2007年6月8日

アメリカの職業でみる高給取りとワーキングプア

「いいかい、大きくなったらお医者さんと結婚するんだよ。お医者さんと結婚すれば幸せになれるから。」

娘に対してこんなことを言っている方いませんか? 日本には、いまどきはいませんよね^^ゞ

今回ご紹介する記事(タイトルをクリックするとリンクが開きます)ではアメリカの高給取りベスト15のうち13種が医療関係(ドクター)だったことを受けて、上記のようなセリフが出ています。かなり私が脚色してますけど。^^ゞ

調査の結果、職業別給与ナンバーワンは返り咲きの「麻酔科医」。ちなみに医療以外の2職種は「経営者(チーフエクゼクティブ)」(10位)と「パイロット」(14位)。アメリカでは稼ぎまくっているイメージのある「弁護士(ロイヤー)」は16位。

ソースは政府発表のデータを元にしたForbesの調査ですが、この順位は職種間の平均で見たら間違っていないのかもしれませんけど、それぞれの職種のトップ100とか中央値で見たら、順位はまったく違ってくるでしょうね。

アメリカでも開業医と勤務医では収入は全然違いますし、チーフエグゼクティブなんてふざけた職種が入っているくらいですから(これって職種じゃなくてポジションじゃん!それに幅がありすぎ!)。私から見るとかなりラフな調査です。だって、それなら医師だって科別にする必要ないでしょう。医師にも病院経営者もいるでしょうし。どこの国でも医師は高収入ということでネタにされがちですね。私からみれば、医師の資格を取る大変さとその労働内容からすれば、決して給料が高すぎるとは思いませんが。

ちなみに別の調査によれば、アメリカの企業経営者のサラリーは桁が違います(参考記事『アメリカの高給取り』)。 ウォール街の金融業界の方々もここに挙がっている麻酔科医の平均給与($184,340)よりもおそらく高収入でしょう。 それになによりも資本主義社会では、本当のお金持ちは不労所得で稼ぐわけですから、今の世の中本業による収入の多さでお金持ち度を見ることは難しいように思います。



次に低所得者の方も見てみましょう。

ワーストワンは "Combined food preparation and serving workers, including fast food" 「ファーストフードなどで商品を提供する人たち」(つまりは「ファーストフード系のレジ係」ってことでしょうかね?)の$15,230(約183万円)。次が「ファーストフードの調理師」、そして3位が「皿洗い」と続きます。

10位までの職種を見ていくと、日本で言えばほとんどがアルバイトに相当する人たちでしょうか?そりゃ、給与は少ないでしょうね。。。

調査対象となった全800職種でのアメリカでの平均給与は$39,190(1ドル120円で計算して、約470万円)です。日本は平均439万円(国税庁平成16年度)なので、平均値で見るとそう違いはないようです。ただし日本の場合アルバイト(時間労働者)は含まれていません。アメリカの方はわかりませんけど、職種を見る限りは含まれているように感じます。こういった統計値の各国間比較も対象がイコールでなければあまり意味がありませんよね。

アメリカは格差社会、貧富の差が激しいと言われて久しいですが、なんか今は日本の方が低所得者の層が厚くなっているような気がします。気のせいでしょうか?先日発表になった世界の長者番付では日本人の数は減っています。富豪は増えず、貧乏人が増えるだけの世の中じゃ夢もありませんな。


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