2006年11月5日

電子マネー

電子決済サービス「ペイジー」、利用1兆円突破へ (2006年11月5日/日本経済新聞 朝刊)

『公共料金、税金などをネットバンキングやATMで支払える電子決済サービス「ペイジー」の個人利用者が増えている。・・・今年度の利用件数は5年前の21倍の約2450万件に膨らむ見通し。ネットオークション、携帯電話料金などの支払いや、国庫金の電子納付も増えている。決済手段としては現金(年間約157兆円)、クレジットカード(同29兆円)に続く存在となっている。』

思ったよりも少ないというのが印象。ま、賢い人はポイントサービスなどのあるクレジットカード払いにしていると思われるので、当たり前といえば当たり前か。自分としてはクレジットカードがどの程度の伸びなのかの方が気になる。

日本は欧米に比べキャッシュ(現金)社会な割には、クレジット会社をはじめとして各種電子決済会社が林立している変わった国に自分には見える。きっとそれぞれの利益率は相当に低いんではなかろうか?それでもやっていけるんだから、うまくやれば金融システムというのは相当に儲かるんだろう。

アメリカに来て驚いたことの一つが、「ネット振込はまだ主流ではない」ことだったのだが、こちらアメリカでもこの1~2年で急速に電子決済が浸透してきているように感じる。例えば、公共料金の多くはネットから支払いが出来るようになった。ネットバンキングの銀行間振込みも徐々に広まりつつあるようで、一部の銀行では手数料無料で他行からのトランスファーも可能になっている。ただし、銀行間ネットワークに関しては、まだまだ日本の方が断然便利で使いやすい。しかし、動き出せば早いアメリカのことだから、いずれ日本よりも使いやすいものが出てくるのではないだろうか。この辺は事情がよくわからないのでなんともいえないけど。

またアメリカでは未だにチェック(小切手)が使われている。確かにチェックはキャッシュよりは安全だが、見ず知らずの相手との取引では徐々に敬遠される傾向にあるのは間違いない。銀行カードでデイビット決済が出来るようになった今、あと何十年かかるかはわからないが、いずれはなくなっていくものだと思われる。

キャッシュレスをすすめたい日本としては、カード社会のアメリカを手本としてきたが、ネットバンキングなどは日本の方が遥かに進んでいるので、これからはあまりクレジットカードにこだわらず独自のシステムが発達していくのかもしれない。

しかし、今日も水道料金をネットから払おうとしたら、手数料を$3も請求された。なんのためのネット決済なんだか。これならチェックを封筒で送った方がいいやって感じ。

そんなわけでクレジットカードをはじめとした電子マネーが今後「どのくらいの早さで、どういった方向に進んでいくのか?」は、個人マネーだけではなく、会社間決済なども含めて、興味の尽きない問題である。

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