2007年10月10日

根拠なき熱狂

今日のお題は"irrational exuberance"。

日本語だとタイトルの通り「根拠なき熱狂」とか「理由なき熱狂」と訳されます。この言葉が世界中を駆け巡ったのが今からおよそ10年前の1996年、前FRB議長のグリーンスパン氏がときの株式市場に対して発したことばです。それから数年して、2001年にアメリカのITバブルははじけました。1990年の日本市場しかり、なんでも行き過ぎると必ずその反動が来るのが世の常です。

いま世界中が好景気に湧いています(日本も戦後最長の好景気と言われて久しいですが、所得の上がらなくなった現在、日本の庶民にその実感はないかもしれませんね)。それに伴いBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)を始めとする発展途上国への資本の流入はとどまるところを知りません。

日本の株式市場も2003年を底に回復してきたとはいえ、これら発展途上国の株価の上昇は日本の比ではありません。下のグラフを見ていただければ一目瞭然ですよね(出典はYahoo!)。上が過去5年、下が直近1年の推移で、ブラジル(赤)、インド(黄緑)、ロシア(橙)、中国(黒)、米国(薄橙)、日本(青)です。




特にここ1年(グラフ下)を見れば、中国の株式市場はヒートアップしています。中国の世界経済に占める大きさがクローズアップされるにつれ、アメリカでも中国の存在感は増すばかりです。もちろん中国株式市場の成長は外資によるものばかりではなく、中国自身の経済成長によって得た資本の増加によるところが大きいわけですが、さすがにその過熱感から"Irrational Exuberance"が囁かれています。


で、ようやく本題です


この「根拠なき熱狂」を中国語ではどのように表現するかご存知ですか?



『無理心中』

。。。じゃなかった(^^;

『無理熱心』(Wu Li Re Xin)

と書くそうです(ソースはこちら)。実はこれが書きたくて、記事にしたんです(^^ゞ(てへ)



このまま中国語でgoogleっても検索結果にはほとんど出てこないので、その真偽のほどはわからないのですが、直感的で面白いですね。

ソースのブログ記事では、新興国全体(主にアジア)と中国のETF(Exchangable Trade Fund, 上場投資信託)を比較してその説明がなされていました。

まあ、バブルははじけてみるまでわかりませんし、実際アメリカも日本もバブルだバブルだと騒がれてからはじけるまで1年以上はあったように思います。

中国に限らず新興国の成長は今後も続くでしょうし、いずれ調整が入るにしても、長い目で見れば新興市場への投資は魅力的ですね。

日本の低金利が続く限り、今後も日本の個人資産はこれらの国へと流入し続けるでしょう。参考までに各国の政策金利&その推移もオマケで載せておきますね(上は10月5日時点のもの、国名はguessしてくださいませ)。



これを見て「20%も利子がつくの?!」なんて思う方もいるかもしれませんが、そういう国のインフレはひどいもんですから、実際はマイナスだったりします。その辺はよく調べてみないとわかりませんけどね。

ポイントは一つ。

これらのグラフから10年後、といわずに3年後の世界経済を想像するとワクワクしてきませんか?「世界は一つ(大前氏のいうボーダレス)」というのが身をもって分かるこの頃です。

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