2007年2月20日

ニューヨーク住宅市場の活況再来

本日のNew York Timesより(記事はタイトルをクリックすると読めます)。

以下、抜粋と要約。

昨年後半よりアメリカにおける住宅市場の落ち込みが鮮明になってきたが、記事によれば、今年1月の統計で他の大都市では市況の落込みが続いているにも関わらず、ニューヨークだけは上昇が見られたとのこと。

大手不動産3社においては、価格および販売量の両方で前年比で二桁の伸び(例としてマンハッタンにあるアパートは販売量19.9%増、販売価格14.4%上昇)が見られる。

その活況ぶりを表す例として、マンハッタンアッパーウェストサイドにあるワンベッドルームには、販売日に100人ほどが訪れ、247.5万ドル(約3億円)で即日に買い手がついた、とある。また、30代の女性が週末75万ドル(約9千万円)の予算でワンベッドルームを探したところ、その予算内で該当する物件は1件も見つからなかった、とある。

National Association of Realtorsによれば、昨年の第四四半期において、ニュージャージー州北部を含むニューヨーク一帯では、住宅価格は3.1%の上昇であった。住宅価格上昇の年率は、2004年が18%、2005年が22%、そして昨年が6%になっている。

市場が活況を取り戻した理由として、ウォール街で働く人々へのボーナス支給額の大幅な上昇が挙げられる。マンハッタンだけでなく、ブルックリンにおいても、住宅価格の上昇傾向は見られる。ニューヨーク一帯の景気は底堅く、失業率も低下し、金利も過去に予想していたよりも上がっていないなどの要因が挙げられる。

(抜粋&要約終わり)

昨年職場の同僚がマンハッタンで家を探していたときに、ストゥーディオ(スタジオ、ワンルーム)や1BRが1ミリオン以上すると話していたが、どうやら本当だったみたい。。。

東京も同様に高額のマンション(アメリカで言うコンドミニアム)が飛ぶように売れているみたいだけど、世界経済の中心都市(ニューヨーク、ロンドン、東京、パリなど)への資産の集中は、今後もまだ進むのだろうか?チキンレースの様相を呈していながら、なかなかクラッシュしないところを見ると、経済格差の進展により豊富な流動的資金をもった人たち(昔でいう資産家のような存在)の数が増え続けていると見たほうがよさそうだ。

これらの住宅を買える人たちは決して資産家や特権階級というわけではなく、ハイソな勝ち組庶民(庶民とはいえないか、、、)なのであろう。それだけに世界的に中間層の薄い格差社会が拡大し続けていると考えるべきなのかもしれない。ふーむ。

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