2007年2月25日

宗教は難しい

南部に来て感じるのが、宗教に熱心な人が多いということ。南部に限らず、日本に比べてアメリカは信仰心の厚い人が多いわけですが、やはり一般に言われているように北部よりは南部の方が宗教色が強いように思います。

例えば、カーディーラーに行っても入口には"聖書を勉強する会"の案内が貼ってあったり、教会の数にしても人口が少ないにも関わらずフィラデルフィア以上に目に付きますし、近所の人と話してもゴッドのことが普通に話題として出てきます。つまり生活の一部になっているといってもいいくらい身近な存在です。

私自身は科学者を自称する手前、建前上は無神論者ですが、宗教そのものを否定するつもりもありませんし、神様を否定する気持ちもまったくありません。

ま、前置きはこれくらいにして、そんなわけで最近我が家では宗教に関した話題をすることがよくあります。

宗教といえば、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教、仏教などなど、いろいろなものがあるわけですが、世界的に見てよく問題視されるのが、「ユダヤ教」「イスラム教」「キリスト教」なのではないでしょうか。大体現在世界で起きている多くの戦争が、これら3つの宗教間によるものです(もちろん背景はそれだけではありませんけど)。

私は両親祖父母がクリスチャンなので、小さい頃から教会のミサに参加したり、神父さんと話をしたりする機会はそれなりにあったのですが、私自身は宗教に関心がありませんでしたし、大体日本人なのに外国人が作り出したような神様を信じるなんてナンセンスだと思っていたので未だに無宗教です(半分冗談ですから^^; 日本だって根っこは外国にあるのは分かってますから)。それに宗教によって人類の歴史の中で戦争が繰り返されていることを考えると、どうも宗教そのものがうさんくさく見えてしまうんです。

でも今考えると宗教をもつかどうかは別として、宗教そのものの意味や歴史などを知る(もしくは学ぶ)というのは、地球人として必要なことなのではないかと思うんです。

日本ではミッション系の学校では多少なりとも宗教に触れる機会はあるんでしょうけど、公立学校に通う限りは一切宗教について勉強する機会はないように思います(一部、社会科や世界史、倫理などで学びますが、私の関心がなかったせいか、ほとんど記憶には残っていません)。

例えば、日本人の中にキリスト教とイスラム教の違いを知っている人がどれくらいいるんでしょうか?ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の歴史的成り立ちについてはどうでしょう?今思い出しましたが、仏教についてはその成り立ちについてそれなりに習った気がしますけど、他の宗教についてはほとんどの日本人はよくわからないのではないでしょうか?

ここでは別に大それたことを議論するつもりはないので、話を端折りますけど、昨日Yokoと話していて二人して疑問に思ったのが、『ユダヤ教とキリスト教とイスラム教(全ていろいろな宗派がありますけど、ここでは大雑把にみて)の神様って一体何が違うのか?』ということ。

戦争になるぐらいお互い相容れないものだとすれば、「きっとそれぞれの信じる神様が違うのではないか?」と思ったのですが、調べた限りではどうも大元の絶対神そのものは全て同じなのではないかとの結論に至りました。

多分それぞれの立場からすると大きな(決定的な)違いがあると主張すると思いますが、自分たちには「神がどういった形で表現されるか?」という点ではそれぞれの宗教で全く違うことはわかるものの、その意味する大元は同じものを指しているように思えてなりませんでした。

多分、浅知恵で得た知識なので、間違った結論なのかもしれませんけど、自分たちにとっては宗教に対する自分の無知さを知るだけでもよい機会になりました。

別に全員が宗教を語るほど知識を得る必要は無いにしても、日本は世界的に見ても無宗教(実質的にはそうではないわけですが)な民族国家であるからこそ、そして(天皇)信仰による過ちを認めた唯一の国だからこそ、学校で宗教について学び、客観的に論じる機会をもってもいいのではないかと思った次第です。

自分の中で消化し切れていない問題なので、あまり突っ込まないでね^^;

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