2007年2月28日

アンケートから見るアメリカ人の本音

アメリカでは中間選挙が終わってから、次期大統領候補についてのニュースが連日のように報道されています。候補者についてはwikipediaを参照してもらうと多分最新の情報が得られると思います。
今日は先日の宗教問題の記事に関連して、コチラ(Taste of the Union)で取り上げられていた次期大統領に関してのアンケートについて(ソースはUSA today, 2/16)。
If Your Party Nominated A GenerallyWell-Qualified Candidate For WH '08Who Was ___, Would You Vote For That Person?
                Yes   No
Catholic            95%  4%
Black              94   5
Jewish             92   7A
woman             88   11
Hispanic            87   12
Mormon            72   24
Married for third time   67   30
72 years old          57   42
A homosexual        55   43
An atheist           45   53

赤字が宗教に関連した質問への回答です。

別のところで 

『多くのバプティストたちは、真面目にアルマゲドンを信じており、世紀末の到来と救世主の出現を待っています。ここアメリカ南部にはそういう運命論的なことを家族や友人よりも強く信じている人が大勢いるのです。 』 

『アメリカには運命論を信じている人が驚くほど多いんですよ。ブッシュ大統領の発言の端々にも「神が・・・」って出てくるくらいですから。多くの日本人からみたら信じがたいほどです。』

とコメントしたのですが、それを裏付けるようなアンケート結果ですね。まあ、カソリックとバプティストは違いますけど。

一番注目したいのが、最後の 「atheist(無神論者)だったら投票するか?」 の質問。

半数以上の人が 「投票しない」 と答えています。

信仰の有無(というより無)が候補者の性癖(同性愛)よりも投票に影響を与えるわけです。日本人からすれば少々受け入れがたい結果なのですが、アメリカにいるとそれも当然のように感じられます。

もちろんこのアンケートは具体的な候補者がいての質問とはいえ、かなり一般的なものなので、状況やその他の要因によって、数値にかなりのバラつきが出るのだとは思いますが、アメリカ人の深層心理というか行動決定の背景を考える上では興味深いアンケート結果といえるかもしれません。

*ただしアメリカ人という集団を考えるとき、その母集団の均質さはいつも問題にされるべきで、このように一括りにしたアンケートはバイアスがかなりある(つまりサンプリングによって結果が大きく変わる)と見たほうがいいと思いますけど。

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