルの『12Bones(トゥウェルブ・ボーンズ)』。こちらも地元民御用達のお店といった趣でしたが、それなりに観光客にも開かれた雰囲気がありました。ただ街中からは遠く外れた場所にあるので、あらかじめ下調べしておかないとたどり着けません。ここもなぜか一見治安が悪そうなところにあるんですよね。


周りは窓ガラスのないビルディングが立ち並ぶスラムっぽい場所。大通りに面しているので、別にクルマでいく場合は危険な感じはしません。


お店のカウンター。BBQはフル(リブ12本)かハーフ(リブ6本)、それに数種類のソースから好みのソースを、さらに2種類サイドメニューを指定して注文。ソースも5種類くらいある上に、サイドメニューもたくさんあって迷います。


こちらがBBQプレート。さきほど注文したものにコーンブレッドがつきます。バーベキューソースはエキストラでさらに好きな味付けも可能。飲み物は別注文。ハーフで10ドル。ここは肉が旨かったです。フルでもいけたかも。骨までしゃぶりつくすというのがぴったりなsticky fingersなお店でした。


お次は日本人のもつBBQのイメージとはかけ離れたサザンスタイルのBBQ。バーベキューはサウスカロライナが有名なのですが、私が初めてこのタイプのBBQをいただいたのはテキサスのダラス-フォートワース空港のフードコートでした。テキサスはビーフを使うようで、そのせいかソースもそれほどこだわりが感じられません。


ピンボケしてますが、フランチャイズ『Dickey's(ディッキーズ)』のファーストフード。こちらはテキサス発祥ですが、全国レベル(といっても南部中心ですが)で展開していますのでご存知の方も多いかも。カナダやイギリスにも支店があるようです。



バーガータイプのサンドウィッチで一つ5ドルくらい。ここも注文すると、その場でローストビーフの塊をスライスし、それをチョップしたあとソースを絡めてバンにはさんでくれます。トロトロのお肉でぺロッといただけます。

私はまだ行ったことがありませんが、お店にはリブのBBQもあるようですね。この手のチェーン店で他に有名なのが、『Sticky Fingers(スティッキー・フィンガーズ)』です。こちらはテネシー州メンフィス発祥なのですが、サウスカロライナ州にもチャールストンをはじめとして多くの支店があります。


最後にご紹介するのが地元にある『Pink Pig(ピンク・ピッグ)』。サウスカロライナ・ジョージアでBBQフリークたちがお勧めする5本の指に入るお店です。




サバンナから車で20分くらいの田舎町にある上、お店のホームページもないので、おそらく口コミで知られる知る人ぞ知るお店です。場所はこちら。サバンナやヒルトンヘッドまで遊びに来られたらぜひ訪ねてみてください。

ここのBBQもリブ料理ではなくて、炙った(燻した)肉の塊をほぐして、特性のタレをかけていただくタイプです。


美味しいそうでしょ?こちらのお肉はポーク。あっさりしたやわらかいお肉です。日本で言うと脂っこくないチャーシューのトロトロ系に近いかなぁ~、という感じ。


特製BBQソースは全4種類。サウスカロライナバーベキュー組合によれば、伝統的なバーベキューソースは Vinegar and Pepper、Mustard、Light Tomato、Heavy Tomato の全4種類だそうですが、ここのお店のは Apple系が1種類、マスタード系が2種類、トマト系が1種類でした。どれも美味しくて甲乙つけ難かったです。


ちなみにネットの掲示板で知ったのですが、アメリカ人はBBQのことを"Q"って言うんですね。最初はなんのこと言ってるんだかわかりませんでしたよ(ーー; 掲示板でBBQ命な方々のコメントを読んでると、日本のラーメン通の方々に通ずるものを感じました。食べ物に関しては万国共通なのだな、とまた感心した次第です。


今月はサウスカロライナでBBQのコンテストが開催されるんですね。

"Carolina Q Cup"
October 26-27, 2007Hendrix Farms, Lexington, SC

タイトル見て誤解されませんように。決してカロライナの巨乳コンテストとかではありませんので、お間違えなく(^^;

観客は無料でその作品を味見できるようです。チャールストンからそれほど遠くない場所ですから、職場の友人を誘って行ってみようかな。お近くの方はぜひ!


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